ヤブガラシとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヤブガラシ
- 学名
Cayratia japonica
- 英名
- Bushkiller, Japanese cayratia herb
- 和名
- 藪枯
- 別名・流通名
- 貧乏葛
- 科名
- ブドウ科
- 属名
- ヤブガラシ属
- 原産地
- 日本、中国、朝鮮半島、東南アジア、インド
ヤブガラシの特徴
ヤブガラシは、日本在来種のブドウ科ヤブガラシ属のつる性多年草。ヤブガラシという名前の由来は、藪を枯らしてしまうほどはびこる様子に由来します。別名は、貧乏葛(びんぼうかずら)といって、庭の手入れができないような家ではびこるからだそうです。
ヤブガラシは、自家不和合性といって、自家受粉しないのでほとんど結実しません。まれに実ができることがあって、黒い光沢のある小さな実を実らせます。実ができにくいのに、なぜそんなにはびこるのかというと、地下茎でどんどん広がっていくことによります。冬は地上部が枯れてなくなりますが、春から新芽を出し、夏の間に勢いよく繁茂します。
ヤブガラシは、6月~8月に、5mm足らずの小花を平たく集合させた花を咲かせます。花は咲き始めは淡いグリーン、のちにピンク、咲き進むに従ってオレンジ色へと変化します。このため、1つの花のかたまりの中でピンクとオレンジ色の花が咲いている様子を楽しめます。また、暑い夏にたくさんの花を咲かせることから、蝶々などの虫たちが蜜を求めて集まっている、美しい光景を見かけます。ヤブガラシの葉は、4~8cmの小葉数枚からなる掌状で、葉と対生するようにつるや花がつきます。春の新芽は茹でて食用にされる他、根や茎は生薬として利用されます。
ヤブガラシの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 2m以上 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | グリーン、ピンク、オレンジ色 |
開花時期 | 6月~8月 |
ヤブガラシの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 |
ヤブガラシの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所から明るい日陰で育ちます。
用土
あまり土壌は選びません。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ヤブガラシの育て方のポイント
水やり
降雨に任せて問題ありません。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
ヤブガラシの詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良いものを選びましょう。
植え付け
春か秋の暖かい時期に行います。植え付け後は、たっぷりと水やりしましょう。
仕立て方
つるを伸ばして大きくなっていきます。フェンスやトレリスなどに適宜誘引してください。
剪定・切り戻し
伸びすぎたと思ったら、適宜剪定を行います。夏の生育期は、強く切り戻しても、すぐに葉茎を伸ばして大きくなります。
植え替え・鉢替え
鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替え後は、たっぷりと水やりしましょう。
花
ヤブガラシは、6月~8月に淡いグリーン、ピンク、オレンジ色が混在する花を咲かせます。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。