買ってきました山野草。育てる環境などはどうしたら・・・?
小野寺葉月
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長野で山野草を買ってきました。直売所に隣接している花や野菜の苗を販売しているところで、山野草コーナーがあり、オフィスで育てようと思い、いくつかの種類を連れて帰ってきました。
目次
■雪ザサ
スーパーの山野草コーナー
長野はスーパーで生花が売られていることが多いのですが、春先だけ鉢物と山野草が並びます。
雪が解けてから6月かせいぜい7月ごろです。ピークはゴールデンウィーク。それ以降は植え付けても長野の気温では根付かないので、取り扱いがありません。
白花オキナグサ
キンポウゲ科オキナグサ属。日当たりの良い草原や林に生える多年草で、種が翁(おきな・おじいさん)の髭のように見えることからその名前が付いています。今回購入してきたのは白花ですが、通常は赤茶色、ダークレッドのような色味の花です。
育て方
置く場所は年間を通して日の当たるところが良いです。真夏は直射日光を避けて、葉やけを起こさないように注意しましょう。元気に育てるために、秋からはまた日によく当てましょう。水やりは、土の表面が乾いたらあげるようにしてください。
青花ミヤマオダマキ(深山苧環)
キンポウゲ科 オダマキ属。高山帯や亜高山帯などにある、岩場や、砂地よりは粒の大きい石のあるザレ場等で見ることが出来ます。なので育てる場合も通常の土ではなく、礫質土(れきしつど・土の混ざったもの)を用意したほうが良いでしょう。寒さには強いでしょう。
育て方
花の後ろは絵本に出てくるコビトの帽子みたいでとってもかわいいんです!
置く場所は午前中は日が当たり、午後は明るい日陰になるような場所が最適です。真夏の暑さには注意が必要で、遮光ネットなどでおおうなどの工夫が必要です。水やりは、鉢植えの場合は土が乾いたら与えますが、庭植えの場合はよほど日照りが続かない限り雨のみの管理で大丈夫です。
花弁の先端に向けて白へのグラデーションがかかっていて儚げですよね。
雪ザサ
ユリ科の多年草で山地の林内に生えます。地下に根をしっかり張ります。この写真は蕾ですが、白い小さな花が花火のように咲くそうです!山菜として食べる地方もあり、北海道では「アズキナ」という名で呼ばれて春の山菜としてよく食べられているそうです。
育て方
ユリ科 雪ザサ属直射日光があまりあたらない半日陰が適しています。植えつける場合は浅めに植え付けます。土は適度に湿り気がある所が良いです。上手に育てられれば、地下茎で群生することもあります。
赤軸ナルコユリ
ユリ科アマドコロ属。多年草で地下茎でよく増えます。葉の陰に隠れるように白い、鈴蘭のような花が付いていて、蕾だったので大丈夫かなと思っていたら、東京へ帰ってきたら暑さで一気に花が終わってしまいました。名の通りの赤軸と、葉の緑のコントラストがとってもキレイです。
育て方
グランドカバーとしても使われることもあるナルコユリ。手間があまりかかりません。多年草で冬にいったん地上部は枯れてしまいますが、春にはまた芽を出します。半日陰を好み、根をしっかり張る植物なので庭に植える場合は深めに耕しましょう。その場合は日照りが続かない限り雨だけでも大丈夫です。鉢植えの場合は、根腐れしないように土の表面が乾いたら水をあげましょう。
信州産クリンソウ
サクラソウ科サクラソウ属。元々は渓流沿いなどに自生している多年草で、ロゼット状の葉の中心からサクラソウ科の他の花たちと同じように花茎をスッとのばして可愛らしい花を輪生に付けます。その様子が、お寺の屋根の上にある「九輪(くりん)」に形が似ているために、クリンソウとの名が付きました。
育て方
湿潤な環境を好むため、秋から春にかけては花の咲いている時期は日の当たる場所で、それ以外の時期は明るめの半日陰が良いでしょう。高温多湿に弱いので、夏は暑さに注意し、涼しい場所で管理するように管理します。また、基本的に水を切らさないように管理しましょう。水が切れてしまうと葉がすぐしおれてしまうので、鉢に受け皿をつけて水を溜めるような形で下から水を吸わせる方穂でも良さそうです。
番外編・カタクリ
カタクリの若い葉を庭で頂いてきました。写真の手前にあるのがまだ若い葉の様子。大きくなり、花が咲くまで8年かかるカタクリ。そういえば奥のカタクリは20年前から同じ場所で咲いているような。。。じっくり育てていきたいと思います!
儚げで清らかなイメージのものが多い山野草。ぜひおうちでも楽しんでみてください!
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