スターチスとは?育て方、花言葉、特徴、リモニウムとの違い、ドライフラワーの作り方
山田智美
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スターチスの基本情報や特徴、花言葉、名前の由来、種類、ドライフラワーの作り方、育て方などを紹介します。知っているようでよく知らないスターチスに詳しくなれます。
目次
スターチスとは?基本情報
- 植物名:スターチス
- 学名:Limonium
- 科名・属名:イソマツ科イソマツ(リモニウム)属
- 分類:一年草、多年草
スターチスの基本情報
スターチスは、イソマツ科イソマツ属の多年草、あるいは一年草。
日本で主に栽培されているのは、シヌアツム種(L. sinuatum)という地中海沿岸原産の半耐寒性多年草。花が長持ちすることから世界中で栽培されている人気の品種です。ただし、日本では越冬が難しいので一年草として扱われています。
他にも、ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)やラティフォリウム種(L. latifolium)などいくつかの種類が交雑されたハイブリッドスターチスも人気です。ハイブリッドスターチスは、花穂が小さく、煙るように咲く可憐さが魅力。ブルー・ファンタジアやミスティー・ブルーなどが代表的な品種です。
スターチスの特徴
スターチスは、草丈60~90cm程度、葉は株の根元の方にロゼット状に付き、縁が波打っているのが特徴です。花は、枝分かれしながら伸びた花茎の先に穂のように複数の花が集まって咲きます。花のように見える色鮮やかな部分は実は萼(がく)で、本当の花はその中に小さく咲いています。
スターチスの仲間
スターチスの仲間のイソマツ属は250種以上あり、世界の熱帯から温帯まで広く分布しています。多くは多年草ですが、中には低木になるものもあります。
スターチスの仲間は、砂漠や海岸などを好んで自生するという特徴があり、日本の温暖な地域の海岸にも自生しています。
海外では、イソマツ属の一部の種類の葉や根を痛み止めや止血薬としたり、種を染料として利用する国もあります。
スターチスの花言葉
スターチスの花言葉は「変わらぬ心」「永遠に変わらない」
スターチスの色別の花言葉
ピンクのスターチスの花言葉は「永久不変」
淡紫のスターチスの花言葉は「上品」
青紫のスターチスの花言葉は「知識」
ドライフラワーになってもほとんど色褪せしないスターチスらしい花言葉です。何色のスターチスをプレゼントしても喜んでもらえそうです。
スターチスの名前の由来、リモニウムとの違い
スターチスというの名前の由来は、旧属名のStaticeによるとされています。最近では、現在の属名であるLimoniumにちなんで、リモニウムという名前で流通していることもあります。
スターチスとリモニウムの違いは?
スターチスとリモニウムの違いは、ありません。スターチス=リモニウムという解釈で問題ありません。
スターチスという名前で売られていたり、リモニウムという名前だったりするので、少々ややこしいように感じますが、同じ花のことです。
スターチスの花の特徴や見頃
スターチスの花の特徴
スターチスの花の特徴は、花のように見える部分は、花ではなく萼(がく)であるというところ。花はその中に小さく咲いている白や黄色のものです。萼の色が褪せずに長く続くので、花が長持ちしているように見えます。
※萼(がく)とは、花びらを支えるように付いている、花の一番外側にある部分です。多くの花の場合、緑色をしています。
スターチスの花の見頃
スターチスの花が咲くのは初夏、5月~7月頃です。夏の暑い盛りを迎える前に、スターチスは見頃を迎えます。
スターチスの切り花の流通時期
スターチスの花の見頃は5月~7月頃ですが、切り花のスターチスは一年を通して流通しています。旬の時期にしか会えない花と違い、一年中手に入る花です。
スターチスの種類
スターチス・シヌアツム
スターチス・シヌアツム(L. sinuatum)は、日本で主に栽培されているスターチス。
花茎にはヒラヒラとした翼(よく)があります。花穂は5~8cm程度、一つ一つの花のように見える萼は1cm程度です。
花色は、白、黄色、クリーム、アプリコット、オレンジ、赤、ピンク、紫、ニュアンスカラーなど豊富です。
ハイブリッドスターチス
ハイブリッドスターチスは、ベリディフォリウム種(L. bellidifolium)やラティフォリウム種(L. latifolium)など、いくつかの種類が交雑された園芸種のことです。
花穂が小さく細かく枝分かれしているので、ふわっと煙るように咲く可憐さが魅力。ブルー・ファンタジアやミスティー・ブルーなどが代表的な品種です。
花色は、白、黄色、クリーム、アプリコット、オレンジ、赤、ピンク、紫、ニュアンスカラーなど豊富です。
スターチスのドライフラワーの作り方
スターチスのドライフラワーの作り方は、とっても簡単。
スターチスを直射日光が当たらない風通しの良い場所に吊るしておくだけです。1週間~10日程度できれいなドライフラワーが出来上がります。あまりに色が鮮やかに残るので、ドライフラワーになっていることに気がつかないほどです。
スターチスの育て方
場所・用土
日当たりと水はけの良い場所を好みます。鉢植えのスターチスは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。寒冷地では霜よけを行うようにしてください。
水やり
表土が乾いて白っぽくなったら、たっぷりと水やりします。
肥料
過肥にすると、株が弱り、花付きが悪くなったり、草姿が乱れてしまいます。様子を見ながら控えめに与えましょう。
病害虫と対処法
蒸れると株が弱り、病害虫が発生しやすくなります。風通し良く管理してください。
花色が鮮やかで、長く花を楽しめることから人気のスターチス。ドライフラワーにしても鮮やかな色が損なわれにくいので、人気があります。切り花として花瓶に生けて少し楽しんだら、部屋の中に吊るしてドライフラワーにしてみるのも良いでしょう。花色のバリエーションが豊富なのも魅力の一つ。
スターチスを飾って、花のある暮らしを楽しんでみませんか。
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