話題のドラマ“逃げ恥”の森山家は全員ボタニカルネームだった！

皆さん見ていますか？毎週火曜日の楽しみ、逃げ恥。我が家も家族で毎週楽しんでいます。恋ダンスも含め、さまざまなブームを生み出している作品ですが、主人公の森山みくりをはじめ、森山家はみなさんボタニカルネームなのです！今回は名前の植物を調べてみました。

森山みくり　（主人公）

みくり（実栗）

雄性花と雌性花が枝分かれした茎にそれぞれつきます。ぽよぽよした白い小さな球体の花です。

沼や湖畔、河川などの水辺に生息する水生植物で、実が栗のイガみたいな形状をしていることから「実栗」という和名が付きました。最近は数が少なくなっているそうで、環境省準絶滅危惧になっています。

花言葉は「恋の痛み」。

Sparganiumはギリシャ語で帯・バンドを意味します。近縁種に「オオミクリ」「ヒメミクリ」「ナガエミクリ」「ヤマトミクリ」などがあります。

森山　ちがや（森山みくりの兄）

ちがや（茅萱・白茅）

初夏に白く細かい花を大きな猫じゃらしのような穂状の花をつけ、秋になるとすすきのような穂をつける。 川原や草原などで群生し、美しいです。

学名のImperataはチガヤ属の意味で、cylindricaは円筒形の、円柱状のという意味。6月30日の夏越の祓（なごしのはらえ）や、12月31日の年越の祓（としこしのはらえ）などで、チガヤで大きな輪を作り、その中を通ることで健康を祈願する催しがあります。

花言葉は「守護神」「子どもの守護神 」。

「茅の輪くぐり」は半年の厄を祓い、次の半年の健康を祈願するもの。

森山　葵 (森山ちがやの妻）

あおい　（葵）

葵はアオイ科の総称。アオイ科にはタチアオイやトロロアオイなどがある。タチアオイ（立葵）を指すことが多いのでここではタチアオイを紹介します。

初夏に直立した１．５mほどの茎にふわりとした柔らかな花びらを持った花をたくさんつける植物で、道路沿いなどで見かけると夏が来るんだなあという気分になります。日本へは薬草として渡来してきました。

花言葉は「平安・単純な愛・熱烈な恋・威厳・高貴・大きな志・大望・野心・率直」など。

森山　桜　（森山みくりの母）

さくら（桜）　ソメイヨシノ

ソメイヨシノは「染井吉野」と書くのですが、これは江戸時代に染井村（現在の駒込）の植木屋が桜の名所である奈良の吉野から名をとって「吉野」という桜を売り出したことから「染井吉野」という名で現在まで流通しています。吉野桜という品種とは別で、ソメイヨシノはオオシマサクラが期限という説が現在は有力なようです。

花言葉は｢純潔｣です。

森山　栃男（森山みくりの父親）

トチノキ　（栃の木）

栃男さんの栃はトチノキからきていると思われます。栃の木は落葉性の高木で、文字通り栃木の県木です。山間部にみられ、サワグルミなどの高木とともに自生しています。木材としてテーブルや高原品から楽器などにも広く使用されています。

花言葉は「博愛・贅沢・豪奢・健康」です。

栃の実は固い皮に包まれており、栃餅の原料になります。

名前の由来の植物を知るとまた違った楽しみ方ができそうですよね！

4月21日の誕生花｜ニゲラ（クロタネソウ） 「幸福」や「幸せ」の花言葉を持つ花

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。