働く場所に公園の心地よさを! 最新の空間緑化ラボであるパーカーズの新オフィスに行ってきました!

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フラワーショップ「青山フラワーマーケット」を運営する株式会社パーク・コーポレーションは、自社の空間デザインブランド「parkERs(以下、パーカーズ)」のオフィスを東京・南青山に移転。「“未来の公園”を体感できるワーキングプレイス」をテーマに、自社オフィスを使ってさまざまな研究実験を開始しています。急変するオフィス緑化の最前線を見学してきました。

目次

世界的な広がりを見せる、緑化による空間設計

近年、商業施設やオフィス空間に植物を取り入れる動きは世界的な広がりをみせています。国際社会共通の持続可能な開発目標であるSDGsや、環境・社会・ガバナンスに力を入れる企業を重視して行うESG投資、人々がいきいきと働ける労働環境を目指す「ウェルビーイング」といった社会的背景を受け、人が過ごす空間と植物の関係は、企業にとっても大きな関心の的となっています。

写真提供:parkERs

そうした中、「日常に公園の心地よさを。」をブランドコンセプトに掲げ、空港、駅などの公共施設、オフィス、住宅、ホテル、商空間などさまざまな場所で、植物をデザインに取り入れた設計・デザインを手がけてきたのがパーカーズです。2019年11月に南青山に移転したオフィスでは、自分たちのワークスペースを使ってさまざまな研究実験を試みていると聞き、早速新オフィスにお邪魔してきました。

 

取材に伺ったのは、11月下旬に行われた新オフィスの披露会。デザイナーや緑化関係者など幅広い関係者が詰めかけ、最新のオフィス緑化を体験しました。 

 

オフィスに入ってまず目に飛びむのは、やはりたくさんの植物たち。人の背丈を軽く超える樹木をはじめ、足元から頭上までたくさんの植物が配置されています。あえて配管をむき出しにした無機質な天井と植物のコントラストが美しい。

 

植物もさることながら、オフィスに入って印象的だったのが、曲線がとても多い空間だということ。従来のオフィスではデスクが整然と並んでいるのが普通ですが、このオフィスでは、植栽の間にさまざなワークスペースがランダムに点在するレイアウトになっています。デスク自体も木の曲線を生かしていたりと、ワンフロアの中でさまざまな表情を見ることができます。

 

森や公園を歩きながら、木々の間に見つけたお気に入りのスポットで仕事を始める…。「場が働く人をその気にさせる」ではないですが、ポジティブな議論や、クリエイティブな発想が自然と湧き出てきそうな雰囲気を感じます。

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3つのエリアで異なる過ごし方=働き方ができるゾーニング

オフィスのコンセプトを説明してくれたのは、パーカーズのクリエイティブディレクターを務める城本栄治さん(左)と、ブランドマネージャーの梅澤伸也さん(右)。今回の新オフィス移転に際し、改めてブランドコンセプトでもある「公園の心地よさとは?」を問い直したそうです。実際にチームのデザイナー全員で代々木公園に行き、原っぱやベンチなど好きなところで仕事をしてみたりもしたそう。そうした実際の体験で得た気づきも、新オフィスでは随所に見られます。

具体的には、オフィス内に「Indoor Park(インドアパーク)」「Forest Park(フォレストパーク)」 「Outdoor Park(アウトドアパーク)」の 3 つのデザインと使い方が異なる“公園”をつくり、それぞれのエリアでの異なる“過ごし方”=働き方ができるレイアウトになっています。それぞれのエリアの特徴を紹介します。

Indoor Park(インドアパーク)

写真提供:parkERs

オフィスに入ってすぐに広がるのが、「Indoor Park(インドアパーク)」です。木の曲線をいかしたデスクの周辺には、単に植物を置くだけでなく、公園にある要素をデザインして、光や水の音など、人に心地よさをもたらすさまざまな「1/fゆらぎ」を取り入れています。

 

写真提供:parkERs

「1/fゆらぎ」を再現するために導入されていたのが、「波紋」「湧き水」「さざ波」という異なる3つの水の表情を1台で演出する水景什器。動きの少ないオフィスに水の動きや水音を演出するのはもちろん、20分おきに水面の動きが変化して、1周すると60分=1時間が経過し、時計のない室内でも時間を感じることができます。

