タンクブロメリアの冷害と予防対策、冬越し後に気を付けたいポイント
LOVEGREEN編集部
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冬が明けたからといって油断はできない冷害。急に気温が高くなるとタンクブロメリアの動きも活発になり、寒さで受けたダメージが思わぬ形で表に出てくるときがあります。冷害の症状と対策、冬越し後に気を付けたいポイントをまとめました。
目次
タンクブロメリアの冷害・症状
熱帯植物であるタンクブロメリアを冬越しさせるときに気を付けたいのが冷害です。最低気温が10℃を下回ってくると、耐寒性の弱いタンクブロメリアは冷害が出てくることがあるので、日当たりが良く暖かい場所に移動させるようにしましょう。
冷害による主な症状としては、凍傷による葉の傷みや、芯抜けといわれる生長点付近の葉が腐りすっぽ抜けるなどがあります。
タンクブロメリアの冷害・実例
写真は凍傷で葉が傷んでしまったタンクブロメリアです。葉が黄色くなっている部分は凍ったことで腐り、軟化してしまっている部分です。
このような状態になると、もう葉が復活することはないので、清潔なハサミなどで切り取ってしまいましょう。残しておくと傷みが広がることがあるので早めの対応が大切です。
生長点が生きていればまた新しい葉を展開してくれます。
もし生長点が腐ってしまっていても、茎の部分まで腐りが進行していなければ脇芽を出してくれることがあるので、諦めずに栽培を続けてみましょう。
タンクブロメリアの冷害・予防対策
タンクブロメリアを冷害から守るには以下のポイントに気を付けましょう。
- 日当たりが良く暖かい場所に置く
- 雨風が当たらないようにする
- 棚やポットスタンドなどで地面から離して置く
- 中心部に水を溜めない
置き場所
最低気温が10℃を下回ってきたら、室内の窓辺など暖かい場所に移動しましょう。もし室内に入れることが難しい場合は、住んでいる地域にもよりますが、簡易温室などに入れて昼間の温度を高めにし、雨風が当たらないようにすると冷害対策になります。
また、地面付近は気温が低く霜などの影響も出やすいので、直置きせずに少し高めの場所に置くとより良いです。
中心部に水を溜めない
中心部に水が溜まっていると、多湿と寒さにより腐りやすくなるので、水やり後は抜くようにしましょう。土で植えこんでいて水を抜くのが難しい場合は、水やりの時に株元に水やりをするようにし、霧吹きなどで葉を濡らすようにするとよいです。
タンクブロメリアの冷害・冬越し後
気温が高くなり、無事に冬越しできたと思った頃に調子を崩すことがあります。寒いと動きが鈍くなりダメージが現れにくいのですが、暖かくなり動き出したところで一気に蓄積されたダメージが出てくるイメージです。特に急に暖かい場所や日差しの強いところに出したりすると、急激な環境の変化でダメージが出やすいので、じっくりと環境に慣らすことが重要です。
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