皇帝ダリアの育て方|植物図鑑
- 植物名
- 皇帝ダリア
- 学名
Dahlia imperialis
- 英名
- Tree dahlia
- 和名
- 皇帝ダリア
- 別名・流通名
- 木立ダリア
- 科名
- キク科
- 属名
- ダリア属
- 原産地
- メキシコ~中米
皇帝ダリアの特徴
皇帝ダリアはキク科の多年草で、地下茎は球根のような塊になります。メキシコ原産の皇帝ダリアは原生地では林縁や切通しのような場所に自生します。
ダリア属の中でも茎が木質化するツリーダリアは3種類ありますが、中でも皇帝ダリアは特に茎が太く草丈が高くなります。茎の頂上に15~20cmほどの大きさで青味がかったピンクか薄い紫色の花をつけ、よく生長すると5~6mに達し風にそよぐ雄大な姿を楽しむことができます。また摘芯をして草丈を調整し低くことも仕立てることも可能です。
皇帝ダリアは短日植物で日照時間が短くなるのを感じて花芽をつけます。花期は11月下旬から12月頃で花壇に他の花が終る頃、庭園に彩りを加えてくれます。
皇帝ダリアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | ~5m程度 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 薄紫色 |
開花時期 | 11月~12月頃 |
皇帝ダリアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
皇帝ダリアの栽培環境
日当たり・置き場所
皇帝ダリアは日当たり良く水はけの良い場所に植えましょう。
用土
皇帝ダリアは水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。皇帝ダリアを庭植えにする際は、事前に腐葉土を漉き込むようにしましょう。
鉢植えの皇帝ダリアは市販の培養土で問題なく育ちます。
皇帝ダリアの育て方のポイント
水やり
鉢植えの皇帝ダリアは土の表面が乾いたら鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをします。
庭植えの皇帝ダリアは雨水さえあれば特に水やりの必要ありません。夏など、乾燥が数日続いたような場合にはたっぷりと水やりを行います。
肥料
皇帝ダリアは生育期間中の5月~10月に2か月に1回ほど緩効性化成肥料を株元に施します。
皇帝ダリアの詳しい育て方
選び方
皇帝ダリアを選ぶ時は球根を選ぶ場合、きれいに膨らみ芽が確認できるもの、傷がなく、カビが生えたり腐ったりしていないものを選びましょう。芽が出た状態のポット苗で購入する場合は茎が太くしっかりとしているものを選びましょう。
植え付け
皇帝ダリアは5mくらいにまで大きくなります。植える際には周囲の植物とのバランスを見て場所を選んでください。
皇帝ダリアの球根は新芽が出る前の3月~5月に植え付けます。苗の皇帝ダリアは真夏を避け、春~初夏、または秋の気温が高いうちに植え付けましょう。
仕立て方
皇帝ダリアはとても大きくなります。強い風で折れる事もあるため、しっかりと支柱を立てましょう。
剪定・切り戻し
皇帝ダリアは放っておくととても大きくなり、5mほどにまで達します。もう少しコンパクトに楽しみたい場合は、7月くらいまでに何回か剪定を行うことで草丈をある程度調整できます。8月以降になると花芽も切ってしまう恐れがあるので、剪定は行わないようにします。
植え替え・鉢替え
鉢植えの皇帝ダリアは1~2年に1度植え替えを行います。3~5月に1~2回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
花
皇帝ダリアの花は11月~12月前半くらいに、15~20cm程度のとても大きな花を開花させます。
収穫
皇帝ダリアの花は、切花として楽しむこともできます。
夏越し
皇帝ダリアにとって夏は生育期です。水枯れを起こさないように注意します。
冬越し
冬の皇帝ダリアは地上部が枯れたようになって休眠します。霜による凍結を防ぐ為、マルチングを行います。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
皇帝ダリアは株分けか挿し木で増やす事が出来ます。
株分けをする場合は3月頃に球根(塊根)部分をノコギリやハサミなどで切り分けます。切り分けた後は球根(塊根)と茎のつなぎ目から新芽が出てくるため、つなぎ目を残したまま切り分けるようにしましょう。
挿し木で増やす場合は前年に育った太い茎をノコギリで切り、涼しい場所で保管し3月頃に1~3節に切り分け、節が土の中に埋まるように植え付けます。
又は新芽を利用する場合は5~6月頃、花芽がつく前の枝を2~3節カットし節が地中に埋まる様に植え付けます。