【寒肥(かんごえ)って何?】〜エディブルガーデン用語集

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古幡真恵

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Illustration:小野寺葉月

みなさんは野菜の育て方を調べる時によくわからない単語にぶつかったことはありませんか?そんな” 家庭菜園はじめてさん”にエディブルガーデン用語集では、このコーナーで活躍している猫の” ハチワレ ”と” チャトラ ”が家庭菜園のちょっと難しい園芸用語についてご紹介するコーナーです。

寒肥(かんごえ)とは?

しかし、真冬の水やりは天気によって気温が下がり過ぎてしまいます。霜柱のように土の中の水分が凍ってしまっては、植物は水分を吸収することが出来ません。加えて、気温が低すぎると植物の生育も鈍るのに、水分ばかり与えても必要以上に土壌が加湿になるばかりです。そのため、真冬の水やりは天気と相談しながら行うことが重要です。 畑で栽培している場合は、1週間のうち1日でも雨が降れば水やりはさほどしなくても大丈夫(ちなみに私の水やりは、ほとんど天気にお任せ状態です)。 雨の当たらないベランダで栽培している場合でも、1週間に1度鉢底から水が出てくるまでたっぷり与えるくらいで十分でしょう(プランターの大きさ、育てている植物によってそれ以上水やりが必要な場合も有り)。その際は、できる限り天気が良い午前中に水を与えましょう。

主に果樹や樹木の生育が鈍る寒い冬の時期に与える肥料のことを寒肥(かんごえ)といいます。この時使用される肥料は、土に分解されるまで時間のかかる緩効性の有機質肥料です。気温の上昇とともに、ゆっくり土に分解され、ちょうど春の芽吹きの頃に養分が吸収されるので、春以降の果樹や樹木の生育を助ける大切な肥料となります。

寒肥(かんごえ)を施す時期

一般的な果樹や樹木の休眠期に当たる12~2月が寒肥(かんごえ)を施す時期です。

休眠期とは?

植物の生長の中で、ある一定の時期に生育を抑える時期があります。休眠期の主な理由として、その植物が適さない環境下で生育する時に、生長を止めることで生き抜く術の一つです。

施す寒肥(かんごえ)の種類

有機質肥料などの緩効性の肥料を使用します。一般的な果樹や樹木の肥料の与え方の種類には、輪肥(わごえ)、壺肥(つぼごえ)、車肥(くるまごえ)の方法があります。

主な寒肥(かんごえ)の与え方は、壺肥(つぼごえ)といって、樹木や果樹の根の先端部分(ちょうど下枝の先端あたり)の真下数カ所の土を20cmほど掘り、肥料を入れ土を被せます。その際、根に直に肥料が当たらないように注意しましょう。

有機質肥料とは?

有機質肥料は土の中の微生物に分解されてから、植物の根がこの栄養素を吸収できるようになるため、基本的にゆっくり効果が表れ、長く持続する緩効性の肥料です。この微生物により分解される働きから土壌改良にも効果があり、土をふかふかにして団粒構造を促します。

※団粒構造とは、土は元々とても小さい粒でできていて、その土がくっついて小さな塊になったものを団粒と呼びます。様々な大きさの団粒が集まってできている土を団粒構造(だんりゅうこうぞうの土と呼びます。

有機質肥料には大きく分けて、植物由来のものと動物由来のものがあります。肥料の3要素を含みますが、種類により3要素の含有量が違ってきます。

▼詳しい肥料のことならコチラ

 

 

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古幡真恵

農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。

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