クロバナヒキオコシとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クロバナヒキオコシ
- 学名
Isodon trichocarpus
- 和名
- 黒花引起こし、黒花延命草
- 科名
- シソ科
- 属名
- ヤマハッカ属
- 原産地
- 日本
クロバナヒキオコシの特徴
クロバナヒキオコシは、北海道や本州の日本海側に自生している山野草で夏から秋にかけて、黒に近い濃い紫色の小さな花が茎先に無数に開花する多年草です。極端な夏の強い日差しは株が傷んでしまう可能性がありますが、落葉樹の株元などに植え付ければ東京でも問題なく栽培できる丈夫な山野草です。
「ヒキオコシ」の名前の由来は、弘法大師が倒れた旅人にヒキオコシの葉のしぼり汁を飲ませたところ元気を取り戻したことからついたとされ、そのクロバナ種は「クロバナヒキオコシ」と名付けられたとされています。
クロバナヒキオコシの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 50~150cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黒に近い濃い紫色 |
開花時期 | 7月~10月 |
クロバナヒキオコシの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
切り戻し |
クロバナヒキオコシの栽培環境
日当たり・置き場所
春は日当たりが良く、夏は半日陰になるような落葉樹の下などに植え付けるのが適しています。
鉢植えの場合は夏に強い日差しが当たることのないよう、鉢を移動させるなどの工夫が必要です。
用土
一般的な草花が植えられている場所なら問題なく育ちます。鉢植えの場合は、水持ちが良い土が適しています。草花用や山野草の土でも栽培可能です。
クロバナヒキオコシの育て方のポイント
水やり
地植えのクロバナヒキオコシは、植え付け直後以外は降雨のみで水やりの必要はありません。
鉢植えの場合は、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
春の芽が動き出したころ、緩効性肥料を与える程度で十分です。
病害虫
特別な病害虫の害はありません。
クロバナヒキオコシの詳しい育て方
選び方
葉に痛みのないきれいな葉の苗を選びましょう。クロバナヒキオコシの濃い紫色は、株によってかなり個体差があります。好みの色がある方は、花が開花している状態の時に選ぶとよいでしょう。
植え付け
春から初夏に植え付けを行いましょう。
剪定・切り戻し
初夏に少し切り戻しをしておくと、脇芽が増えて茎数が多い株になります。
植え替え・鉢替え
鉢植えのクロバナヒキオコシは、数年に1回、根がいっぱいになったら一回り大きめな鉢に植え替えましょう。植え替えの時期は3月~4月が適時です。
花
夏から秋にかけて、黒に近い濃い紫色の花が無数に開花します。花ひとつひとつは、意識していないと見逃してしまうくらいの小さな花です。茎のすべての花が終わったら、その茎は剪定しましょう。植え付け後、2~3年後くらいから花数が多くなります。
夏越し
クロバナヒキオコシは強い日差しが苦手です。鉢で栽培している場合は、半日程度日が当たるような場所に移動させましょう。
冬越し
冬場のクロバナヒキオコシは、地上部分がなくなります。晩秋に株元で株を切り戻しおきましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
クロバナヒキオコシは株分けで増やすことができます。