前田有紀の一“花”言vol.7「クリスマスローズ」~生花でも楽しめる魅力
LOVEGREEN編集部
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この寒い季節におすすめの生花「クリスマスローズ」。
鉢植えでも良く出回り最近では原種も人気です。そんなクリスマスローズの生花での楽しみ方をご紹介します。
しっとりとした姿が愛らしい「クリスマスローズ」をレコメンド
※左から、一重咲きのグリーン、八重咲きのパープル、原種のフェチダス
今年は、しっとりと愛らしい花クリスマスローズに癒されてみませんか?穏やかで力強い姿に勇気づけられそうです。
前田さんのクリスマスローズとの出会い
アナウンサーを思い切って辞めて、イギリスで様々な場所で庭の勉強をしていた中でも、城壁のように様々な木や花に囲まれた場所でふと足元を見ると小さく可愛らし気に咲いていたのがクリスマスローズ。
「この花は何?」と聞くと「ヘレボーだよ」と言われたのを覚えています。
誰も自分がここイギリスの街にいるとも知らない中でもくもくとインターンで頑張っていたときに、ひっそりとそしてたくましく咲いていたクリスマスローズに励まされ元気をもらっていました。また、花が咲かない時期には、葉が生い茂り常緑で力強さのある葉にも魅力を感じました。
日本に帰ってきて花屋につとめてからもクリスマスローズは好きなお花の一つ。ただ、切り花では花持ちがすごくいいわけではないのでブーケなどの注文でお送りする機会は多くはなかったけど、ここぞというときには仕入れてお客様の手元に届くようにしていました。
切り花のクリスマスローズは手間がかかる分、愛情も何倍にもなるので様々な表情も楽しんでもらいたいです。
今後は切り花だけではなく、イギリスでひっそりと咲いていた様子を想像して、新しいおうちにできた庭で地植えや鉢植えでもクリスマスローズを楽しんでみたいと思っています。
クリスマスローズの魅力
八重咲や一重咲きだったり、アンティークな淡い感じも楽しめるクリスマスローズの魅力って?
■うつむき加減のシルエット
上向きに咲いている花が比較的多い中。クリスマスローズのうつむき加減に咲いている姿は、どんな表情をしているのかな?とおもわず気になってしまいます。
横から見てみるととてもきれいな姿をしています。真正面ではなく様々な角度から見てみてください!
■自然の風景をイメージさせる様々な花色
はっきりした色合いの花がい多い中、クリスマスローズは自然の中に溶け込むように咲いている風景を想像させるような淡い色が多いです。花色でここにいるよと主張することもなく、生い茂る草花をかき分けてみるとひっそりと咲いている、そんな雰囲気を持っています。
同じ色味でも、少しアンティークぽかったりするのでその時の気分にあった色を選んで楽しんでみてください!
クリスマスローズをおうちに迎えよう!
クリスマスローズをおうちに迎えたときの、飾り方や少し花の元気がなくなってしまったときの対処方法など紹介します!
クリスマスローズを飾ってみる
クリスマスローズの花のうつむき加減を楽しめるように、目線に合わせて少し高い位置などに飾るのがおすすめです。
寒いところが好きなので、室内でも比較的気温が上がりにくい洗面所などにもいいかもしれませんね!
花の元気がないと感じたら?
クリスマスローズの元気がないと思ったら、水が下がってしまったのかもしれません!そんな時は湯上げをしてみてください!
・湯上げ
よく水を吸い上げられるように茎を十字にカットして・・・
40°ぐらいのお湯につけてそのまま水になるまで寒いところに置いてみましょう。
ピンと元気になる姿をみることができますよ!それでも元気がなくなってしまったら、もう花期が終わりなのかもしれないので、押し花などにして楽しんでみるのもおすすめです。
原種系も魅力的で品種が豊富なクリスマスローズ。
是非、クリスマスローズがひっそりと生えているような風景を思い浮かべながらな表情を楽しんで欲しいです!
撮影後のクリスマスローズ
クタッとなってしまったクリスマスローズ。とても綺麗だったので、前田さんもおすすめしていた押し花にしてみました!
5日間経ったぐらいですが、アンティークな色合いがとても綺麗に出ていましたよ。ここからまた数日間置いたあとの変化も楽しみです!
この寒い時期ならではのクリスマスローズをお楽しみください。
引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信しますので、お楽しみに!
フラワースタイリスト
前田有紀
2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。2017年の春以降は積極的にワークショップも行い、花や緑に関わる人々と直接ふれあうことでリアルな声も積極的に取り入れている。また、2017年10月にオープンした「世界の花屋」では、デザイン監修を務め、世界の花々の生産や流通など、花の歴史などの魅力を伝えている。
Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/@yukimaeda0117
世界の花屋/公式サイト
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