シラン(紫蘭)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- シラン(紫蘭)
- 学名
Bletilla striata
- 英名
- urn orchid
- 和名
- 紫蘭
- 科名
- ラン科
- 属名
- シラン属
- 原産地
- 日本、中国
シラン(紫蘭)の特徴
シラン(紫蘭)は古くから親しまれている地生蘭で、鉢植えや路地などに植えられることもあります。寒さ暑さに強く、気温が低くなると葉を落としますが春になると新しく出た地下にある偽球茎(球根のようなもの)から再び葉を茂らせます。品種もいくつかあり、丈夫なランなので初心者の方にもおすすめです。
シラン(紫蘭)の詳細情報
園芸分類 | ラン |
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草丈・樹高 | ~50cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
花色 | 基本は赤紫 |
開花時期 | 4~6月 |
シラン(紫蘭)の種類
白花シラン(白花紫蘭)
シラン(紫蘭)の白い花を咲かせる種類です。清楚で美しい雰囲気があります。
口紅シラン(口紅紫蘭)
リップの先が赤紫色に染まる種類です。通常花や白花の種類と違って繁殖力が少し弱めな気がします。
斑入りシラン(斑入り紫蘭)
葉に斑が入った美しい種類です。丈夫で地植えにすると良く増えます。
シラン(紫蘭)の種
花が咲き終わると種が入っているシードポッドが出来ます。シードポッドは乾燥すると自然に割れ、中に入っている種が周りに飛び散るようになっています。シラン(紫蘭)の種は非常に細かく、粉のような見た目をしています。
シラン(紫蘭)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
シラン(紫蘭)の栽培環境
日当たり・置き場所
シラン(紫蘭)は日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。
温度
シラン(紫蘭)は暑さ寒さに強いですが、株が傷んできたりした場合は置き場所を変えて温度調節をしてあげましょう。
用土
シラン(紫蘭)は水はけのよい土を好みます。小粒の赤玉土と鹿沼土にパーライトや小粒の軽石を混ぜるか、市販の山野草の土を使うと良いでしょう。地植えの場合はよほど水はけの悪い場所でなければ特段気にする必要はありません。
シラン(紫蘭)の育て方のポイント
日常の管理
傷んできた葉などを取り除きましょう。
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。地植えの場合は乾燥が激しい場合を除いて水やりは必要ありません。葉を落として休眠している間も週に1度程度暖かい時間に水やりをするとよいでしょう。
肥料
絶対に必要というわけではありませんが、施肥をすると株の生育が良くなります。植え替え時に緩効性肥料を施肥し、定期的に置き肥を与えるか、液肥を施肥します。液肥の場合は葉がある程度大きくなってから週に1度程度の頻度で施肥します。特に花芽が見え始めた開花前と開花後の施肥は重要なので忘れないようにしましょう。寒くなり葉が落ち始めたら施肥をストップします。
シラン(紫蘭)の詳しい育て方
選び方
葉がしっかりとしているものを選ぶと良いでしょう。
種まき
茶色く乾燥しているシードポッドから種を取り出してまくか、自然にシードポッドが割れるのを待ってから種まきをすると良いでしょう。
植え付け
葉がある程度大きくなった4~5月に植え付けを行うと良いでしょう。梅雨前に行うことで根が張りやすくなります。
摘芯(摘心)・摘果
種を付けすぎると株が弱ってしまう場合があるので、一株に1~2程度に留めて間引くと良いでしょう。
植え替え・鉢替え
植え付けと同じく葉がある程度大きくなった4~5月に植え替えを行うと良いでしょう。梅雨前に行うことで根が張りやすくなります。
夏越し
鉢植えの場合は水切れに注意しましょう。
冬越し
シラン(紫蘭)は雪が降り積もる地域はそのまま雪に埋めて、霜が降りる地域はマルチングなどで霜対策をすると良いでしょう。温暖な地域であれば特に心配はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
植え替え時に株分けをするか、種で増やします。株分けをする時は切り口に殺菌剤を塗ると良いでしょう。