グロリオサとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
グロリオサ
学名

Gloriosa

英名
Glory lily
和名
キツネユリ
科名
イヌサフラン科
属名
グロリオサ属
原産地
熱帯アフリカ、熱帯アジア

グロリオサの特徴

グロリオサは、イヌサフラン科の多年草です。草丈1~2mほどまで大きくなり、地下茎は球根をなします。グロリオサは葉の先端が巻きひげ状になり、他の植物やフェンスなどに絡み付いて伸びていく特性があります。つるが暴れるので支柱などに誘引して育てるようにしましょう。耐寒性の弱い球根植物ですが、夜間温度が15℃を超えるようになったら屋外で育てることができます。

グロリオサの花は、6枚の細長い花びらがすべて反り返ったように咲く、独特のフォルムをしています。花びらは厚みがあり、ちょっとした刺激で折れたり傷ついたりしやすいので、気を付けて扱いましょう。花色は赤や黄色、オレンジ、ピンク、紫、白、グリーン、複色などがあります。

グロリオサは、切り花でも流通しています。よく分岐した枝と炎のようなフォルムの花は存在感があり、大きな花瓶に生けて飾ると華やかです。明治の末期に渡来したころは、花形が独特なためかほとんど人気はありませんでしたが、今では色鮮やかで個性的な花が人気となっています。

グロリオサの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 1~2m程度
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 赤、黄色、オレンジ、ピンク、白、紫、グリーン、複色など
開花時期 6月~9月

グロリオサの種類

グロリオサ・ロスチャイルディアナ

  • 学名:Gloriosa rothschildiana

グロリオサ・ロスチャイルディアナは、グロリオサのなかでもっともよく見かける品種。赤と黄の花びらが印象的です。

グロリオサ・スペルバ ・ルテア

学名:Gloriosa superba ‘Lutea’

グロリオサ・スペルバ ・ルテアは、明るい黄色の花が美しい品種。「ルテア」という通称で流通してます。

グロリオサの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

グロリオサの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。夏の強い日差しで葉焼けすることがあるので、午後の直射日光を避けられる場所が適当です。

温度

夜間温度が15℃を超えるようになったら、屋外で育てることができます。

用土

排水性と保水性が共に良く、肥沃な土壌を好みます。鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

グロリオサの育て方のポイント

水やり

地植えも植え付け後はたっぷりと水やりし、芽吹いてからは降雨にまかせます。夏に高温乾燥が続くようなときは、様子をみて水やりしましょう。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

肥料

開花中は、週に1度薄めた液体肥料を施します。9月以降は翌年に向けて球根を肥大させるために月に2回ほど液肥を施します。

病害虫

夏の高温乾燥期にハダニがつきやすくなるので、葉裏まで霧吹きで水をかけるようにしましょう。

グロリオサの詳しい育て方

選び方

傷やしわのない球根を選びましょう。苗は葉の艶が良く、葉が変色していないものが良い株です。花芽が付いているものを選べば、すぐに開花を楽しめます。

植え付け

植え付け適期は、5月~6月です。球根の先端に芽があるのを確認しながら植え付けましょう。

仕立て方

つるを伸ばして周囲のものに絡みついていきます。支柱やフェンス、トレリスなどを用意して、適宜誘引してください。

剪定・切り戻し

花が終わった茎は、葉の付け根まで切り戻しましょう。

9月中旬になったら、花とつぼみを切り取って葉を残し、球根を太らせます。

植え替え・鉢替え

グロリオサの植え替え適期は、5月~6月。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

グロリオサ

グロリオサの花は、6月~8月に開花します。波打ったような花びらが咲く様子が美しく独創的です。

夏越し

夏は生育期です。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

冬は休眠します。秋になったら球根を掘り上げ、乾燥させて、8~10℃の低温で保管します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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