アロカシアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アロカシア
- 学名
Alocasia
- 和名
- クワズイモ
- 科名
- サトイモ科
- 属名
- アロカシア属(クワズイモ属)
- 原産地
- 東南アジア・インド・東アジア(一部地域を除く)・太平洋諸島・オーストラリア
アロカシアの特徴
アロカシアはアロカシア属に分類されている植物の総称で、観葉植物の定番であるクワズイモもアロカシアの一種になります。地下部もしくは地上部に根茎を作り、冬など寒い時期になると地上部が枯れ込んで根茎のみになります。アロカシア・アマゾニカなどの葉模様や葉の形が特徴的な種類もあり、育てやすいものが多いため観葉植物初心者にもおすすめです。
アロカシアの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
---|---|
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
開花時期 | 夏頃 |
アロカシアの栽培環境
日当たり・置き場所
耐陰性があるため窓辺などの明るい室内や半日陰に置くことが出来ます。室内に置く場合はエアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。
温度
暖かい地域に分布しているため、低温に弱いものが多いです。
用土
市販の観葉植物の土がおすすめです。自分で配合する場合は赤玉土をベースに作ると良いでしょう。
アロカシアの育て方のポイント
水やり
アロカシアは基本的に水を好むため、生長期は土の表面が乾いたら水やりをするか、腰水などで水切れを起こさないように管理すると良いでしょう。冬に地上部が枯れた場合は水を控えめにして管理するようにします。
肥料
基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が生長がはやくなります。 冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。 有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
病害虫
屋外で腰水管理をしているとナメクジが寄ってくることがあります。
アロカシアの詳しい育て方
選び方
アロカシアを買う時は必ず病害虫に注意してください。ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々アロカシアが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。
植え付け
植え付けは6月~8月の暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。
剪定・切り戻し
切れ味の良いハサミやナイフを使ってアロカシアの古くなった葉や茎を剪定し、通気性を良くしてください。剪定は生長期の後半か、生長期が終わった後に行うのがおすすめです。
植え替え・鉢替え
アロカシアは植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。植え替え時期は6~8月頃が最適です。
花
アロカシア・アマゾニカの花
アマゾニカの花はサトイモ科特有の仏炎苞と付属体、さらにその下にある肉穂花序によって構成されています。
夏越し
屋外で育てる場合、猛暑日は日陰に移動してください。30%~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと土の中の水分温度が上昇し、根に負担をかけてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に1度のペースで行うと夏バテを防止できます。
冬越し
気温が低くなったら生長が緩慢になるので、水やりを土が完全に乾燥してから行うようにしてください。霜に当たると枯れてきてしまうので、霜に当たらないように肌寒くなったら室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
アロカシアは株分けで増やすことが出来ます。株分けは植え替えの時に一緒に行うのがおすすめです。株分けは5~8月頃にミズゴケか小粒の赤玉土に植え込み、用土を常に湿っている状態にします。発根したら植え替えに使う水はけの良い土に植え込みます。