ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)|ナチュラルガーデンにぴったりな宿根草

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戸松敦子

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ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)

トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)」。クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)の草丈が3尺(90cm)以上になる耐寒性宿根草です。

バーベナ・ボナリエンシス 特徴 育て方 バラと合う

ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)は、背が高く、葉がヤナギのように細長いことからその名が付けられました。別名ではバーベナ・ボナリエンシスとも呼ばれます。三尺バーベナという名のとおり草丈が100cmくらいあり、すらっとした草姿をしています。細い茎の先に小さな花が集まってこんもりと咲きます。華やかな花ではないのですが、高い場所に咲くため目立ち、「この可愛い花は何?」と気になります。

そもそもバーベナは、バーベナ属の園芸品種の総称で美女桜(ビジョザクラ)と呼ばれることもある花です。たくさんの品種が存在し、耐寒性がなく一年草扱いされているものと、耐寒性があり多年草(宿根草)として育てられているものがあったり、匍匐性や立性の違い、草丈も15cm~150cmくらいまで大きな差があります。どのバーベナも同じ共通点は、桜の形をした小さな花を密生させてドーム状に咲かせるところです。

 

バーベナ・ボナリエンシス 特徴 育て方 バラと合う

バーベナの中で、このヤナギハナガサ(三尺バーベナ)はとてもシンプルで楚々とした自然味のある美しさが魅力的です。6月~10月頃に花を咲かせます。

先日、無農薬でバラを育てている個人邸を訪れたのですが、秋バラと寄り添い合うようにヤナギハナガサ(三尺バーベナ)が咲いていました。ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)は細くて長い茎をすっと伸ばしてその先にポンポンの花を咲かせ、とても控え目でナチュラルな雰囲気なので、どんな草花ともよく合います。バラと合わせると、バラの「高貴」だったり「ゴージャス」な雰囲気が「優しい華やかさ」に変わるような気がします。バラは花の中でもひときわスペシャルなイメージがありますが、ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)と組み合わせることでナチュラル感がプラスされて心癒される景色となっていました。

 

バーベナ・ボナリエンシス 特徴 育て方 バラと合う

ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)は、暑さと乾燥に強くとても丈夫です。こぼれ種でもよく増えて、あちこちから芽を出して花を咲かせることがありますが、茎も葉も細いため他の草花の邪魔をしないのも嬉しいところ。色々な草花と調和しながら細い茎が風に揺れる姿が美しく、ナチュラルガーデンにぴったりな花です。背が高いのに支柱無しで自立するところもいいですね。

ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)は、寒くなると地上部を枯らして越冬します。耐寒性があるため、冬に短く切り戻しておくと根は生きていて春に再び芽吹きます。ナチュラルな雰囲気のお庭で育てる、高さのある丈夫な宿根草を探している方におすすめです。

 

▼ヤナギハナガサ(三尺バーベナ)の育て方はこちら

 

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グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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