チゴユリとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- チゴユリ
- 学名
Disporum smilacinum
- 英名
- Japanese fairy bells
- 和名
- チゴユリ(稚児百合)
- 科名
- イヌサフラン科
- 属名
- チゴユリ属
- 原産地
- 日本、朝鮮半島、中国
チゴユリの特徴
チゴユリは、イヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。森林の木漏れ日が当たるような、落葉樹の下などに自生していて、地下茎で増えていくので、群生している美しい姿を見かけることがあります。弧を描くようにしなった茎の葉の脇から、グリーンがかった白い花をうつむくように数輪咲かせ、花後に黒い果実を実らせます。森の奥でひっそりと咲いている姿は可憐で、Japanese fairy bells(日本の妖精のベル)というかわいらしい英名もあります。葉に斑が入った園芸品種もあり、人気のある山野草です。
よく似た花に同じチゴユリ属のホウチャクソウがありますが、花びらが開ききらない釣鐘型の花で、チゴユリは花びらを開かせて咲くので見分けがつきます。
チゴユリの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10~30cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 4月~5月 |
チゴユリの種類
ホウチャクソウ
- 学名:Disporum sessile
ホウチャクソウは、チゴユリよりもやや大きな多年草。花びらが開ききらない釣鐘型の花を咲かせます。自生している場所や、育て方はほぼ同じです。
チゴユリの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 |
チゴユリの栽培環境
日当たり・置き場所
明るい日陰から半日陰を好みます。強い直射日光が当たるような場所は避けましょう。庭植えにするなら落葉樹の下など、冬は明るく、春から夏は木漏れ日が当たるような場所を選んでください。
鉢植えは、冬から春は暖かな日差しが当たり、夏は明るい日陰になるように移動させるとよいでしょう。
用土
水はけ良く、肥沃な土壌を好みます。
鉢植えは、市販の山野草の土に腐葉土を混ぜるとよいでしょう。
チゴユリの育て方のポイント
水やり
庭植えは、根付いてからは降雨にまかせます。特に乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、乾燥させすぎないよう、夏は朝と夕方に乾き具合を確認しながら水やりしましょう。
肥料
3月と9月に緩効性肥料を施します。加えて鉢植えは、3月~5月の生長期に希釈した液肥を施しましょう。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
チゴユリの詳しい育て方
選び方
茎の根元が太くしっかりとしたもの、新芽の充実したものが良い株です。
植え付け
植え付け適期は、2月~3月、9月~10月です。
剪定・切り戻し
特に必要な剪定作業はありません。花が終わった後、剪定せずにそのままにしておくと、花後に黒い果実を見ることができます。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、2月~3月、9月~10月です。株が大きくなってきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。この時に枯れた葉茎を整理して、株をきれいにしましょう。
花
チゴユリは、4月~5月に白い花をうつむくように咲かせます。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって越冬します。枯れた枝葉を整理して春の芽吹きを待ちます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。