サントリナとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
サントリナ
学名

Santlina chamaecyparissus

英名
Santlina
和名
ワタスギギク 
別名・流通名
コットンラベンダー
科名
キク科
属名
ワタスギギク属(サントリナ属)
原産地
地中海沿岸

サントリナの特徴

サントリナは、地中海沿岸地域を中心に分布するキク科の常緑低木。細かい葉が綿毛に覆われているので株全体が銀白色に輝きます。耐寒性、耐暑性が高く、海岸沿いの岩場など、日当たりが良くて乾燥した場所に自生しています。低木に分類されていますが、大きくなっても樹高60㎝くらいなのでコンパクトな樹形になり多年草と同じように育てることができます。常緑のシルバーリーフが美しく、花壇の縁取りや寄せ植え、ハンギングバスケットのアクセントに使われます。

サントリナは、日なたと乾燥気味の用土を好みます。高温多湿が苦手なため、上手に夏越しできると周年美しい姿を楽しめます。水はけと風通しの良い場所で管理することがポイントになります。

サントリナは花期になると長い花茎が伸びて球形の黄色い花(花径2㎝ほど)を咲かせます。花色は黄色が多いですが、クリーム色もあります。

サントリナは葉に触れると独特な香りがします。全草に芳香成分を含んでいて、香水の香料として利用される他、防虫効果があることから、ドライフラワーやポプリの材料として古くから利用されてきたハーブでもあります。

サントリナはコットンラベンダーという別名がありますが、ラベンダーとは科も属も違う全く別の植物です。

サントリナの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 30~60㎝
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄色
開花時期 5~7月

サントリナの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
開花
切り戻し
挿し木

サントリナの栽培環境

日当たり・置き場所

サントリナは、日なたで水はけと風通しの良い場所を好みます。

用土

サントリナは、乾燥気味の用土を好み、多湿を嫌います。

サントリナの育て方のポイント

水やり

サントリナは多湿状態が苦手なので、土が湿っているときは水やりを行いません。土が乾いてからたっぷり水やりしましょう。

肥料

サントリナは庭植えの場合ほとんど肥料を必要としません。鉢植えの場合は、春と秋に緩効性の置き肥をします。高温多湿の夏場は株が弱りやすいので肥料は与えずに育てましょう。

病害虫

サントリナは病害虫の発生は特にありません。

サントリナの詳しい育て方

選び方

サントリナのポット苗を購入するときは、株元がぐらついていない、株元からふんわりと茂っているものを選びましょう。

植え付け

サントリナの植え付け適期は春か秋です。庭植えの場合は、植える場所に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってから植えます。鉢植えの場合は、草花用の培養土を使って植え付けると問題なく育ちます。

剪定・切り戻し

サントリナは蒸れに弱いので、初夏と秋に丈を半分くらいに刈り込み、新しい枝を更新して育てると周年きれいなシルバーリーフを楽しめます。

 

植え替え・鉢替え

サントリナは庭植えの場合は特に植え替えの必要はありません。鉢植えが根詰まりしてきたら、春か秋に新しい土に植え替えしましょう。

サントリナは花期になると枝先に花径2㎝ほどの丸くて黄色い花を咲かせます。

サントリナは花期になると枝先に花径2㎝ほどの丸くて黄色い花を咲かせます。

夏越し

サントリナは夏の日差しや高温には強いのですが、多湿に弱い性質があります。夏場は蒸れに注意して風通し良く管理しましょう。

サントリナは梅雨の長雨に当たると蒸れて夏越しが難しくなります。初夏に刈り込んでおくと蒸れを防ぐことができます。

冬越し

サントリナは寒さに強いので特別な冬越しは必要ありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

サントリナは挿し木で増やせます。挿し木の適期は春か秋。木質化した部分で切るとなかなか根が出ないので、枝の先端を10㎝くらい切って挿し穂に使いましょう。挿し穂の下の方の葉を取り除き、水揚げをしてから差し芽用の土などの清潔な土に挿します。根づくまでは明るい日陰で水を切らさないように管理します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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