世界の植物紀行 – 四代目金岡又右衛門 –セネガル編6「大使館・JICA訪問とマルシェ」

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LOVEGREEN編集部

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前回まではセネガルでのバオバブなど植物のことを書かせていただいたが、今回で最後になるので、その他の活動についてもお話をさせていただきたい。

目次

大使館・農業省訪問

帰国の前々日には、大使館訪問などのために再び首都ダ・カール近くへと向かった。車は例のごとく渋滞していて、約2時間30分で到着した。

 まずは以前から交流のあるJICAとのミーティングのためJICAセネガル事務所を訪れた。ここでは当時事務所長の森谷様と土井様にご対応いただき、今後セネガルに期待することや可能性などのお話をさせていただいた。またJICAとしての考え方やセネガルの現状などについてとても親切に多くのアドバイスをいただくことができ、とても貴重な時間となった。

まずは以前から交流のあるJICAとのミーティングのためJICAセネガル事務所を訪れた。ここでは当時事務所長の森谷様と土井様にご対応いただき、今後セネガルに期待することや可能性などのお話をさせていただいた。またJICAとしての考え方やセネガルの現状などについてとても親切に多くのアドバイスをいただくことができ、とても貴重な時間となった。

 

 その後、車で移動し在セネガル日本大使館を訪問。

その後、車で移動し在セネガル日本大使館を訪問。

 

 お忙しい中調整いただき、当時在セネガル日本国大使館特命全権大使でいらっしゃった大森様にご面談の機会を頂戴し、私たちの活動や、今回セネガルを訪れた意味、今後についての私の考えをお伝えすることができた。そしてとても貴重なアドバイスと激励のお言葉を頂戴することができ、今の私たちの活動に対し大いに励みになっている。本当に有難い時間であった。

お忙しい中調整いただき、当時在セネガル日本国大使館特命全権大使でいらっしゃった大森様にご面談の機会を頂戴し、私たちの活動や、今回セネガルを訪れた意味、今後についての私の考えをお伝えすることができた。そしてとても貴重なアドバイスと激励のお言葉を頂戴することができ、今の私たちの活動に対し大いに励みになっている。本当に有難い時間であった。

 

次に大使館から約45分、セネガルの農業省に到着。今後のことについてディスカッションさせていただくことができ、時間がかかってはいるが、何とか具体化できるような手ごたえを感じた。その時に対応していただいた児玉様とはTICAD7や日本の農林水産省でも再会させていただき、今もご指導いただいている。

次に大使館から約45分、セネガルの農業省に到着。今後のことについてディスカッションさせていただくことができ、時間がかかってはいるが、何とか具体化できるような手ごたえを感じた。その時に対応していただいた児玉様とはTICAD7や日本の農林水産省でも再会させていただき、今もご指導いただいている。

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ジョフィオールにて

 さらに翌日には、ホテルから車で約1時間30分のところにあるJICA佐藤隊員の任地、ジョフィオールへ向かった。

さらに翌日には、ホテルから車で約1時間30分のところにあるJICA佐藤隊員の任地、ジョフィオールへ向かった。待ち合わせ場所の市役所に到着。1時間ぐらい早着したので近くを独り歩きしてみた。

 

待ち合わせ場所の市役所に到着。1時間ぐらい早着したので近くを独り歩きしてみた。

 

ここはセレール族が多く暮らしている。セレール族は比較的シャイな人が多いらしい。私と一緒である。子どもは私をみて興味を示してくれるが、近くまで寄ってくるのではなく、恥ずかし気に距離を置く。  大人たちは挨拶することを重んじ、行き交う人が初めて会う私にも「サヴァー」「ボンジュール」と挨拶をしてくれる。たまに「オラー」などとも。きっとどこの国から来たのかわからないのであろう。特に日本人には見えなかったのだろう。いつものことであるが… でもそのように初めて会う人にも挨拶してくれることは、とても嬉しく、その大切さを初めての土地では尚更に感じる。

ここはセレール族が多く暮らしている。セレール族は比較的シャイな人が多いらしい。私と一緒である。子どもは私をみて興味を示してくれるが、近くまで寄ってくるのではなく、恥ずかし気に距離を置く。

大人たちは挨拶することを重んじ、行き交う人が初めて会う私にも「サヴァー」「ボンジュール」と挨拶をしてくれる。たまに「オラー」などとも。きっとどこの国から来たのかわからないのであろう。特に日本人には見えなかったのだろう。いつものことであるが…

