繭玉|作り方や飾り方、意味や由来、餅花との違いまで
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繭玉や繭玉飾りの作り方や飾り方、飾る期間、片付け方、意味や由来について、詳しく紹介します。繭玉飾りは、華やかで優美な正月飾りの1つで、自宅で気軽に作ることができます。チャレンジしてみませんか。
目次
繭玉とは|意味や由来

繭玉とは
繭玉とは、木の枝に小さくちぎった餅や団子を付けた正月飾りの一種のこと。「繭玉」や「繭玉飾り」と呼びます。餅の色は白のみだったり、紅白だったりします。冬の落葉した木の枝に付けることで、花が咲いたように見える、華やかで縁起の良い飾りです。小正月の飾りとして有名ですが、正月飾りとしても人気があります。
繭玉を取り付ける木の枝は、冬になって葉がなくなった落葉樹を選びましょう。花や葉が付いていない枝の方が、繭玉の華やかさが引き立ちます。ミズキのように真直ぐに伸びた枝に付ければ、梅の花を思わせるようなかわいらしい飾りになりますし、ヤナギのような大きく枝垂れた枝に付ければ、降り注ぐような優美な姿を楽しめます。
最近は、フェルト玉や最中の皮、その他いろんな素材で作られたカラフルな繭玉もたくさんあります。
繭玉と餅花の違いは?
繭玉と餅花は、基本的に同じものを指します。地域や慣習によって呼び名が異なるようです。丸めた餅を蚕の繭や花に見立てた飾りであるため、繭玉飾りや餅花飾りと呼ばれます。
蚕の養殖が盛んだった関東地方で養蚕業の繁栄を祈願して繭玉と呼ぶようになったとか、繭のような楕円に近い球状に形作るからだとか、諸説あります。私が初めに覚えた呼び名は繭玉だったので、今でもそう呼んでいますが、餅花という呼び名も全国的に使われています。他にも「舞玉」や「舞玉飾り」と呼ばれることもあります。
繭玉の意味や由来
繭玉のはっきりとした起源はわかりませんが、江戸時代には飾る習慣があったようです。枝に餅や団子を付けることで、実った穀物に見立て、豊作や繁栄、家族の幸せや安寧を祈願したのが由来とされています。また、養蚕業を営む家では、餅を蚕の繭に見立て、安全や繁栄を祈願するという意味もあったそうです。
繭玉は、幸せや繁栄を祈願する、目にも華やかな飾りです。
繭玉飾りの作り方

繭玉を枝に取り付けたものが繭玉飾り。餅で作る、シンプルでとっても簡単な繭玉飾りの作り方を紹介します。
用意するもの
- 木の枝(ヤナギやミズキなどの落葉樹)
- 餅
- 食紅
作り方
①餅を2つに分け、1つに水をふってレンジで温め、柔らかくする
②片方に食紅を混ぜ、色が広がるようによく混ぜる(多少色むらがあったほうがかわいいので、あまり神経質になる必要はない)
③食紅を混ぜている間に、もう1つをレンジで温めて柔らかくする
④小指の爪~人差し指の爪程度の大きさに丸めて枝に付けていく
⑤満足いくまで付け、餅が乾いたら出来上がり
餅が乾燥したら、好きな場所に飾りましょう。柔らかい餅は、そこかしこに貼りついてしまうため、あとあとの掃除が難儀です。
作業しているうちに餅が固くなってきたら、再度レンジで加熱してください。また、指にぺたぺたくっついてくるため、フィンガーボウルを用意して指先をこまめに湿らすようにすると作業がしやすくなります。
紅白の餅は交互に付けなくても問題ありません。白、白、紅、白、紅、というように、あえてリズムを崩してみるのもおもしろいかもしれません。繭玉の大きさや間隔、色のバランスを変えるだけで表情が変わるというのも楽しみの一つです。世界に一つだけのオリジナルな繭玉飾りを作ってみませんか。
繭玉飾り|いつからいつまで飾る? 飾り方は?

画像素材:PIXTA
繭玉飾りは、小正月の1月15日前後に飾るのが一般的です。1月14日から16日までという説もあれば、もっと前から飾るという説、1月14日に飾って15日には片付けるという説もあります。正月飾りのように、年神様の依り代という意味合いはないため、飾る期間や片付ける日が決められているものではありません。
もちろん正月から飾っても問題ありません。松やしめ縄、水引と一緒にあしらって、華やかな正月飾りを楽しむこともできます。
繭玉飾りの片付け方
繭玉飾りは、小正月が終わったら片付けます。先にもお伝えした通り、1月15日の小正月当日でも、1月16日の夜でも問題ありません。地域によっては、1月20日ごろまで飾るところもあるようです。
昔は、どんど焼きで火にくべて食べるなどしていたそうですが、無理して食べなくても罰が当たるという話は聞いたことがないのでご安心ください。食べないのであれば、小正月が過ぎたら、白い紙で包み、家庭ごみとして処分しましょう。
繭玉の飾り方

繭玉は、飾り方、片付け方ともにあまり細かなルールはなく、気軽に飾ることができます。また、枝をベースにしているため、生花ともドライフラワーとも相性が良いのも魅力。飾り方の例をいくつか紹介します。
玄関
繭玉飾りを玄関に飾るなら、ドアリースやスワッグのように、フックに吊るすようにして飾ってみてはいかがでしょうか。小さなサイズのものでも、絵になります。大きなサイズの繭玉飾りなら、門扉に括り付けて、玄関を華やかに彩ってみるのもよいでしょう。
室内

室内に飾るなら、天井から吊るしたり、テレビボードやリビングテーブルの上に寝かすように置いたりしてみましょう。見慣れた部屋の中にさりげなくあしらうことで、和の雰囲気を楽しめます。
花瓶

繭玉飾りは、生花と一緒に花瓶に生けても絵になります。ハボタンやウメの花に添えるように飾れば、新年らしい花生けになります。小正月の頃に流通が増えるラナンキュラスやカラー、チューリップなどと一緒に生ければ、モダンな雰囲気が出来上がります。
繭玉は、豊作や繁栄、幸せを祈願して飾る、日本に伝わる小正月の飾り。「年神様をお迎えするため」の他の正月飾りとは趣が違います。小正月には繭玉飾りをあしらって、小豆粥を食べ、正月とは違う過ごし方を楽しんでみませんか。
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