パキポディウム・グラキリス | 種をまいて実生で育ててみました!
峰亜由美
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パキポディウム・グラキリスを実生で育ててみました。パキポディウム・グラキリスはアフリカのマダガスカルに自生し、愛好家の間でも人気のある植物です。
日本では塊根部分のユニークでふくよかな様子から、象牙宮と呼ばれています。塊根部から細く伸びる枝には細かい棘があります。細い葉が枝の先に上を向いて密集して生えているのもユニークです。
年間を通して日当たりの良い場所で育てると、鮮やかな黄色をした5枚の花弁の可憐な花が咲きます。実生から育てて花を咲かせられたら嬉しいですね。
目次
パキポディウムってどんな植物?
パキポディウムは、キョウチクトウ科の多肉植物で、マダガスカルや南アフリカなど高温で乾燥した地域に生息している多肉植物です。体内に水分をため込んで水が少ない過酷な環境で育ち、寒さと湿度に弱い植物です。
形は幹や茎が個性的な丸みを帯びたユニークな形状のものが多く、生長に時間がかかる品種は数年で数ミリしか育たない種類や、育成に手間のかかる品種が多く、ゆっくりとした変化を楽しみながら、この植物が好む環境をじっくりと探り、日々の変化を感じ取る事を楽しみにしている愛好家も多い魅力的な植物です。
パキポディウム・グラキリスを実生で育ててみよう
種まき手順・準備するもの
- 種
- 蓋がついている入れ物(蓋が無ければサランラップでもよい)
- 多肉植物用の土(細かい物)
- 小さな器(種を水につける用です)
※因みにこのグラキリスの写真は種から1年目で丈は10㎝程です。この種類は生長がゆっくりした塊根植物です。このグラキリスは日当たりが足りず、ちょっと徒長ぎみです。
今回は蓋のついた名刺入れを使用する事にしました。底に水はけがいい様に穴を開けます。蓋にも通気性のいい様に穴を開け土を入れます。土を入れたら、殺菌の為にお湯を入れて水分を含ませ冷ましておきます。
発芽の際、カビなどの発生を防ぐために、一度沸騰させて冷ました水を用意します。(種を水に浸ける為と種を蒔いたあとの水やりに使用します。)
お湯を冷ました水に種を12時間程、浸しておきます。種は浮かびますが、無理に沈める事はありません。
種に水を含ませたら、最初に準備した土に、先の尖った棒などで5㎜くらい穴をあけて種をまきましょう。
種から発芽したパキポディウム・グラキリス
種まきをしてから4日後、2019/3/11には発芽し、2019/3/13には発芽した新芽が土の中から出てきました。まだ双葉が下を向いていて、これから空に向かって生長し始めます。可愛いですね。
2019/3/18、丈が1㎝程に伸びてきて、双葉が開きました。
2019/3/20、双葉の間から産毛の生えた本葉が出てきました。もしや?棘かな?と思いましたが、尖った形をした本葉です。
2019/3/28、本葉が2つにわかれて太陽を浴びています。
2019/4/4、最初に出た双葉は1㎝程に伸びた真ん中から、2番目の本葉が出てきています。丈は2.5㎝に伸びて来ました。上手く育ってくれるといいなぁと、ドキドキしますが、これからの生長を楽しみにしています。
こんなに小さくても、真っすぐ伸びた茎は塊根植物の風格をはやくも漂わせています。
2019/5.5背丈が2.5㎝は1か月前と変わらず茎の色が赤みがかり少し太くなったように思います。葉は8枚に増え、ゆっくり生長しています。引き続き、生長日記をお知らせしていきたいと思いますので、お楽しみに。
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