よく似た花、オニユリとコオニユリの見分け方
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夏になると山野や草原の至る所で見かける発色の良いオレンジ色のユリ、オニユリとコオニユリ。花だけを見ていると、見た目がそっくりな両者の簡単な見分け方をご紹介します。
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オニユリとコオニユリ
オニユリLilium lancifolium
オニユリは原種のユリのひとつで、耐寒性、耐暑性に優れることから、日本の至る所で夏になると見ることができます。オニユリの背丈は100~200cm程度、オレンジ色の花には斑点があり、花弁はそっくり返ったような印象的な見た目です。
オニユリの名前の由来は、花の色や形を赤鬼の顔に見立てたことから命名されたという説やヒメユリと比べると大きいユリという説など諸説あります。花の名前に鬼がつくのは珍しいですよね。
コオニユリ Lilium leichtlinii
色も形も咲き方もオニユリとそっくりなコオニユリ。オニユリより小型だからというのが名前の由来です。
オニユリとコオニユリの見分け方
見た目はとてもよく似たオニユリとコオニユリ。大きさで比較する以外で簡単に見分けられる点があるのでご紹介します。
オニユリは珠芽(むかご)ができるのが特徴です。珠芽(むかご)は、葉の根元の上にひとつずつでき、これをまくと3~4年くらいで開花します。花の開花が終わる秋ごろ、むかごが元株の近くにこぼれて発芽して増えていきます。一方、コオニユリには珠芽(むかご)はできません。
さてこれはどっち?
茎を見ても珠芽(むかご)がないのでコオニユリです。
こちらは珠芽(むかご)があるのでオニユリ。はっきりと違う色をしているのですぐにわかります。
夏になると至る所で咲き誇るオニユリとコオニユリ。近寄って花の下でどちらかを確認してみてください。
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