フリチラリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フリチラリア
- 学名
Fritillaria
- 英名
- Fritillaria
- 和名
- バイモユリ、アミガサユリ、ヨウラクユリ、クロユリ等
- 科名
- ユリ科
- 属名
- バイモ属(フリチラリア属)
- 原産地
- ユーラシア、北アメリカ
フリチラリアの特徴
フリチラリアは、ユリ科バイモ属の球根植物です。フリチラリアの仲間は豊富で、フリチラリア・インペリアリス(Fritillaria imperialis)、茶花で有名なバイモユリ(Fritillaria verticillata)、パイソン柄のような模様が印象的な(Fritillaria meleagris)、クロユリ(Fritillaria camtschatcensis)などがあります。庭植えでも切り花でも楽しめます。
花は釣鐘型に咲くのが特徴で、ちょっと変わった形状から愛好家も多い花です。フリチラリアと聞くとあまり耳馴染みがありませんが、バイモユリやクロユリは日本でも古くから茶花として親しまれてきました。茎の水分が多く水に浸けると腐りやすいので、切り花で楽しむ際には花瓶の水を少なめにすると長持ちします。
フリチラリアは春に開花し、夏には地上部が茶色くなって枯れていきます。高温多湿が苦手なので、夏は球根を掘り上げて冷暗所で保存するか、日陰に移動させて乾燥気味に管理する必要があります。
フリチラリアの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 20~100cm(品種により異なる) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | グリーン、オレンジ、黄、赤紫、黒 |
開花時期 | 3月~5月 |
フリチラリアの種類
クロユリ
- 学名:Fritillaria camtschatcensis
クロユリは、名前の通り黒い花を咲かせるフリチラリアの種類。日本やロシア、北アメリカの冷涼な山野や草原に自生しています。
フリチラリア・インペリアリス
- 学名:Fritillaria imperialis
フリチラリア・インペリアリスは、茎の先に傘を広げたように、放射状に複数の花を咲かせるフリチラリアの種類。花色は黄やオレンジなどがあります。
フリチラリア・メレアグリス
- 学名:Fritillaria meleagris
フリチラリア・メレアグリスは、パイソン柄のような模様が印象的なフリチラリアの種類。花色は茶に近い紫、白に近い淡いグリーンなどがあります。
バイモユリ
- 学名:Fritillaria verticillata
バイモユリは、茶花としても愛されるフリチラリアの種類。葉の先をカールさせ、縦に連なるように複数の花を咲かせます。色は淡いグリーンです。
フリチラリアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け(球根) |
フリチラリアの栽培環境
日当たり・置き場所
水はけと風通しの良い明るい場所を好みます。地植えは、夏は日陰になり、冬は日当たりが良い、落葉樹の足元などが適しています。鉢植えは、夏は風通しの良い明るい半日陰に移動させるようにしましょう。鉢植えで育てれば移動させることができるので管理が容易です。
温度
高温多湿が苦手です。
用土
市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
フリチラリアの育て方のポイント
水やり
表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
春の開花前に緩効性肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
フリチラリアの詳しい育て方
選び方
球根はカビの生えていないものを、苗は葉の色がきれいで花芽が上がっているものを選ぶようにしましょう。
植え付け
球根の植え付け適期は10月です。苗は3月~4月に植え付けます。
仕立て方
フリチラリア・インペリアリスのように、草丈高く伸びる品種は、頭が重いようであれば支柱を立てるようにしてください。
剪定・切り戻し
花が終わったら花茎の付け根から切り取るようにします。葉は残してしっかり光合成させ、球根を太らせます。
植え替え・鉢替え
数年に1度、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
フリチラリアは、春に釣鐘型の特徴的な花を咲かせます。
収穫
庭や鉢植えで咲いたフリチラリアを摘み取って、お部屋の中に飾っても楽しめます。その場合、茎が腐りやすい植物なので、花器の水の量は浅めにして管理してください。
夏越し
フリチラリアの球根は、夏の高温多鉢湿が苦手です。夏は球根を掘り上げて、冷暗所で保管します。鉢植えのフリチラリアは、鉢ごと風通しの良い日陰に移動させます。
冬越し
冬は地上部が枯れたようになって越冬します。水やりを控えめにして、春の芽吹きを待ちましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
フリチラリアは、分球で増やせます。