クランベリーの育て方・栽培|植物図鑑

植物名
クランベリー
学名

Vaccinium macrocarpon

英名
Cranberry
和名
蔓苔桃
別名・流通名
ツルコケモモ
科名
ツツジ科
属名
スノキ属
原産地
北アメリカ北部・東部

クランベリーの特徴

うつむき加減に咲くピンクの花のあとに、丸くてつややかな可愛らしい赤い果実を実らせます。樹高が20cmほどの常緑低木です。本来は湿地や沼地に自生することから、乾燥を嫌い湿気を好みます。暑さにも弱いです。また酸性土を好むので用土に気をつける事がポイントです。暑さに弱いですが、寒さには非常に強く、-40℃でも耐えられるといわれています。それゆえ、暖地では生育が悪く、果実も本来の味になりません。

果実は酸味がとても強いので生食よりも、ジャム、ケーキ、シャーベット、果実酒、料理のソースに利用されています。果実は安息香酸を含有しているため注意が必要です。自家結実性があるので1本だけでも結実します。

果実はほとんど流通しておらず加工品がほとんどです。苗は年中手に入りますが、夏や実が付いている時期のみというところも多いようです。

クランベリーの詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 20cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 ピンク
開花時期 5~6月

クランベリーの収穫風景

アメリカのクランベリーの収穫はとてもダイナミックで、息を飲むほど美しい風景になるのをご存知でしょうか?クランベリー畑に木が沈むほどの水をはるのですが、まるで湖に化した水中で木を揺すり果実を外します。そうすると内部が空洞で水に浮く性質を利用して、水面が真っ赤なクランベリーの果実で埋め尽くされ、赤い宝石が浮かぶ湖のようになります。それを大型の機械ですくい取って収穫するのですが、あまりにも美しい光景に収穫時期の10月になると見学ツアーが開催されるぼどの大イベントになるそうです。

 

医療の現場でのクランベリー

クランベリーは、古くからその果実を医薬品としても利用されていましたが、特に航海中のビタミン不足による壊血病の予防のために活躍していました。現在でも豊富な栄養分に「スーパーフルーツ」と呼ばれていますが、抗酸化作用のある「アントシアニン」や美白効果のある「アルブチン」を含み美容と健康に素晴らしい効果を発揮するといわれます。最新の研究においてクランベリーの濃縮パウダーがバクテリアを無効化することがわかっています。驚きの殺菌効果に今後の医療への貢献が期待されます。

クランベリーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
増やし方
剪定
肥料
開花
収穫

クランベリーの栽培環境

日当たり・置き場所

暑さにも乾燥にも弱いので、地植えの場合は明るい日陰を選んでください。必ず元肥を施します。寒さには相当強く、寒気に当たらないと実がならないので鉢植えは冬でも屋外で管理して下さい。

用土

酸性の土壌が好ましいので地植えの場合は無調整ピートモスを混ぜ込みます。鉢植え用土には酸素未調整のピートモスや水ゴケ、鹿沼土などの等量配合土を使用します。クランベリーの栽培で外せないポイントは、土壌や鉢土のpHを酸性に保つことです。ほとんどの果樹がアルカリ性の土を好むので、通常に販売されている果樹専用の培養土は使用しないでください。

クランベリーの育て方のポイント

水やり

乾燥を嫌い湿気を好み、水切れをおこすと枯れてしまうので、土が乾かないように常に水やりをしてください。夏は地植えの場合でも水やりが必要です。

肥料

地植えは2月に有機質肥料か即効性化成肥料を元肥として施し、同じものを9月にも追肥します。
鉢植えは2月・7月・9月に有機質肥料か即効性化成肥料を施しますが、7月・9月は即効性化成肥料がおすすめです。

病害虫

とくに問題となる病害虫はありませんが、まれに葉を食害するハマキムシや茎葉に付着して吸汁するカイガラムシが発生します。

クランベリーの詳しい育て方

選び方

基本的に実つきのよい品種で、枝先が枯れておらず、病害虫におかされていないものや、シュートが数本出ているものを選んでください。

種まき

種まき 基本株分けや挿し木で増やすので種まきは一般的ではありません。

植え付け

地植え、鉢植えとも、11月・2~3月が適期ですが、酸性土に植えることがポイントです。また、湿った土壌を好むので水もちの良い場所や用土を選んでください。暑さにも乾燥にも弱いので、地植えの場合は明るい日陰を選んでください。必ず元肥を施します。

剪定・切り戻し

株が混んだら蒸れないように随時間引いたり切り詰めたりします。5月頃に花芽がついていない枝を間引いたり、収穫が終わったあとにも風通しのため剪定します。

収穫

9月中旬から11月上旬ころまでに収穫しますが、果実が赤く色づいて、少しやわらかくなった頃に行います。収穫後日持ちするもの特徴です。

冬越し

寒さには相当強く、寒気に当たらないと実がならないので鉢植えは冬でも屋外で管理して下さい。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

クランベリーは挿し木や株分けで簡単に増やす事ができます。挿し木は6月に、株分けは2月中旬から下旬にかけて行います。特に挿し木は他の植物にくらべると成功率が高く、発根率は70%です。今年伸びた枝を挿し穂にしますが、1時間ほど水上げした後に、鹿沼土や赤玉土を用土として挿します。とにかく乾燥させないとうに水をたっぷりやるのがポイントです。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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