コンフリー(ヒレハリソウ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- コンフリー(ヒレハリソウ)
- 学名
Symphytum officinale
- 英名
- Comfrey
- 和名
- 鰭張草、鰭玻璃草
- 科名
- ムラサキ科
- 属名
- ヒレハリソウ属
- 原産地
- ヨーロッパ・西アジア
コンフリー(ヒレハリソウ)の特徴
コンフリーは、ムラサキ科ヒレハリソウ属の多年草です。日本で現在見かけるコンフリーの多くは、ヒレハリソウ本種ではなく、オオハリソウや他の品種との交雑種であるといわれています。初夏から夏にかけて、青紫やピンクがかった紫、ピンク、白の花を咲かせます。花は2cm程度の釣鐘型で、花びらは5枚、数個の花を茎の先端にぶら下げるように咲かせます。下の方の葉は大きく広がっていて、葉茎に短く硬い毛があり、触れるとチクチクします。茎にヒレのような翼(よく)があるのが特徴で、ヒレハリソウという名前の由来となっています。生長するにつれて大きな株になるので、植えつける際にはスペースの確保が必要です。
コンフリーの種小名 officinale は、コンフリーが薬用とされていたことに由来しています。英名の Comfrey もラテン語で「癒す」という意味の confervere に由来しています。これらのことから、コンフリーが薬用植物として利用されていたことがうかがえます。日本でもかつては健康食品に使用されたり、花を天ぷらにするなどして食用にされてきましたが、肝機能への影響など、健康被害が生じる恐れがあることから、厚生労働省では摂取を控えるように促しています。むやみに食用にしないようにしましょう。食用にしなくても、育てやすく、花がかわいらしいので、観賞用として人気があります。
コンフリー(ヒレハリソウ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 60~100cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 青紫、ピンクがかった紫、ピンク、白 |
開花時期 | 6月~8月 |
コンフリー(ヒレハリソウ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
コンフリー(ヒレハリソウ)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所でも育てられますが、明るい半日陰を好みます。
用土
保水性と排水性の良い土壌を好みます。
コンフリー(ヒレハリソウ)の育て方のポイント
水やり
ある程度の乾燥には耐えますが、保水性のある土を好むため、乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。冬は地上部が枯れたようになって休眠しますが、根は生きているので、控えめに水やりを続けてください。
肥料
植え付け時に元肥を施し、生育の様子を見ながら追加するようにしましょう。過肥にすると、葉が茂りすぎるので、注意します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
コンフリー(ヒレハリソウ)の詳しい育て方
選び方
葉が黄色く変色していないもの、徒長していないものが良い株です。花芽が確認できれば、すぐに花を楽しめます。
植え付け
植え付け適期は、3月~4月、9月~10月です。元肥をすき込み、植え付け後はたっぷりと水やりします。
剪定・切り戻し
花が終わったら、花がらを摘み取ります。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、3月~4月、9月~10月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
コンフリーは、6月~8月に釣鐘型の花を咲かせます。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって休眠します。霜の心配がある地域では、マルチングを施すようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けや根伏せで増やすことができます。
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