デスクをゆるやかに目隠しするレースの布には光がゆらゆらと揺れ、空間に動きをもたらしていました。単調になりがちなオフィス空間に、自然の動きを取り入れる新しい試みです。

Forest Park(フォレストパーク)

名前の通り森の中にいるような感覚になれるのが「Forest Park(フォレストパーク)」。
「集中」をテーマにしたこの場所は、他のエリアで生まれたアイデアを収束させるエリアです。窓から入る光が樹木の細かな葉に反射して、フロア全体を柔らかな光と影が包み、一人作業に集中したり、決めきりたい打ち合わせをしたり、ちょっと気合を入れて仕事に集中するのにぴったりの空間でした。

 

写真提供:parkERs

また、水槽で魚を育てながら、魚の排泄物を微生物が分解して、その栄養を含んだ水で植物を育成するアクアポニックスと一体化した壁面緑化も導入されていました。従来のような垂直の壁面緑化ではなく、壁面の角度を自由に変えることで、より自然の傾斜に近い景観を作り出しています。

さらに、置かれている植物にもこだわりが。日本人が同じ空間にあって一番リラックスできるのは、日本に昔からある在来種の樹木であるというエビデンスをもとに、明治神宮の森に育つ在来種を植栽するなどのこだわりがみられました。

 

写真提供:parkERs

木々に囲まれながらも、同時に解放感も感じるこのエリア。実はデスクには脚がなく、天板を天井から吊るすことで、足元をすっきりと見せる工夫がされていました。また、隣に人が座ったり立ったりする際にかすかにデスクが揺れることで、働く人同士のコミュニケーションのきっかけにもなっているそう。

Outdoor Park(アウトドアパーク)

ウッドチップが敷き詰められた床に、コロンとした丸太の椅子。そして窓際にブランコ(!)と、遊び心にあふれたエリアが「Outdoor Park(アウトドアパーク)」です。丸太の椅子を自由に動かしたり、2つ重ねて机にしたりと、その使い方はとってもフリーダム!

 

写真提供:parkERs

ランチを食べたり、おしゃべりに集まったり、働く人たちがほっと一息ついたり、自分だけの時間を思い思いに過ごすことが多いエリア。 実際に働いているパーカーズのスタッフさんによると、整然とデスクが並んだ空間よりも、むしろこのスペースに人が集まることが多いのだとか。

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働く人のバイタルデータをモニタリング、日々進化するオフィス緑化

オフィス内にある植物の水やりは、IMos(Indoor Park モニタリングシステム)と呼ばれる自動潅水システム(上写真)で制御されています。

また、オフィスで働く人の心身にどのような変化が起きているかのバイタルデータをリアルタイムでモニタリング(!)するシステムも導入されていました。今行われた会議がポジティブな感情で議論されていたかなども、これで一目瞭然なのだとか。ちょっと怖い?気もしますが、企業がオフィス緑化を取り入れる時には、その効果をしっかりと実証できなければいけない時代です。なんとなく雰囲気で行う緑化から、数値に基づいて目的をもって行う緑化への進化を感じました。

 

写真提供:parkERs

オフィスで働くスタッフには決まった席がなく、近年取り入れる企業も増えているフリーデスクのスタイル。出社してから好きな席を選んで、在席の合図として週替わりに旬の花を活けたネーム入りの「マイ一輪挿し」を置くのが決まり。洒落ています。

ルールは2日以上連続して同じ席を使わないこと。日々違った場所で、いろいろな人と顔を合わせながら働くことで、新しい発想やビジネスを生み出しやすい環境を目指しているそうです。

 

写真提供:parkERs

さまざまな仕掛けを取り入れたパーカーズの新オフィスですが、これが完成形ではなく、むしろ自分たちがこの環境で働くなかで、実際に感じる変化や気付きを、サービスに落とし込んでいくための実験の場なのだと話してくれました。ここから未来に向けてどんなワークスペースが生み出されていくのか、植物好きならずとも今後が楽しみですね。

法人向けにオフィスの見学会なども受け付けているそうなので、ぜひ一度、最新のオフィス緑化を体験してみてください。

オフィス見学の申し込みはパーカーズのHPから >>

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