でもそのように初めて会う人にも挨拶してくれることは、とても嬉しく、その大切さを初めての土地では尚更に感じる。

 

そして佐藤隊員と合流。まず佐藤隊員は近くの人への順番に挨拶を丁寧に行っていく。そしてその時、先ほど私が独り歩きしている時に、周りの方々に挨拶をきちんとできていなかったことをご指摘いただけた。そしてあらためて、きちんとご挨拶させていただくことでさらに優しく迎え入れてくれた。

そして佐藤隊員と合流。まず佐藤隊員は近くの人への順番に挨拶を丁寧に行っていく。そしてその時、先ほど私が独り歩きしている時に、周りの方々に挨拶をきちんとできていなかったことをご指摘いただけた。そしてあらためて、きちんとご挨拶させていただくことでさらに優しく迎え入れてくれた。

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農業訓練校を訪問

そしてまずはランチ(ごちそう)をいただいた。地元の魚やお米はとてもおいしかった。その後マルシェを見学したのち、農業訓練校を訪問。

そしてまずはランチ(ごちそう)をいただいた。地元の魚やお米はとてもおいしかった。その後マルシェを見学したのち、農業訓練校を訪問。

 

 ここで村人は農業を学んでいる。多くはフランスから指導員が来られて指導をしているとのこと。

ここで村人は農業を学んでいる。多くはフランスから指導員が来られて指導をしているとのこと。

 

落花生やオクラなどが植えられている。

落花生やオクラなどが植えられている。

 

訓練校ということもあり、普通の畑よりきれいに管理されている。基本的にはオーガニック栽培である。

訓練校ということもあり、普通の畑よりきれいに管理されている。基本的にはオーガニック栽培である。

 

続いて種屋さんではなく、苗屋さんを訪問。野菜や花の苗を種から栽培し販売をしていた。

続いて種屋さんではなく、苗屋さんを訪問。野菜や花の苗を種から栽培し販売をしていた。

 

そして畑に向かい途中にジュースを販売する女の子たちと遭遇したので購入。一袋約5円。

 

そして畑に向かい途中にジュースを販売する女の子たちと遭遇したので購入。一袋約5円。

そして畑に向かい途中にジュースを販売する女の子たちと遭遇したので購入。一袋約5円。

 

かなりのピンボケで申し訳ないです。早速飲んでみた。驚くほど甘い。というのもセネガルの人は半端ないぐらいに砂糖を使うらしい。そのため糖尿病も多いとか。確かにとうなずけるほどの甘さであった。

かなりのピンボケで申し訳ないです。早速飲んでみた。驚くほど甘い。というのもセネガルの人は半端ないぐらいに砂糖を使うらしい。そのため糖尿病も多いとか。確かにとうなずけるほどの甘さであった。

 

そして糖分補給もできたので畑へと向かった。ここで佐藤隊員は村人と一緒に活動をしている。

そして糖分補給もできたので畑へと向かった。ここで佐藤隊員は村人と一緒に活動をしている。

 

今回私が訪れたのが、お昼過ぎからであったので村人には会うことができなかったが、佐藤隊員と一緒に草ひきなどを体験させていただけた。限られた時間の活動ではあったが、ネットや報告などでは知ることができない話などを隊員と一緒に草むしりしながら話していただけたことはとても勉強になった。

今回私が訪れたのが、お昼過ぎからであったので村人には会うことができなかったが、佐藤隊員と一緒に草ひきなどを体験させていただけた。限られた時間の活動ではあったが、ネットや報告などでは知ることができない話などを隊員と一緒に草むしりしながら話していただけたことはとても勉強になった。

 

たった一日の短い時間であったが大いに学べ、貴重な体験をさせていただけ感謝である。現在は任期を終えて帰国されている。再会してお話ができるのが楽しみである。そして最終日には市場調査のためMbourへと向かった。

たった一日の短い時間であったが大いに学べ、貴重な体験をさせていただけ感謝である。現在は任期を終えて帰国されている。再会してお話ができるのが楽しみである。そして最終日には市場調査のためMbourへと向かった。

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市場調査

ここMbourは大きな市場であり、多くの人が集まる。当然そのためにかなり用心が必要である。

ここMbourは大きな市場であり、多くの人が集まる。当然そのためにかなり用心が必要である。

 

