水草と暮らそう。グラスアクアリウムの作り方と管理

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透き通った水の中、大小数え切れないほどたくさんの気泡に包まれて、キラキラと輝く水草たち。ただただその美しさをぼんやりと見つめる時間は、少しだけ止まってひと休み。水草のある暮らしってなんかいいかも。今回は水草のグラスアクアリウムの作り方と管理についてsensuous(センシュアス)代表の早坂 誠さんに教えてただきました。

早坂 誠さん

講師

早坂 誠さん

水辺の動植物「有限会社エイチツー」代表取締役。水草職人として次世代アクアアリウム業界のパイオニア的存在。渋谷神山町店舗「sensuous(センシュアス)」代表、都内専門学校講師も勤める。書籍「水草水槽のススメ」

目次

グラスアクアリム作りに必要なもの

ピンセット

ピンセット

水草を植栽するための基本の道具です。先端が細く真っすぐのもので弾力があるもののほうがしっかりつかめます。グラスのサイズや植える水草によって長さの違うものが複数本あると便利です。

ハサミ

ハサミ

ピンセット同様、基本の道具となります。植栽前にカット処理をすること、伸びすぎた水草をカットするために使用します。茎が傷まないように切れ味の良いものを使用すると良いでしょう。

筆・ハブラシ

筆・ハブラシ

筆は底床の砂を美しく整えるために使用する必須アイテムの一つ。軸の長さや穂のサイズは水槽に合わせて準備しましょう。歯ブラシはグラスを日々掃除するために使用します。グラスの内側を軽く磨くことで、いつまでもきれいな状態を保てます。

ビニタイ・木綿糸

ビニタイ・木綿糸

どちらも流木などに植物が着生する手助けをします。ビニタイはシダ植物やサトイモ科の仲間の着生植物を流木へ固定するために、木綿糸は水生の苔を巻き付けるために使います。

固形肥料と土、砂

固形肥料(写真左上)

陸上植物と同様、栄養分は必要です。砂利に埋め込むタイプや、液体で水に添加するタイプがあり、メーカーによっても使用方法は異なるので、お店のスタッフに確認するとよいでしょう。

ソイル(左下)・砂(右上下)

水草を植えるための砂やソイルを底床材(ていしょうざい)と言います。土は低音焼成したもので底床材の代表で洗わずに使えます。細かい天然砂は洗ってから使用しましょう。ナチュラルな印象に仕上がります。

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道具の使い方・水草のつかみ方

ピンセットの使い方

親指と人差し指で持ちます。持つ位置は先端に近すぎない場所を持ちます。水草を植える容器のサイズ、水草のサイズや形状、植える場所に合わせて持ちやすい方で作業をしましょう。あまり力まずに、リラックスしてつかむ方が◎

水草のつかみ方

ピンセットを使い、水草の茎の途中部分ではなく根元を角度45度以下で挟みます。(写真左)

茎の途中をつかむと植えづらいので避けましょう。何本も束ねて挟むのも避けます。水草を植えるときは1本ずつ植えます。(写真右)

 

植える前の処理

植える前の処理

①節より5~10mm下をカットします。

②葉の付け根を3〜5mm残して葉をカットします。

③葉や葉柄がカエシになって抜けにくくなります。

水草の植え方

何度植えても、浮いてくる。なかなか上手にできないなど。ピンセットで水草を植えるときには、挿し方にコツがあります。原則、植えるときは1本ずつ植えましょう。ピンセットで水草の根元をつかみ、静かにさっと、土や砂に挿していきます。一度植えたけれど、抜けてしまった場合、同じ場所に戻さないように。植えていた他の水草が抜けてしまったり、流木や石が移動したりと、レイアウトが崩れてしまう場合もあるので気をつけて。

 

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グラスアクアリウムを作ってみよう

石や流木と組みわせて作るグラスアクアリウム。それはまるで心落ち着く庭園のよう。グラスの中に自分だけの小さな庭を作ってみよう。

材料

ソイル

ソイル

 

石(松皮石)…大、中、小とサイズは変える、流木 

(松皮石)…大、中、小とサイズは変える、流木 

水草

水草

(写真上段左から)

ポタモゲトン ガイー

ニューラージパールグラス

ロタラ ‘ナンセアン’

ヘランチウム テネルム

スタウロギネ レペンス

(写真下段左から)

ウィローモス

ミクロソリウムナローリーフ

ウィローモス

ミリオフィラム マトグロッセンセ

ロタラ ロトンジフォリア

ルドウィジア  ‘スーパーレッド’

ミクロソリウムナローリーフ

グラスアクアリウムを作ってみよう

作り方

1.容器に土を入れ、中央に固形肥料1個を入れる。

1.容器に土を入れ、中央に固形肥料1個を入れる。

 

2.筆で表面の土をならしつつ、後ろを少し高くする。

2.筆で表面の土をならしつつ、後ろを少し高くする。

 

3.横から見たとき緩やかな斜面になるよう整える。

3.横から見たとき緩やかな斜面になるよう整える。

 

4.最初に一番大きい石を置き、残りの石を配置する。

4.最初に一番大きい石を置き、残りの石を配置する。

 

5.流木が浮かないよう細く切った板鉛を巻きつける。

5.流木が浮かないよう細く切った板鉛を巻きつける。

流木にウィローモスをつける

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