- 山野に自生するメギ科の多年草です。花の形が特徴的で、船の錨(いかり)のように見えることが名前の所以です。花色は白からピンク、黄色まで豊富です。その種類は多く、北半球を中心に数十種類あります。木洩れ日のあたる半日陰や日当たりのいい日陰を好みます。地下茎で増えるので、自生地では群生を見られます。
- 美しい花が人気のティランジア・ストリクタのモンスト個体(帯化個体)です。
生長点が帯状に広がり、扇のような姿をしています。葉は通常個体よりも細く、柔らかいです。
両端の生長点が分頭していき、段々と大きくなります。生長速度もスイッチが入れば遅くはないようです。
また、花が咲くと通常個体に先祖返りするようですが、しばらくするとモンスト個体へと戻るようです。
花を楽しむものというよりは、葉を楽しむものになります。イオナンタ・モンストローサと同じく、成長すると割れ目のようなものが出てきて、そこにカッターやナイフなどを入れることで株分けできるようです。
流通量は多くなく、今後の普及が待たれます。
イオナンタ・モンストローサよりも知名度は低いですが、また違った趣があり、ティランジア好きならば一度は生で見て頂きたい品種になります。
性質的には通常のストリクタと大差なく、水好きで強健です。
- ヴィリディフローラとは緑花という意味です。
イキシオイデス・ヴィリディフローラはかつてジュクンダの変種とされていましたが、現在はイキシオイデスの亜種に分類されています。
ピンク色の花苞に緑色の花が美しい美花種です。
ジュクンダもイキシオイデスも栽培は容易な強健種であり、亜種であるイキシオイデス・ヴィリディフローラも入手が難しいものの栽培は容易です。
入手が難しいことの原因に、生長の遅さと開花後に出る子株の少なさがあります。
イキシオイデス・ヴィリディフローラは、クシフィオイデスのように花が咲きにくいという性質はなく、むしろ咲きやすい傾向にあるのですが、開花後に出る子株が大体1株、良くて2株というのが現状です。
花芽が湿気てしまい開花せずに終わった株は3株ほど子株を出したという報告がありますが、どちらにせよ開花後に出す子株の数は異様に少ないです。
生長も遅いので、まずは発根させてコルクなどに活着させるのを目標にした方が良いと思います。
- ティランジア・イオナンタの変種で有茎種になります。比較的大型になり、立派に育てられた株は素晴らしい見栄えとなります。基本的な管理方法はイオナンタに準じて問題ありません。
開花後は子株を多く出すため、早めにコルクなどに活着させ株の状態を安定させることが栽培のコツです。
- イオナンタ・メキシコの斑入り個体です。アルボマルギナータは白覆輪(葉の外側に斑が入る)という意味で、斑入り個体ではあるものの強日照下に置いておく方が調子が良いです。
開花時に染まる葉色がとても美しい美種です。
- イオナンタが生長点異常を起こした個体です。サボテンなどで言うところの獅子化と同じ状態であり、帯状ではなくあらゆる場所から分裂していきます。
丸い苔玉のような姿が可愛らしく非常に人気がある反面、流通量が少なく希少価値が高いです。
これはイオナンタのモンスト個体は実生で増やすことが出来ず株分けによる栄養繁殖しかできないためです。
性質的にはイオナンタと変わらず比較的強健で、栽培は難しくありません。コルクなどに活着させることが栽培のポイントとなります。
- メキシコのタスコにて採取された、開花時に葉が桃色に染まるイオナンタです。名前の後ろにNTH(New Tilladsia Handbook)142と書かれた血統書付きの株があり、流通量が少ない希少種です。
本種はイオナンタの中でも特に小型のものとなっています。イオナンタ・ドゥルイドがイオナンタ・ピーチとして出回ることがありますが、花の色が違うので、見分ける事が出来ます。
また、明らかにイオナンタ・ドゥルイドよりもイオナンタ・ピーチの方が小型なので、そこでも見分ける事が出来ます。
性質は強健で、子株も多く吹き、毎年開花する場合もある優秀な品種です。
今はまだ流通量が少なく、限られた場所でしか販売されていませんが、今後の普及が待ち遠しいとても魅力的な品種です。
- ティランジア・イオナンタはメキシコとグアテマラが原産のエアプランツです。
イオナンタで流通しているものはイオナンタ・メキシコかイオナンタ・グアテマラのどちらかです。グアテマラの方が葉が細く、メキシコに比べて大きくなる傾向があります。
変種も多く、アルバやドゥルイドといった葉が黄色く染まり白い花を咲かせる変種や、葉が桃色に染まるピーチなど魅力的な品種が多いです。
生長もはやく、強健なので育てることでティランジアの基礎を学べます。
- カラーリーフプランツとして扱われるイレシネ。原産地では多年草ですが、日本の冬の寒さには耐えられないので、1年草として扱われることが多い植物です。観葉植物として、冬場は室内に保護すれば、多年草としても育てることができます。
品種が豊富で、様々な葉の色、形があるので、夏から秋の寄せ植えのカラーリーフとして重宝します。生長の仕方も、這うように生長するものから、立性のものまで、色々とあるので、用途によって使い分けることができるカラーリーフです。
- イワヒバは、見た目ではどこが茎で根の部分かわかりにい植物ですが、根と垣根体が絡み合って幹を作っています。一見葉に見えている分は、枝です。
幹の先端がマイタケのように放射状になって枝分かれした葉が広がっています。葉の色は濃い緑色です。大体20cm位の背丈になると生長が止まります。
一般的な園芸店などではあまり販売されていませんが、伝統ある盆栽店などでは取り扱っています。
イワヒバは乾燥に強く、乾燥すると葉が内側にくるっと巻き込むようになります。また、耐寒性もあり、厳寒期には体内にある水の量を減らし、樹液の濃度を上げることで凍りにくくしています。
盆栽向きの植物に思われがちですが、ロックガーデンなどでも活用されています。