比較的治安が良いセネガルであってもこのような大きな市場は盗難などへ細心の注意を払わなければならない。実際にリュックどころかポケットにも平気で手を入れてくるのである。ただこれはセネガルに限らず、人が多く集まるところでは常に起こっていることである。

比較的治安が良いセネガルであってもこのような大きな市場は盗難などへ細心の注意を払わなければならない。実際にリュックどころかポケットにも平気で手を入れてくるのである。ただこれはセネガルに限らず、人が多く集まるところでは常に起こっていることである。

 

海側では、魚が売られている。その匂いは結構強烈である。苦手な人は数分ももたないだろう。

海側では、魚が売られている。その匂いは結構強烈である。苦手な人は数分ももたないだろう。

 

また包丁で刺身のように切る習慣があまりないらしく、中にはすり身にして販売している人もいる。

また包丁で刺身のように切る習慣があまりないらしく、中にはすり身にして販売している人もいる。

 

陸側では、食品から日常品まであらゆるものが売られている。その店舗数は数えきれないほどである。

陸側では、食品から日常品まであらゆるものが売られている。その店舗数は数えきれないほどである。

 

ビサップの花やバオバブの実も売られている。その他にも多くのものが売られていた。そして日本との違いを大いに体感し、帰国前なので長居しないようにし、目的のものを購入し次の区域へと移動した。

ビサップの花やバオバブの実も売られている。その他にも多くのものが売られていた。そして日本との違いを大いに体感し、帰国前なので長居しないようにし、目的のものを購入し次の区域へと移動した。

 

ここでは頼まれものをしているのを見てきた。コラという楽器である。セネガルやマリで使われているものである。そこでうまく信用できる店を紹介していただけ気に入ったものを購入。その他にも気になるものを求めて数か所周り市場調査を終えた。

ここでは頼まれものをしているもの見てきた。コラという楽器である。セネガルやマリで使われているものである。そこでうまく信用できる店を紹介していただけ気に入ったものを購入。その他にも気になるものを求めて数か所周り市場調査を終えた。

 

そして今回パートナーであるTOMOさんのオフィスと工房を訪問。TOMOさんが創り出すインテリア雑貨は私の専門外ではあるがその精度やセンスの良さは私でもすぐわかる。海外で人気であるのもうなずける。きっと彼女とコラボすると面白いモノやコトができると感じた。乞うご期待である。

そして今回パートナーであるTOMOさんのオフィスと工房を訪問。TOMOさんが創り出すインテリア雑貨は私の専門外ではあるがその精度やセンスの良さは私でもすぐわかる。海外で人気であるのもうなずける。きっと彼女とコラボすると面白いモノやコトができると感じた。乞うご期待である。

 

お腹もすいてきたので、近くのお店に連れていっていただきセネガルの代表的料理チェブジェンをいただいた。おすすめのお店ということもあり、かなり美味しかった。

ただそこから私のうっかりで地獄を味わうことになってしまったのである。それは付け合わせにある唐辛子から食べてしまったのである。見た目はピーマンの小さなものかと思ったので、苦手なものは先に食べる習慣がある私は一気に丸ごと食べてしまった。その辛さは相当であった。聞くと地元の人でも辛すぎて食べない人が多いとのことである。

普段辛いもの好きの私は今まで色んな辛いものやもっと辛いものを食べてきたので平気だと思っていたが、すきっ腹に一個丸ごと一気に食べたものだから、その辛さに反応したのは口の中より胃の中であった。

食べて数分後、胃に今まで味わったことがないような激痛が走る。まるで釘やナイフを飲み込んでしまったかのような痛みである。美味しいものを食べながら、これはやばいとすぐさまわかり大量の水を飲むが一向に収まる気配がない。汚い話で申し訳ないが、たまりかねてトイレに駆け込む。そしてあまりの痛さに、お腹を抱えトイレの中でしゃがみ込むどころか倒れてしまった。それに気づいたパートナーがペットボトルの水を持ってきてくれた。

何リットルも水を飲み胃の中を空っぽにしようと試みるが中々そうはいかない。正直頭の中では、今日は日本に帰れないだろうとも思いながら意識も遠のいていく感じがした。何度も水を飲み続けると、再び喉が焼けるような激痛とともに唐辛子が出ていくのがわかった。すると少しずつ胃の痛みが和らいできて、何とか起ちあがり、席に戻ることができた。万能薬ともいえるバオバブジュースを何杯も飲み続けることで、再度動けるようになった。

