桑(マルベリー)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 桑(マルベリー)
- 学名
Morus
- 英名
- Mulberry
- 和名
- 桑
- 科名
- クワ科
- 属名
- クワ属
- 原産地
- 日本、中国
桑(マルベリー)の特徴
桑(マルベリー)は、葉を蚕の飼料とすることで有名な、落葉高木です。桑の仲間は非常に種類が豊富で、果実も3~4㎝の大きなものから、1㎝程度の小粒のものまで多様です。
その果実は食用になり、英名ではMulberry(マルベリー)と呼ばれ、生食の他にジャムや果実酒にされています。最初は赤く色づき、熟すと黒くなります。黒くなってからが食べ頃です。小さな粒を集めたような、キイチゴに似た形状をしています。
雌雄異株の果樹ですので、結実させるには一対で揃える必要があります。雌雄同株のものもありますが、自家受粉し辛いので、2株以上を近くに植えたほうがいいでしょう。桑(マルベリー)は非常に品種が豊富で、品種によっては1株で結実するものもあります。
桑(マルベリー)の詳細情報
園芸分類 | 果樹 |
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草丈・樹高 | 5m以上 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄緑 |
開花時期 | 3~4月 |
桑(マルベリー)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 |
桑(マルベリー)の栽培環境
日当たり・置き場所
桑(マルベリー)は、日当たりのいい場所を好みます。日照が足りないと結実しにくくなりますので、日当たりのいい場所で管理しましょう。
用土
水はけ良く保水性の良い土で管理しましょう。
桑(マルベリー)の育て方のポイント
水やり
地植えの桑(マルベリー)は、根付いてからは特に水やりの必要はありません。但し、夏期に乾燥が続いたら水やりを行うようにしましょう。鉢植えは、表土が乾いたら、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えます。
肥料
痩せ地でも育つ植物なので、過肥の必要はありません。結実を良くしたければ、秋と春に有機肥料を施します。
病害虫
目立った病害虫の被害はありません。
桑(マルベリー)の詳しい育て方
選び方
桑(マルベリー)は、品種によって1本で結実するもの、雌雄異株で2本以上必要となるものがありますので、購入の際は品種を必ず確認しましょう。果実を楽しみたいのであれば、大実の品種を選ぶようにしましょう。
植え付け
12~3月の休眠期に行います。桑(マルベリー)の休眠期ですから、あまり根をいじらないように注意しましょう。
剪定・切り戻し
剪定は休眠期の1~2月に行います。桑(マルベリー)は昨年伸ばした新しい枝に翌年の花芽を付けますので、古い枝を切り詰めます。桑(マルベリー)は生長が早く、大きくなります。あまり大きくしたくないのであれば、この時期に芯止めと言って、主幹の上部を剪定する方法があります。芯止めは、生長のスピードをゆっくりにする効果があります。この時、必ず枝分かれしている根元で剪定してください。枝の途中で切ってしまうと、樹形が乱れる原因となります。
植え替え・鉢替え
桑(マルベリー)の植え替えは、休眠期の12~3月に行います。休眠期なのであまり根はいじらず、一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。
花
3~4月、気温が安定して上がってきた頃に開花します。桑(マルベリー)の花は、黄緑色の地味な花で、咲いているのに気が付かない程です。
収穫
桑(マルベリー)の果実は、5~6月の初夏に色づき始めます。桑(マルベリー)は黒く熟してからが食べ頃です。赤く色づき始め、段々とその色が黒く変化してきたら収穫時期です。
夏越し
桑(マルベリー)は夏に生長します。葉をたくさん茂らせ大きくなります。生長期は水分を必要としますので、水やりに注意しましょう。
冬越し
桑(マルベリー)は落葉樹です。冬は葉を落として休眠します。耐寒性が強いので、特別な冬越し作業は必要ありません。