日持ちする花を最後まできれいに見せる4つのお手入れポイント
金子三保子
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生花は種類によって花の日持ちが様々です。今回は、もともと日持ちのする花を最後まできれいに見せる4つのお手入れポイントをご紹介します。
目次
日持ちする花を最後まできれいに保つポイント
スプレーストック
冬から春に出回る花で日持ちのするお花のひとつ、ストック。ストックは、1本の花に1つの穂状の花、スプレーストックは、1本の花に枝分かれして咲いている形状です。
咲き方は一重咲きと八重咲きがありますが、花市場に出回っているのは、最近はほとんどは八重咲きです。
このストックは、お手入れをきちんとすれば、とても日持ちのする花材のひとつです。色は、ピンク系、写真ようなクリームイエロー、白、紫系など色数も豊富です。ピンクと紫は、カラーバリエーションもたくさんあります。
1.水を清潔に保つ
花瓶の水は茎が浸かっているため、何日もそのままにしていると汚れてきます。水が汚れれば、そこに生けてある花の切り口が腐ってくるため、日持ちする花でも枯れてしまいます。まめに花瓶の水を取り替える、もしくは切り花延命剤などを利用して、花瓶の水を清潔に保ちましょう。また、花瓶に花を生けた時に、水に浸かる部分の葉っぱは必ず取りましょう。花瓶に葉っぱが入っていると、水が腐る原因になります。
2.少しずつ花の茎を切り戻す
生花は茎の切り口から給水して、花まで水を吸い上げています。切り口はずっと水に浸かっているため、水を清潔にしていても、数日たつとどうしても切り口からの給水力は弱まります。これを避けるために、少しずつ茎を切り戻して、常に切り口を新鮮な状態にして、水の吸い上げを良くします。ほとんどの花は、1と2をすれば、その花の終わりまで長く楽しめます。
3.複数の花がついていて順々に咲く花のお手入れ
今回ご紹介するスプレーストックは、とても日持ちのする花です。1本の花にたくさんの花が穂状についている咲き方で、すべてのお花がいっぺんに咲くのではなく、下から順に開花する花です。そのため、枯れた花を手入れしないと、まだまだつぼみがあるのに、枯れた花のように見えがちになります。
写真のように、スプレーストックの終わった花は、かさかさ、しわしわになってきます。この終わった花をつけたままにしていると、見た目的にどうしても枯れた花のように見えてしまいます。それを避けるため、切り戻しをする時に、終わった花を取り去ることが重要です。ちょっと手間ですが、この作業をやるとやらないのとでは、見た目の美しさががぜん差が出ます。
4.色が変わってきた葉っぱを取り除く
日持ちのする花によくあることですが、花より葉っぱのほうが先にダメになることがあります。花の種類によって、葉っぱが黄色くなったり、黒くなったり・・・。
ストックは、生けてしばらくすると、写真のように黄色くなる葉っぱが出てきます。黄色くなった葉っぱが緑に復活することはないので*の部分の黄色くなった葉を取り去ります。
メンテナンス後、終わった花と黄色い葉っぱを取った状態。すっきりきれいになりました!
つぼみがたくさん!まだまだ楽しめます。
マム(菊)、スプレーマム(スプレー菊)も、花より葉っぱが先にダメになる花です。黒くなった葉っぱは、取り去るといいですよ。
いかがでしたか?
今回のお手入れをやるとやらないのとでは、同じ日に買った花でも日持ちが変わります。
買った花を長く楽しんでいただくために、どうぞお試しください!
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