ディコンドラ(ダイコンドラ)の育て方|グランドカバーの管理方法や種まきについてもご紹介!
とまつあつこ
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ディコンドラ(ダイコンドラ)の育て方を紹介します。ディコンドラは丈夫で育てやすく、雑草対策のグランドカバーや花壇・寄せ植えのアクセントなどによく使われています。ディコンドラを上手に育てる管理方法やグランドカバーをつくる種まきのコツ、ディコンドラを使った寄せ植えについてもお話しします。
目次
- ディコンドラはどんな植物?
- ディコンドラの種類
- ディコンドラの日当たり・置く場所
- ディコンドラの植え付け・株分け・切り戻し
- ディコンドラの水やり
- ディコンドラの肥料のやり方・病害虫
- ディコンドラのグランドカバー・種まき
- ディコンドラを使った寄せ植え
- ディコンドラを育てよう!
ディコンドラはどんな植物?
ディコンドラは、ハート型の小さな葉が可愛いらしい、横に広がって這うように伸びる多年草。寄せ植えやハンギングバスケットをつくるときのアクセントや、お庭や花壇のグランドカバーとして人気があります。
耐寒性はそれほど高くないので、葉が美しい状態で冬を越すためには-1℃以上の気温が必要です。冬に-1℃を下回る場合、関東以南の地域であればいったん生長の勢いがなくなり葉が枯れたりしますが、根は生きているので春に再び芽吹きます。
ディコンドラは春から初夏に3mm程度の小さな花が咲きます。葉の根元に本当に小さく咲くので気付かれないことも多いかも。そんな可憐な花が咲いたことに気付くと、とてもほっこりして何だか少し得した気持ちになったりします。
ディコンドラはタネか苗から育てます。株分けすることもでき、環境が合えばどんどん増える育てやすい植物です。
ディコンドラの種類
ディコンドラには、2つの種類があることを知っていますか?
ディコンドラは、緑色の葉の「ミクランサ種」と、シルバー色の葉の「アルゲンテア種」があり、ミクランサ種は日本にも自生していて和名で「アオイゴケ」と呼ばれています。
緑葉のミクランサ種は、湿り気のある場所が好きで耐陰性もあります。丈夫であまり手がかからないので、お庭や花壇のグランドカバーとして多く使われています。
一方、シルバー色のアルゲンテア種は、乾燥した日が当たる場所を好みます。葉の表面が細かい毛に覆われてキラキラと輝きとても美しいので、寄せ植えやハンギングバスケット、花壇のアクセントによく使われます。若干蒸れに弱く葉がいたみやすい性質がありますが、乾かし気味に育てるとよく育ちます。
ディコンドラの日当たり・置く場所
ディコンドラは種類によって好みの環境が違うので、それぞれに合った日当たり・置き場所を選ぶことが大切です。
緑葉のミクランサ種は湿り気のある、日なた~半日陰くらいの場所で育てましょう。耐陰性があるので、あまり日が当たらない場所でも育てることができます。
シルバー葉のアルゲンテア種は、乾燥した、日なたの場所で育てましょう。
ディコンドラの植え付け・株分け・切り戻し
ディコンドラは、春か秋にポット苗を植え付けます。市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。
お庭や花壇に地植えする場合は、植える場所をよく耕してから腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境をつくってから植え付けましょう。
また、ディコンドラの植え替えの適期は春です。株が生長してきゅうくつに混み合ってきたら、株分けを兼ねて植え替えを行います。
ディコンドラは、茎が伸びすぎてしまったら適宜切り戻しをして、風通し良く育てましょう。切り戻しをすることで生長も促進できます。冬の寒さで枯れてしまった地上部の葉や茎を刈り込んでおくと、春に新芽が美しく芽吹きます。
ディコンドラの水やり
