ジュズサンゴ(数珠珊瑚)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ジュズサンゴ(数珠珊瑚)
学名

Rivina humilis

英名
Bloodberry
和名
数珠珊瑚
別名・流通名
ハトベリー
科名
ヤマゴボウ科
属名
リヴィナ属
原産地
北米南部、南米

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の特徴

ジュズサンゴは、白い花のあとに小さな赤い実をつけるヤマゴボウ科の北米南部から南米原産の非耐寒性常緑多年草(亜低木)です。半つる性で這うように横に広がりながら生長します。ジュズサンゴの名前は、実が数珠のように連なることに由来します。

寒さに弱いため日本では一年草扱いされますが、暖地では越冬し、前年の茎は木質化していきます。こぼれ種でも増えるほど性質は強健で、熱帯地域では雑草化するほどです。

ジュズサンゴの実の色は、赤の他、黄、ピンク、白などの品種もあります。開花期間が長く、実の観賞価値があるため生花として流通しています。

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 30~150cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色
開花時期 6月~10月

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の種類

ジュズサンゴピンク

ジュズサンゴ・桃玉

ピンクの実の品種

ジュズサンゴ白

ジュズサンゴ・ジュズバニラ

白い実の品種

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
結実

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の栽培環境

日当たり・置き場所

ジュズサンゴは、日当たりが良い場所での栽培が適しています。耐陰性はありますが、光が足りないと花つきが悪くなるので実も少なくなります。ただし、真夏に直射日光が一日中当たり続けるような環境だと葉焼けを起こすので注意しましょう。

ジュズサンゴは寒さには弱いため、一年草として育てるなら地植えでも鉢植えでも栽培可能です。多年草として栽培する場合は、冬は室内で管理した方が確実ですが、暖地なら地植えにすることも可能です。

本来はこぼれ種でも発芽するほど強健な植物なので、環境に合えば放任で育つ植物です。

用土

ジュズサンゴは、酸性土壌を好みます。培養土にピートモスを混ぜ込むかブルーベリー用の培養土が適しています。ただし、草花用の培養土でも問題なく育つので、さほど神経質になる必要はありません。

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水があふれ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

ジュズサンゴは、さほど肥料を必要としません。地植えは、花や実つきが良ければ無肥料でも構いません。

与える場合は、春と秋に緩効性肥料の置き肥または液肥を少なめに与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)の詳しい育て方

選び方

ジュズサンゴの苗は、夏から秋ごろにかけて流通します。葉の色がきれいで、株元までしっかりと葉がついている傷みのない苗を選びましょう。

実の色は、赤をはじめ、黄色、白、ピンクなどがあり、斑入り品種もあります。

種まき

自然の環境下で種まきをする場合は5月以降が適時です。気温が高くならないと発芽しませんが、こぼれ種でも発芽するほど繁殖力は旺盛です。

植え付け

鉢植えで育てる場合は、一回り~二回りほど大きな鉢に植え替えましょう。

寒さに弱いため一年草扱いされることも多いですが、暖地なら露地でも越冬し、地植えにすることも可能です。地植えにする場合の植え付けは9月頃までに行い、本格的な寒さがやってくる前までにしっかりと根付かせておくと越冬する確率が高くなります。晩秋に購入した株は、その年の冬は地植えにせず、翌年の初夏に植え付けるようにしましょう。

仕立て方

半つる性で横に広がるように生長します。枝垂れるような茎を生かして寄せ植えに使うと効果的です。

剪定・切り戻し

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)花 実

環境に合う場所に地植えにすると、写真のように広がります。混み合った茎や枯れている茎は、適度に剪定し風通し良くしましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのジュズサンゴは、1~2年に一度、一回り大きめな鉢に植え替えましょう。

ジュズサンゴ

ジュズサンゴには花弁はなく、花と思われている部分はがく片です。

 

ジュズサンゴ 桃玉

ジュズサンゴの花は6月~10月の長期間に渡って開花するため、花と実を同時に楽しむことができます。

収穫

日持ちが良いため切り花としても流通しています。

冬越し

ジュズサンゴは耐寒性がないため、一年草として扱われることも多い植物です。暖地であれば露地でも越冬可能です。確実に越冬させたい場合は、冬場は鉢を室内で管理します。

冬は地上部分がなくなりますが、越冬すれば春に株元から芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ジュズサンゴは種まきで増やすことができます。環境に合えばこぼれ種でも増えるほど繁殖力の強い植物です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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