世界の植物紀行 – 四代目金岡又右衛門 –マダガスカル編11「アンタナナリボのマーケット」
LOVEGREEN編集部
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今回はマダガスカルの中心である首都アンタナナリボにおける現地の方々の生活などをのぞき見ていただき、皆さんが訪問される機会があれば、参考にしていただきたく思う。
目次
地元に根付いたマーケット
まずは、多くの市民が生活を営む際に、欠かせない食料品や、生活品を調達するために利用する市場(マーケット)についてお話をさせていただく。
現地の多くの人が利用する市場(マーケット)。見学目的で訪れるには、安全性の問題でリスクが伴うため賛否両論あると思うが、私は世界各国を訪れる際には、農場の次に時間があれば必ず行くようにしている場所である。それは地元密着の市場を見れば、その国の人や生活に触れることができ、その状況が見えてくるのと、思いがけないユニークなものに出会えるからである。なので、行かれる方は安易な気持ちではなく、防犯や健康維持の準備をしっかりして行って欲しいと思います。自分自身のためもありますが地元の人たちのためにも強く願います。
市場に行くには、慣れない方はタクシーもしくはチャーター車に乗ることになるだろう。そして、できれば信頼できるガイドとドライバーの方と一緒に行くのが好ましいと思う。ドライバー兼ガイドの場合、マーケット視察中は、車は無人になるため少しリスクがある。仕方なくそうなる場合は、カバンなど目につくものは車内に置かず、置いたとしてもトランクに入れて何かでしっかり隠し、短時間で戻ることをお勧めする。それか肌身離さないように、リュックやかばんはしっかり前で抱え、見学や買い物に気をとられ過ぎないようにしなければならない。これはマダガスカルに限らず、人が多く集まる所には、必ずスリなどの可能性があるからである。皆さんもご存知の通り、日本と同じように考えている人がいたら大きな間違いである。
また地域によっては感染症など病気のリスクもある。私が幾度か訪れた際にもペストが流行していた時もあったので、要注意である。それと飲食には十分気を付けていただきたい。特に生ものは厳禁である。私はある程度は慣れているが、それでも死ぬような苦しみを味わったこともある。決して危険なものを売っているのではなく、普段の食生活とのギャップがある食べ物をいただいて体調を壊す人が多いので、興味本位で口にするのはやめておいた方が賢明である。これらのことをしっかり頭にいれておいていただき、マーケットの話をさせていただく。当然、閲覧いただいただけでは、体調は崩れないだろうからご安心くださいませ。
マーケット入口付近には観光者向けのお土産品が多く並んでいて、比較的密にはなっていない。私はここでマダガスカルに来て壊してしまった老眼鏡を新調した。価格は日本円で約500円。かなり高額のような気もしたが、今すぐ欲しいのと価格交渉が苦手な私はそのまま買わせていただいた。
続いて中心部に向かっていく途中で、ユニークなスタンプを売っている人がいたので少しのぞいてみると、自分の気に入った文字や絵柄でスタンプをつくってくれるとのこと。さらにオリジナルも約40分で可能ということなので、こういうのがとても好きな私は、希望の絵柄を手渡し、即決でオーダー。あとで取りに来ると約束して、その場を離れマーケット中心部へと向かった。
いよいよ中心部である。まずは衣料品や日用雑貨が多く立ち並ぶ。衣料品は真新しいものから、結構着古したものなど様々である。
中にはドレスなどもある。タグを見てみると中国、インド、欧州など色んな国からやってきているのがすぐわかる。価格は当然安価であるが、最終価格は交渉次第のお店がほとんどである。
まるで迷路のようなかなりこみあった陳列状況である。この中から掘り出しものを探すのは、中々至難の業であろう。さらに両手で衣服をかき分け、お気に入りを探すのに気をとられ過ぎると、結構危険なのと、方向感覚を失いやすいため要注意である。
さらに中心部に進むと、食品が増えてくる。野菜をはじめフルーツなどが立ち並ぶ。地元ならではのものも多くある。
これは肉。言わなくてもわかるだろうが・・・かなりインパクト大である。ニワトリなどは目の前で捌かれる物もある。
ここが中心部で、鮮魚をはじめ肉、野菜もある。マーケットならではの独特なにおいと雰囲気で地元感満載である。場合によってはイートインもできるようであるが、かなり勇気がいるかもしれない。ここで喜んで食べられる日本人は中々の強者と言えるだろう。
中心部を通り過ぎると日用品、雑貨など生活用品のお店が並んでいた。音楽やゲームソフトなど娯楽品もそろっている。ただそれが正規品かどうかは私にはわからないが・・・
少し歩き続け、お腹が減ってきたので食事をすることにした。さすがに先ほどのマーケットの中心部や露店でいただくのは、慣れない同行者もいたので隣接するところのお店でいただくことにした。
ガイドさんのおすすめでもあり結構おいしくいただけた。そして良い時間となったので、先ほどオーダーしたスタンプ屋さんへと向かい、出来上がった商品をみせていただき、スタンプを試し押しさせていただいた。それがこれ。
自分で言うのもなんだが結構可愛い。感動の出来上がりである。
私は、どこに行ってもお土産はあまり買わない人だけど、このお土産はとっても気に入ってしまい、とても上機嫌でマーケットを後にした。アンタナナリボにはこのような市場が大小いくつか点在しているので機会があれば是非である。
近代的なスーパー
そして花や園芸品を売っているマーケットもあるので面白い。
ただこのような場所ではあくまでも、庭に植えるような一般的な園芸品がほとんどで、稀少なネイティブプランツを見かけることはない。当然ここで買って持ち帰ることはできないので見学のみになる。
また、対照的な近代スーパーもあり、便利な側面もある。私がいつも泊まるホテルの徒歩圏内にもあり便利である。いつもここで飲料などを調達している。
さらにここにはとてもお気に入りであるキュートなサイズのバオバブが植栽されていて、訪れる度に挨拶をしている。
また近代的なガーデンセンターもあり、外国からの移住者が多く来店されているようであった。当然価格はマーケットに比べて高いが、質には大きな違いがある。
いかがでしたか?
マダガスカルのマーケット。従来の地元に根付いたマーケット(市場)と近代的なスーパー。どちらも訪れて楽しいかと思いますので是非、安全対策を万全に行ってみてくださいませ。
さて次は、とっても魅力的な活動をしている人たちを紹介させていただきますので楽しみにしていてくださいね。
PROFILE
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四代目金岡又右衛門
「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」 まだ見ぬ植物との出逢いを求め、世界を奔走する金岡又右衛門。世界各国に拡がるネットワークと持ち前の行動力を駆使し、希少性の高い植物を求め、自らの足で直接現地に赴き目利きをし、日本に紹介している。植物と大地への尊厳の念を持ち、植物の”生”へのこだわりを第一とする活動スタイルは、国内外の専門家から高く評価され、業界からの信頼も厚く、植物貿易の第一人者と評価される。
Facebook/人と人、国と国を繋ごう。
HP/緑匠・又右衛門
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