ディコンドラ(ダイコンドラ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ディコンドラ(ダイコンドラ)
- 学名
Dichondra
- 英名
- Dichondra
- 科名
- ヒルガオ科
- 属名
- ディコンドラ属
- 原産地
- 北アメリカ、アジア
ディコンドラ(ダイコンドラ)の特徴
ディコンドラは、小さなハート型の葉が可愛い、横に広がって這うように伸びる多年草。ハンギングバスケットや寄せ植えのアクセント、庭や花壇のグランドカバーとして人気があります。耐寒性がそれほど高くないので、葉をつけたまま冬を越すためには-1℃以上の気温が必要です。冬に-1℃を下回る場合、関東以南の地域であれば一時的に地上部が枯れることがありますが根は生きていて、春には再び芽吹きます。春から初夏に3mm程度の小さな花が咲きますが、気付かれないことも多いかもしれません。
ディコンドラには緑葉のミクランサ種と、銀白葉のアルゲンテア種があり、ミクランサ種は日本にも分布していてアオイゴケの和名があります。緑葉のミクランサ種は湿り気のある土壌を好み耐陰性があります。銀白色のアルゲンテア種は乾燥した日なたの環境を好みます。銀白葉のアルゲンテア種は、葉の表面が細かい毛に覆われて銀白色に輝いてとても美しいのですが、若干蒸れに弱く葉がいたみやすいので乾かし気味に育てるとよいでしょう。
ディコンドラは両種ともタネか苗から育てることができます。緑葉のミクランサ種は造園用に大袋に入った種も販売されており、庭に種をまいてグランドカバーに育てることもできます。また、緑葉のミクランサ種は、銀白葉のアルゲンテア種に比べて生育が早く、季節にもよりますが種をまいて1~2か月後には地面を覆います。芽が出始めると生長はとても速く、生えそろってきたら少々踏みつけても大丈夫です。ディコンドラは踏まれた場所は細かな密の葉が茂り、踏まれない場所は大き目の葉がふんわりと育ちます。繫殖力が強く、環境が合えばどんどん増える育てやすい植物です。
ディコンドラ(ダイコンドラ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 3㎝~10㎝ |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 緑葉のミクランサ種は耐陰性あり |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 4月~5月頃 |
ディコンドラ(ダイコンドラ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
種まき | ||||||||||||
株分け |
ディコンドラ(ダイコンドラ)の栽培環境
日当たり・置き場所
緑葉のミクランサ種は湿り気のある場所を好み、耐陰性があるのであまり日が当たらない場所でも育ちます。
銀白葉のアルゲンテア種は乾燥した日なたの環境を好みます。
それぞれに合った日当たり・置き場所を選ぶことが大切です。
温度
ディコンドラは気温が-1℃以下になると葉が少なくなったり地上部が枯れたりしますが、関東以南の地域であれば根は生きていて、春になると新芽が出て再びふんわりと育ちます。
用土
ディコンドラは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
ディコンドラ(ダイコンドラ)の育て方のポイント
水やり
緑葉のミクランサ種は湿り気を好み、銀白葉のアルゲンテア種は乾燥を好むので、それぞれ状態をよく見て水やりを行います。
ディコンドラは、地植えの場合は根付いたらどちらの種もほぼ水やり無しで大丈夫です。雨が降らない日が何日も続き、土が乾ききってしまうような場合は水やりしましょう。鉢植えの場合は、どちらとも土がよく乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
ディコンドラは、肥料をそれほど必要としません。
地植えの場合は、植え付け時に元肥を施す程度。鉢植えの場合は、植え付け時に元肥を施し、春と秋に緩効性肥料を少量追肥する程度で大丈夫です。
病害虫
ディコンドラは、病害虫の心配は特にありません。
ディコンドラ(ダイコンドラ)の詳しい育て方
選び方
ディコンドラの苗は、株元から葉がふんわりと美しく茂っているものを選びましょう。株元の葉が枯れたり黒くなっているものは良い苗ではありません。
種まき
ディコンドラは、種から育てられます。緑葉のミクランサ種の種は、グランドカバー用として大袋も流通しています。
ディコンドラの種まきの適期は春または秋。春にまいた方が、生長の勢いが良いです。秋に種をまく場合は、発芽してすぐに霜に当たると枯れてしまいます。霜に当たる前に、しっかりと生えそろって根付いている状態が好ましいです。
ディコンドラはポットにまいても、庭や花壇に直接まいても大丈夫です。直接まく際は、種をまく場所に腐葉土を混ぜ込んでよく耕し、整地してからまきましょう。種をまいたら軽く土をかぶせ、発芽するまでは乾燥しないように毎日水やりします。ディコンドラが生えそろう前に雑草が生えてきたらこまめに取り除きましょう。
植え付け
ディコンドラは、春か秋にポット苗を植えつけます。
地植えする場合は、植える場所に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境をつくっておきましょう。
剪定・切り戻し
ディコンドラは、茎が伸びすぎてしまったら適宜切り戻しをします。切り戻しをすることで風通しも良くなり、生長も促進できます。冬に枯れてしまった部分も刈り込んでおくと春に芽吹いた新芽が美しく育ちます。
植え替え・鉢替え
ディコンドラの植え替えの適期は春。株が混み合ってきた場合に株分けを兼ねて行います。
花
ディコンドラの花は春から初夏に咲きますが、とても小さいのであまり目立ちません。
夏越し
ディコンドラは夏に弱くはないため、特別な夏越し対策は必要ありません。
冬越し
ディコンドラは、気温が-1℃以下になると地上部が枯れたりします。関東以南の地域であれば、特に冬越し対策をしなくても春には再び芽吹きます。
関東以北の地域では、室内に取り込んで冬越しすることをおすすめします。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ディコンドラは、株分けで増やすことができます。