植物にも大活躍! 便利に、賢く、エコな新聞紙活用法
LOVEGREEN編集部
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新聞紙がいろんなものに活用できるのは多くの方がご存知ですが、改めてその活用できる数に驚くばかりです。
生活を「便利に、賢く、エコに」、そしてどんな時も「備えあれば憂いなし」そんな思いを込めて、毎日の暮らしから季節ごとの活用法をご紹介します。今回は植物にまつわる新聞紙活用法をご紹介します。
目次
新聞紙で発芽促進!?
種袋や野菜の育て方の種まきのワンポイントアドバイスとして「新聞紙を被せて」と書かれた文章を見たことはありますか。
嫌光性種子の発芽促進
野菜の種には発芽するために光を必要とする「好光性種子」と、光に当たると発芽が抑制される「嫌光性種子」があります。この嫌光性種子の種まきの際、活用できるのが新聞紙です。種をまいた後に土を被せ、さらに新聞紙をかけることで光をしっかりと遮り、発芽を促進させることができます。
好光性種子の保湿
先ほどと逆に、好光性種子の種まきの場合、光を必要とするために上にのせる土の量が少なくなります。そのため、乾燥して水分が足りなくなり種が乾いてしまうことがあります。水を与えた後に新聞紙をかけることで、水分の蒸発を防ぐことができます。
新聞紙で作る育苗ポット
植物の種を育苗するときに使う、小さな育苗ポットも新聞紙で作ることができます。新聞紙はご存知の通りパルプで作られています。新聞紙で堆肥を作っている人がいるほどですから、土にかえることができます。
新聞紙で作る育苗ポットの材料
・新聞紙(全紙の1/8)
・小瓶
新聞紙で作る育苗ポットの作り方
1. 1/8の新聞紙をさらに半分に折ります。
2. 小瓶に新聞紙を巻きつけていきます。
3. 底の部分を折り込みます。
4. 両サイドから包み込むようにさらに折ります。
5. 最後に折り目を折り返して入れ込みます。
6. 育苗ポットの完成です。底がうまく安定しなくても、土を入れれば土の重みで安定します。
7. 後はお好みの種をまいて、最後に土をかけて、水をやり、芽が出るのを楽しみに待ちましょう。
新聞紙でスピード押し葉・押し花
新聞紙は除湿効果があるため、昔から押し葉・押し花を挟む用紙として使われてきました。コピー用紙などと比べると植物の水分を良く吸収するのが分かりますので、実際に比較してみましょう。
材料
・板または段ボール
・新聞紙
・コピー用紙(比較のため)
・輪ゴム
・花
コピー用紙との比較
左側:新聞紙、右側:コピー用紙
コピー用紙の方がかなり紙に厚みがありますが、新聞紙とコピー用紙と同じ枚数で花をプレスします。
6時間経過後
比べてみると新聞紙はしっかりと水分を除湿しているのに対し、コピー用紙の方は水分が多く、くっついてしまいます。
新聞紙の押し花は、さらりとしています。一目瞭然ですね。
新聞紙を使った花の復活!
切り花を部屋に飾っていると、花がしんなりしてまうことがあります。そんな花を生き返らせるために、新聞紙を使って花の水揚げを行います。
方法
1. まずは、花を花瓶から取り出し花瓶を洗剤で綺麗に洗浄します。
2. 葉に霧吹きで水分を与えます。
3. 新聞紙で花をしっかりまきます。
4. 花の切り口をハサミでもう一度切ります。
5. 花瓶に水を入れ、花に水を吸わせ、1時間以上水を吸わせたら新聞紙を取りましょう。
結果
水を吸わせて新聞紙で固定して1時間後、くたっとうなだれていた花の頭が上に持ち上がったのが分かります。何だか新聞紙は、花にとって骨折の時に用いるギプスみたいですね。
新聞紙があれば大丈夫?冬越し対策
寒い冬を元気に越すために保温性の高い発泡スチロールに鉢を入れる方法もありますが、新聞紙を活用して保温性をあげることができます。
隙間に埋める
例えばこのポインセチア(プリンセチア)は、クリスマス時期によく出回りますが本当は寒いところが苦手な植物です。
鉢と鉢カバーの間が空いている場所に、新聞紙で周りを埋めていきましょう。
新聞紙を詰め込んでも見た目には全く変わりませんが、新聞紙で保温性が上がり根も温まります。それに、むき出しの発泡スチロールに鉢ごと入れ保管するのと違いインテリアの雰囲気を崩しませんね。
サンスベリアのように乾燥に強いものでしたら、こんなふうに鉢ごと又は株ごと抜き取り、新聞紙に包んで冬を越させることも可能です。
いかがでしたか?
薄くて、軽くて、保温性があり、保湿に優れているのに除湿も可能というマルチな働きをする新聞紙は、植物にも活用法がたくさんあります。みなさんも新聞紙をいろんな場面でどんどん活用していきましょう。
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