恰好良い草をずっとそばに|craft waku 杉山健一さんの‟押し草の木製フレーム”
千日草
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植物と雑貨店「千日草」の竹原千景さんが「愛着をもって長く使ってもらえる」さまざまな作り手さんとその作品を紹介していく千日草便り。素敵な品たちが登場しますよ。
千日草便り その①
craft waku 杉山健一さんの
‟押し草の木製フレーム”
千日草が一番最初にご紹介するのは、三重県津市にアトリエを構える木工作家「craft waku(クラフトワク)」杉山健一さんの‟押し草の木製フレーム”。
こちらの木のフレーム、主役はなんと‟草”なんです。
制作するにあたり、まずは杉山さんが格好の良い草を探しにいきます。その草は、普段普通に生えている、私たちの身近にある、特に特別でもなんでもないもの。そんな草を主役にしています。
そして草を収穫したら、次は押します。新聞紙と新聞紙の間に挟み、1年くらい押します。
押しが終わると、スケッチブックに移動です。いつどこで収穫したか付箋付きで保管します。
ここからは木製のフレーム製作です。
「この子(草)にしよう!」と決めてから、フレームの木の種類や大きさを決めて製作します。
慎重にバランスをみながら、押し草をそっと台紙にのせて。格好良い草がさらに輝くようにーー。
フレームの強度を高める『契り(ちぎり)』もしっかり。手の込んだ作品です。
完成品には、草の名前、場所、採集日が記されていてまるで標本のよう。
なんと、フレームの裏には乾燥剤も……。杉山さんのお人柄そのもの、思いやりが伝わります。
千日草で開催した「木を感じる企画展」。いろんな子(草)の押し草の木製フレームたち
ひとつとして同じものは無く、大きさもバラバラ。縦長もあれば正方形もあり、小さいものから大きいものまで……。
壁に掛けられない方には、置くのもおすすめ。
実は、杉山さんとの出会いはInstagramの繋がりから。
「なんて素敵なの!」と思い、私からお声を掛けさせていただきました。
今回取材させていただいた際、杉山さん愛猫の「もくめちゃん」がとても可愛く……。
癒されて帰った千日草なのでした。
そんな貴重な押し草の木製フレーム。千日草オンラインストアで少量ですが販売させていただきます。皆さんのお気に入りが見つかりますように。
千日草オンラインストアはこちらから
千日草/竹原千景さん
自然や植物をモチーフにしたアイテムを選りすぐる植物と雑貨店「千日草」店主。「愛着をもって長く使ってもらえるものを」と、さまざまな作り手さんとその作品を揃える。現在は無店舗でオンラインでの販売を行う。三重県在住。
HP:https://sennichisou.com/
instagram:@sennichi_sou
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