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空中からのバオバブ調査

そして今回のセネガル訪問の最後の仕上げとして、空中からのバオバブの調査を強行。(よい子はマネをしないでください)

そして今回のセネガル訪問の最後の仕上げとして、空中からのバオバブの調査を強行。(よい子はマネをしないでください)

このような体では無理!と言われたが、この機を逃したらもうできるときはないかもしれないと思い、最後の力を振り絞って小型飛行機に乗り込んだ。飛行機というかまるで大型のドローンに乗るような気分である。

 

まずは滑走路を走り離陸 一気に高く上がり、眼下に街をみる。

まずは滑走路を走り離陸 一気に高く上がり、眼下に街をみる。

 

そしてバオバブフォレストへと向かう。

そしてバオバブフォレストへと向かう。

 

今までバオバブは見上げることばかりであったので、上空からバオバブをみたり、同じ高さでバオバブの森を走り抜けたりするのは当然初めてで、本当に鳥になったような気分でとても爽快であった。そしてその瞬間一気に胃の傷みは消えていった。本当に不思議なぐらいに。さっきまでの地獄から天国に登れたような気さえした。

今までバオバブは見上げることばかりであったので、上空からバオバブをみたり、同じ高さでバオバブの森を走り抜けたりするのは当然初めてで、本当に鳥になったような気分でとても爽快であった。そしてその瞬間一気に胃の傷みは消えていった。本当に不思議なぐらいに。さっきまでの地獄から天国に登れたような気さえした。

 

短い空中からの調査ではあったが、バオバブが自生しているところの条件や、立ち並ぶ規則性、さらに木の生長点などを観ることができとても貴重な体験をすることができた。

短い空中からの調査ではあったが、バオバブが自生しているところの条件や、立ち並ぶ規則性、さらに木の生長点などを観ることができとても貴重な体験をすることができた。

 

そして最後のプログラムを終え、一旦ホテルに戻り、汗びっしょりの身体を洗い流して、帰国のためのパッキングを行い、ここで知り合った友(ネコ)と別れをして夜 帰路につくことになった。今回もこの国で色んな立場の人たちと出逢い、活動させていただき本当に多くを学ばせていただいた。またいつの日かお世話になった皆さんに一回り大きくなった又右衛門をお見せできるように頑張らねばである。

そして最後のプログラムを終え、一旦ホテルに戻り、汗びっしょりの身体を洗い流して、帰国のためのパッキングを行い、ここで知り合った友(ネコ)と別れをして夜、帰路につくことになった。今回もこの国で色んな立場の人たちと出逢い、活動させていただき本当に多くを学ばせていただいた。またいつの日かお世話になった皆さんに一回り大きくなった又右衛門をお見せできるように頑張らねばである。そしてまたお逢いしたいと思う。

 

いかかでしたか?今回の植物紀行セネガル編お楽しみいただけたでしょうか?次回はいずこへ???また楽しみにしていただければと思います。

大きなバオバブの木の下で……再び……。

いかかでしたか?今回の植物紀行セネガル編お楽しみいただけたでしょうか?次回はいずこへ???また楽しみにしていただければと思います。

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PROFILE
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「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」 まだ見ぬ植物との出逢いを求め、世界を奔走する金岡又右衛門。世界各国に拡がるネットワークと持ち前の行動力を駆使し、希少性の高い植物を求め、自らの足で直接現地に赴き目利きをし、日本に紹介している。植物と大地への尊厳の念を持ち、植物の”生”へのこだわりを第一とする活動スタイルは、国内外の専門家から高く評価され、業界からの信頼も厚く、植物貿易の第一人者と評価される。

四代目金岡又右衛門

「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」 まだ見ぬ植物との出逢いを求め、世界を奔走する金岡又右衛門。世界各国に拡がるネットワークと持ち前の行動力を駆使し、希少性の高い植物を求め、自らの足で直接現地に赴き目利きをし、日本に紹介している。植物と大地への尊厳の念を持ち、植物の”生”へのこだわりを第一とする活動スタイルは、国内外の専門家から高く評価され、業界からの信頼も厚く、植物貿易の第一人者と評価される。

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