ディコンドラは種類によって好みの環境が違うので、水やりについてもそれぞれの種類ごとに状態をよく見て行うことが必要です。
緑葉のミクランサ種はやや湿り気のある状態を好み、シルバー葉のアルゲンテア種は乾かし気味を好むこと念頭に水やりしましょう。
ディコンドラは、お庭や花壇に地植えしている場合はしっかり根付いたらどちらの種もほぼ水やり無しで大丈夫です。ただ、雨が降らない日が何日も続き、土が乾ききってしまうような場合は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、どちらとも土がよく乾いたらたっぷりと水やりします。
ディコンドラの肥料のやり方・病害虫
ディコンドラは、肥料をそれほど必要としない植物です。
地植えの場合は、植え付けする時に元肥を混ぜ込む程度で追肥は特にいりません。鉢植えの場合は、植え付け時に元肥を混ぜ込み、春と秋に緩効性肥料を少し追肥する程度で十分に育ちます。肥料の与えすぎに注意しましょう。
ディコンドラは特に病害虫の心配はありません。
ディコンドラのグランドカバー・種まき
ディコンドラは雑草対策のグランドカバーとしても大変人気があります。踏まれた場所は細かな密の葉が茂るようになり、踏まれない場所は大きめの葉がふんわりと育つ性質があり、多少踏まれてもへこたれません。グランドカバーとしてお庭で育てると、葉の大きさや茂り具合が場所によって変わるので、同じ植物が一面にあっても暑苦しくなくナチュラルな空間をつくることができます。
ディコンドラは、どちらの種類も種から育てられます。緑葉のミクランサ種の種は、造園用の大袋も流通しています。
ディコンドラの種まきの適期は春または秋です。春にまいた方が、生長の勢いが良いので育てやすいです。秋に種をまく場合は、発芽したばかりの芽が霜に当たると枯れてしまうので、寒くなる前に、しっかりと生えそろって根付いている状態をつくっておきましょう。
ディコンドラはポットにまいても、お庭や花壇に直接まいても育てられます。直接まく際は、種をまく場所をよく耕して腐葉土を混ぜ込み、整地してからまきます。種をまいたら軽く土をかぶせ、発芽するまでは乾かないように毎日水やりを行い、ディコンドラにまぎれて雑草が生えてきたら雑草のみ取り除きましょう。
▼ディコンドラのグランドカバーをミドラスで施工したお庭はこちら
ディコンドラを使った寄せ植え
「ケイトウ(セロシア)を使ったふんわり秋の寄せ植え」この寄せ植えは、グリーンギャラリーガーデンズの市原璃彩(いちはらりあ)さんに教わりました。
ディコンドラは、横にふんわりと広がって垂れさがるように育つ性質を活かして、寄せ植えやハンギングバスケットのアクセントとして使われます。上に伸びる系で存在感のある花をメインに寄せ植えをつくる際、その足元を飾る名わき役となり、互いに引き立て合う相乗効果を生み出します。特に、シルバー葉のアルゲンテア種を寄せ植えやハンギングバスケットに使うと、その葉色の美しさで上品さや爽やかさを演出できるので重宝されています。ディコンドラは組み合わせるメインの花によって、春夏の涼し気で爽やかな雰囲気や、秋冬の温かみのある雰囲気もつくれる優れものです。
▼グリーンギャラリーガーデンズの市原璃彩(いちはらりあ)さんに教わった寄せ植えはこちら
ディコンドラを育てよう!
ディコンドラは、種類ごとに好みの環境が違うので、育てるときにそれぞれ好みの環境をつくってあげると上手に育てられます。雑草で困っているお庭が、ディコンドラの美しい緑がふんわりと茂るナチュラルなお庭に変わったら素敵ですよね。思い切って雑草を抜き取り、耕して腐葉土を混ぜ込み、整地して緑葉のミクランサ種の種をまいてみてはいかがでしょうか。広いお庭などで作業が難しい場合は、プロにおまかせする方法もあります。
また、鉢植えや花壇のアクセントとしてシルバー色のディコンドラを植えて育てるのもおすすめです。せひお楽しみください。
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