クロッカスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クロッカス
- 学名
Crocus
- 英名
- Crocus
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- クロッカス属
- 原産地
- 地中海沿岸
クロッカスの特徴
クロッカスの見た目の特徴は、葉が細長く縦に伸び、その葉に白い溝があり、その細長い葉の間から蕾が出てきて花を咲かせることです。また、小さな球根ですが6枚の花びらを持った大きな花を咲かせます。クロッカスを注意深く観察するとわかりますが、春の暖かな晴天の日は、綺麗な花を咲かせますが、気温が下がると花は閉じてしまいます。クロッカスの花は種類も豊富で約80種類以上あると言われています。花の色も黄色、紫、白、赤紫、薄紫や縦の筋や網目状の模様が入っているものもあります。 クロッカスの大きな特徴は、一見茎が無いように思われますが、球根の部分が茎である球茎であり、春咲きと秋咲きの2種類あることです。
クロッカスの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | ~30cm程度 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 黄色、紫、白、赤紫、薄紫など |
開花時期 | 2月~4月(秋咲きの場合は10月~11月) |
クロッカスの種類・品種
春咲きのクロッカスの種類には、黄色の花に多いクリーサントゥスやフラーブス、寒い時期に白い花を咲かせるシーベリ、春先に紫や白色の花を咲かせるベールヌスなどがあります。 秋咲きの種類には、お料理のスパイスとして使用されているサフラン、薄紫色の花に青色の筋があるスペキオスス、薄紫に濃い紫色の筋が入った花を咲かせるメディウスがあります。サフランやスぺキオスは10月頃、メディウスは11月頃開花します。
見栄えのするクロッカスの植付け方
見栄えのするクロッカスの植付け方は、鉢やプランター、あるいは庭に地植えをする場合でもクロッカスのみ単独で植え付ける場合と他の植物と一緒に寄せ植えをする場合、それぞれポイントがあります。 クロッカスだけ植付けをする場合、球根の間隔を広く開けたりまばらにして植付けをするとクロッカスの存在感が無くなってしまうので、ある程度間隔を詰めたり、まとまり感のあるような植付けをすることがポイントです。クロッカスの花も引き立ち、開花後の葉だけになった状態で見栄えがします。 また、他の植物と一緒に寄せ植えにする場合、クロッカスの花の開花時期は1~2週間くらいなので他の花より開花時期が短いため、一緒に植える植物の開花時期を考慮して寄せ植えすることがポイントです。クロッカスと同じ丈の植物や草類を選び、丈の低いクロッカスが見えるように手前に植えると全体的なバランスも良く、クロッカスの存在感もあります。 クロッカスは小さな花ですが、開花時期を考慮しながら、単独で植えたり、寄せ植えしたりすることで、見栄えのする植付けをすることができます。
クロッカスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 |
クロッカスの栽培環境
用土
粒が小さいタイプの赤玉土と腐葉土を7対3の割合で混ぜた用土を使います。腐葉土と一緒にピートモスや川砂を混ぜて使用しても良いです。
クロッカスの育て方のポイント
水やり
表面の土が乾いている時だけ水を充分与えます。逆に土の表面が湿っている時は水やりすると球根腐れの原因になるので、水やりは控えます。
肥料
花が終わった後にカリ成分が入った液肥や粒上の肥料の追肥を1~2回位行います。この追肥は葉が枯れるまでの間に行います。
病害虫
球根や葉全体がかかる病気はウイルス病とモザイク病、球根の葉がかかる病は軟腐病、乾腐病、球茎硬化病、茎の付け根が腐る首腐病、球根の病気は青カビ病があります。
クロッカスの詳しい育て方
植え付け
4~5cm位の間隔をあけて球根を植え付け、土の表面から3~4cm位(指の第2関節)の深さのところに植えます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
クロッカスの球根を増やすポイントは4つあります。
最初のポイントは、球根を深く植えることです。新しい球根は古い球根の上にできるので、浅く球根が植わっていると新しい球根が育たない可能性があります。鉢植の場合は、深い鉢を選びます。庭に植える場合は、10cm位の深さに球根を植えると良いです。
2つ目は、花が終わっても葉を残すことがポイントです。花が終わった後でも葉は球根を太らせる養分を作っているので、6月の中頃に掘り起こすまではそのままの状態にしておきます。
3つ目は、球根を太らせるために行う花後の追肥です。花が終わった後は球根が太る時期に入り、葉からの養分だけでは球根の生育が不十分な場合もあるので、カリの成分が入っている肥料を与えることが大事です。
4つ目は、庭に植えたままになっているクロッカスの球根を数年に一度は掘り起こすことです。古い球根との間隔が短くなり生長の妨げになっていることがあるので、球根が太ることができず小粒の球根しか増えません。 これらの4つのポイントを把握することで、クロッカスの球根を毎年増やすことができます。