ノブドウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ノブドウ
- 学名
Ampelopsis glandulosa var. heterophylla
- 英名
- Porcelain berry
- 和名
- 野葡萄
- 別名・流通名
- 馬葡萄、蛇葡萄、ザトウエビ、ゴシキブドウ、ニシキブドウ
- 科名
- ブドウ科
- 属名
- ノブドウ属
- 原産地
- 日本、東アジア
ノブドウの特徴
ノブドウは、ブドウ科のつる性落葉低木。日本各地の山野、公園、空地など至る所に自生しています。初夏に花が開花し、秋に青や紫の実がなります。宝石のような美しい実は、どこかミステリアスな雰囲気です。この美しい色の実は、ブドウタマバエなどの幼虫が寄生してできた虫こぶによるものという説があります。
つる性なので、フェンスやトレリスなどに絡ませたり、生垣などに垂らすように仕立てることもできます。園芸店で出回っているのは斑入り種がほとんどで、原種よりはつるの伸びがやや穏やかです。
ノブドウの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 3~10m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 緑 |
開花時期 | 5月~6月 |
ノブドウの種類
斑入りノブドウ
ノブドウの斑入り種で、原種の緑葉よりは生長が穏やか。斑の入り方は、いろいろなタイプがあります。
ノブドウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
結実 |
ノブドウの栽培環境
日当たり・置き場所
ノブドウは、日当りと風通しが良い場所が適しています。半日陰の場所でも栽培可能ですが、日光が足りない場所だと花つきが悪くなります。よく伸びるつる植物なので、フェンスなどの這わせる何かが必要です。
用土
空き地などでも見かける植物なので、特に土を選びません。
鉢植えは、草花用培養土で栽培可能です。
ノブドウの育て方のポイント
日常の管理
夏以降はつるが旺盛に伸びるます。巻きつるで絡みついていきますが、誘因を定期的に行うと、伸びてほしくない方に絡みつくのを防ぐことができます。
水やり
地植えは、根付いてからの水やりは降雨に任せます。
鉢植えは、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料
ほぼ無肥料で栽培可能です。
鉢植えは、植え替え時に元肥を入れる程度でよいでしょう。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ノブドウの詳しい育て方
選び方
園芸店で見かけるものは斑入り種が多く、ポット苗や鉢ものとして流通しています。株元まできれいな葉がついた苗を選びましょう。
植え付け
地植えにする場合は、フェンスなどの這わせるものを用意して植え付けましょう。
仕立て方
フェンスに這わせてグリーンカーテンにできるほか、生垣などから垂らして仕立てることもできます。
若い苗は、寄せ植えのカラーリーフプランツとしても利用されています。
剪定・切り戻し
生長を抑えたい場合は、冬に枝を剪定しておきましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
初夏に黄緑色の控えめな花が開花し、秋にかけて結実します。
収穫
ミステリアスな色合いの実つきのつるは、晩夏から秋にかけて花材として流通しています。
冬越し
落葉して越冬し、春になると再び芽吹きます。落葉中に伸びてほしくない方向に伸びたつるを思い切って切り詰めておくと、初夏以降の管理が楽です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。
こんなときどうする?|斑が消えた
斑入りノブドウには、さまざまな斑の入り方があり、季節によって斑の出方も変わります。また、若い苗や春の芽吹きの頃は、斑が少なくなります。斑がない緑葉のつるが出てきた場合は、放置しておくと緑葉が優勢になることがあるので、早めに切り取りましょう。