6月初旬溢れんばかりのチューリップが咲いていた!北海道「大雪 森のガーデン」
LOVEGREEN編集部
このライターの記事一覧
4月の雪解けから1ヶ月ほどで何もない大地に一気に植物が芽吹き出します。関東では梅雨の時期を迎える頃、北海道の大雪山の近くにある大雪 森のガーデンは遅い春を迎えていました。
1万球の色とりどりのチューリップが咲く北海道は上川町にある大雪 森のガーデンを訪れてきました。
目次
目に飛び込んでくるのはチューリップ
ガーデン内の木々の芽吹きはシウリザクラから始まり、一番最後にホオノキが芽吹くと、いよいよ大雪 森のガーデンも新緑の季節がスタートします。植物たちの1年が本格的に始まります。この土地が春であることを教えてくれるのは、今咲いている草花たちです。梅雨間近の東京を離れて訪れた大雪 森のガーデンには色とりどりの春の花が咲いていました。
満開のチューリップ
色とりどりのチューリップが咲き乱れる風景は、純粋に春の感動を覚えます。約1万球の春風にそよぐチューリップは本当に見事です。
この感動的な春の風景は、毎年デザインが変わる
チューリップの時期が終ると掘り起こし、秋になると新たな場所にまた1万球近くのチューリップの球根をガーデナーの方が植えるのですが、北海道の秋はとっても寒いんです。雪が降る前になんとか植えたい!と、寒さに震えながら急いで植え付ける日もあるそうですよ。雪が降ってしまった時などは、その雪をかいてから球根を植えることも。そのおかげで今年もきれいなチューリップの花が咲いていました。毎年チューリップの新しい風景に会いに来たくなりますね。
ガーデナーお気に入りのチューリップ
今回大雪 森のガーデンをご紹介いただいたガーデナーの大好きなチューリップは黄色のチューリップ。黄色のチューリップもたくさんの種類がありますが、なかでも爽やかなレモンイエローのチューリップ、品種名「イエロースプリンググリーン」がお気に入りなんだそう。
その他の春の球根の花たち
スイセン
北海道の美しい青空と純白に輝くスイセン、白樺の幹の白がひき立ちます。
チューリップより一足先にガーデンを白と黄色に彩るスイセンは、訪れた6月1日でもまだ咲いていました。
ムスカリ”ダークアイズ”
爽やかな青い花ムスカリ”ダークアイズ”や水色のムスカリ”レディブルー”も可憐に咲いています。
森の博物園の北海道の自生種たち
オオバナエンレイソウ
大雪 森のガーデンで咲いているエンレイソウは3つの種類があります。
北大の校章にもなっている白い花で上を向いて咲く「オオバナエンレイソウ」。小さくて横を向いて咲き、咲き始めの白い色からピンク色に変わる「ミヤマエンレイソウ」。小さな暗紫褐色の花が咲く「エンレイソウ」。
マムシグサ
茎がマムシの柄に似ているので「マムシグサ」といわれているそうです。春は緑色ですが、秋になると実が赤くなるのでひときわ目立つようになります。
オシダ
この他にも森の博物園では、ウドやコゴミ(クサソテツ)、たらんぼの芽が春の訪れを告げていました。
花のドレスをまとって撮影~Dress Garden TWIN
この大雪 森のガーデンには素適な撮影ポイントがあります。純白とピンク色のドレスをまとうように写真が撮れるDress Garden TWINです。
花の冠をかぶって写真を撮れば気分は花の女王。ウェディングドレスを着ているような気分にもなれる楽しい撮影スポットです。
ドレスの下を見下ろせば一面純白の世界。眩しい程のビオラやアリッサムの花々です。
美しい景色を楽しむ反面、角度のある場所での花がら摘み…ガーデナーの方々の日頃の努力を感じます。
これから見頃を迎える初夏の主役たち
夏の様子
森の花園「カムイミンタラ」では、今は30cmほどの草丈のペルシカリアなども生長すると1~2m程の大きさになり風に揺れるさまはダイナミックな趣になるそうです。
これから季節の移り変わりと共に、春の花にとって代わり様々な初夏の花が咲き出します。
ぜひ見にきてほしいおすすめの花々
ミヤマオダマキ
ミヤマオダマキなど大雪山に咲く高山植物が、山に登らなくてもここ大雪 森のガーデンでは見ることができます。
さらに森の花園エリアで、これから次々開花するのが園芸品種の西洋オダマキです。
エゾハナシノブ
北海道の古称の蝦夷(えぞ)の名がついた蝦夷花忍(エゾハナシノブ)は、北海道と青森に分布している日本の大切な固有種です。
※固有種とは、その地域に限定して生息・生育・繁殖する植物。
アリウム・アフラチュネンセ’パープル センセーション‘
はち切れそうな蕾から花火のように飛び出してくるアリウムの花びらは、名前の通りとってもセンセーション!
アリウム‘マウントエベレスト’
こちらの白いアリウムは雪山をイメージするマウントエベレストという品種名がついています。
その他にも、パエオニア‘ポーラ フェイ、ペルシカリア、シャクヤクなどおすすめしたい花々がたくさんあります!
大切に育てているメコノプシス
メコノプシス・ベトニキフォリア
メコノプシス・グランディス
この大雪 森のガーデンで育てているメコノプシスの種類は、「グランディス」と「ベトニキフォリア」の2種類です。大変デリケートな植物なので葉が折れないように、日が当たりすぎないように注意しながら育てています。
メコノプシスの花
今はまだ葉の状態ですが、7月には透明感のある青い花を咲かせます。
大雪 森のガーデンへのアクセスは?
大雪 森のガーデンは、北海道のほぼ中央に位置する大雪山国立公園を擁する層雲峡温泉をはじめとする観光の街の上川町にあります。
旭川から車で55km、国道39号の層雲峡方面を目指したところに大雪高原旭ヶ丘の「大雪 森のガーデン」はあります。
JRで来られる方は、上川駅前よりタクシーで15分ほどで到着します。
▼大雪 森のガーデンへのアクセスはこちら!
北海道ガーデン街道
また、北海道ガーデンといって、ドイツにあるロマンティック街道のような、観光客の方がより北海道の美しい風景や庭めぐりを楽しんでいただくことを目指した上川町-旭川市-美瑛町-富良野市-十勝地方を結ぶ約250kmの街道があります。大雪 森のガーデンを含む、北海道を代表する8つの庭園はどれも北海道らしい大自然と、植物が健やかに、大きく、色鮮やかな美しいガーデンです。きっと植物の大きさに、色に驚かれると思いますよ♪
ぜひ北海道を訪れる方は、素晴らしい自然と共に、素敵なガーデンを巡って楽しんで下さい!
いかがでしたか?
春のガーデンを見下ろす北国の山々にはまだ雪が積もっていますが、大雪 森のガーデン「大雪の庭」では大雪山系の高山植物の開花をいち早く見ることができるんですよ。
6月初旬に冬を近くに感じながら、春を満喫できた大雪 森のガーデンにみなさんも訪れてみませんか。
▼大雪 森のガーデンHP
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「6月初旬溢れんばかりのチューリップが咲いていた!北海道「大雪 森のガーデン」」の記事をみんなにも教えてあげよう♪