「河野自然園」平野 純子/ DIYと多肉の組み合わせテクニック
とまつあつこ
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横浜市港北区にある㈱河野自然園の専属デザイナー兼専任講師をされている平野純子さんをお訪ねしました。
今回の取材では、DIYと多肉植物の組み合わせテクニックや、おすすめの多肉植物、今までの作品のご紹介など、普段なかなか聞けないところまで聞いてきました。
プロフィール
こちらが、平野さんが勤務されている河野自然園の農園と、かわいらしい社用車です。
■名前:平野 純子
■職業:㈱河野自然園専属デザイナー兼専任講師(9年勤務)
■出身:茨城県
■居住地:横浜市港北区
■ボタニカル歴:幼い頃から現在まで
平野さんは、DIYで作った作品と多肉植物を組み合わせることで、さらなる多肉植物の楽しさを広め、講習会や雑誌「園芸ガイド」の人気連載「Junの多肉植物と小さなDIY」などで活躍されています。笑顔あふれる優しいお人柄が人気です。
平野純子さんの著書「多肉植物でプチ!寄せ植え」(主婦の友社)には、簡単なDIYで作ることができる作品が32レシピも掲載されています。
これは、平野さんがデザインされたロゴです。㈱河野自然園のオフィスと社用車に使われています。
また、平野純子さんは2017国際バラとガーデニングショウのフロントガーデン部門で最優秀賞を受賞されました。
テーマは「Welcome to Succulent Party!」
多肉植物たっぷりのお庭でした。
多肉植物との出会い、好きになったきっかけを教えてください。
幼い頃、茨城で祖母と同居していたので、祖母が庭で育てていた植物を見て一緒に育てていました。その後結婚して実家を出る時に、祖母から多肉植物の「ツメレンゲ」をもらって新居のベランダで育てました。結婚して23年たった今もその「ツメレンゲ」は枯れずに育っています。
多肉植物の魅力を教えてください。
やはり、まずは丈夫で増やしやすいことでしょうか。挿し木で簡単に増やすことができます。あとは、水やりも少なくて良いので忙しくて多少放っておいてしまっても大丈夫なところ。それでいて見た目もかわいいところですね。
おすすめの多肉植物を教えてください。
七福神(しちふくじん):エケベリア属
グリーンの葉が重なりバラのような姿が美しいです。エケベリア属の中では比較的寒さに強く、大きく育ち、よく増えます。日なたが好きです。
子持蓮華(こもちれんげ):オロスタキス属
バラの花のようなかわいいフォルム。姿がとにかくかわいらしいです。ランナーを出して先端に子株をつけます。冬は休眠して地上部が枯れてしまいますが、雨があたるお庭などに置いておくと、春になるとまた芽を出します。冬に枯れてしまったと思って捨ててしまわないでくださいね。高温多湿に弱く、日当たり好きです。
月兎耳(つきとじ):カランコエ属
白く美しく毛が生えたウサギの耳のような形の葉が特徴的です。葉のふわふわした質感がたまりません。高温多湿に弱く、寒さには比較的強いです。
DIYを好きになったきっかけを教えてください。
小さい頃から図工が大好きでした。結婚して家を持った時に、部屋に置く棚や家具を作り始めました。ほとんど自己流で、「こんなのがあったらいいな」というイメージで作っています。
結婚後、料理に使うハーブを育て始めた時に、ハーブを育てる棚を作ったことを覚えています。
DIYの魅力を教えてください。
まず、自分の好きなように作ることができることが魅力です。色ひとつにしても、好みの色合いが選べます。大きさもそれぞれの家のジャストサイズで作ることができます。
設計図を書くことに少し時間がかかりますが、設計図ができてしまえば作る時間はそれほどかかりません。楽しくどんどん進みます。「この場所に、これがあったらいいな」が、実現できた時の嬉しさはこの上ないですよ。
ひとつ作ってみると、残りの材料で今度はあれが作れるかも!と、次々に楽しいイメージがふくらんで来ます。実際いつもそんな感じで、残った材料を生かして、かつ、なるべくカットする部分を減らすためにサイズまで生かして工程を少なくして簡単に作れるよう考えたりしちゃいます。
DIYで自分用に作ったお気に入り作品を教えてください。
このプランターです。それぞれの板に異なる色を塗ってから組み立てました。
初心者にも挑戦できそうな作品を教えて下さい。
空き缶のお鍋とフライパン
この器は、ツナ缶とサバ缶をリユースして作っているんですよ。
多肉植物をピンセットを使って植え込みます。挿すだけなので簡単です。
インスタント・セメントでシックなコンテナ
100均のセメントと黒板塗料を使って作成したコンテナに、多肉植物を植えました。
黒板塗料が乾いたら、こんな風にチョークで好きなメッセージを書けます。
DIYや植物を感じることができるお気に入りの場所を教えてください。
横浜市の三ツ沢にある「なんじゃもんじゃカフェ」がとても好きです。ツリーハウスのあるカフェなんです。
DIYと植物以外の趣味を教えてください。
DIYと植物以外ですか??
あ。手作り全般が好きです。編み物や手芸もやります。今日使っているバッグも自分で編んで作ったものです。(笑)
今後の夢はありますか?
最後に一言お願いします。
DIYは敷居が高いと思われる方もいるかもしれませんが、全然そんなことはありませんよ。
ぜひ、ちょっとしたDIYでひと手間加え、世界にひとつだけの寄せ植えづくりを楽しんでください。植物の生長から生命の力強さを、小さな手作業から大きな喜びを、感じてみてくださいね。
河野自然園にもぜひ、遊びにいらしてください。
—-平野純子さんありがとうございました。
今回ちょっぴり無理なお願いをして、平野さんの著書「多肉植物でプチ!寄せ植え」でも紹介されている作品を拝見させていただきました。詳しくは、ぜひ本を読んで作り方を研究して作ってみてくださいね。サイズや手順がとっても細やかに載っているのでDIY初心者にもおすすめです。
平野さんは、DIYは設計図を書く時に少し時間がかかるとおっしゃっていましたが、そのお話を聞いて、寄せ植えを作る時も苗選びに時間がかかったり、お菓子作りをする時も計量に時間がかかったりすることを思い出しました。準備段階でしっかり時間をかけておくと、美しいものや美味しいものができるのと、設計図をしっかり書いておくと、イメージ通りのDIY作品ができあがるのは同じ仕組みなのですね。
完成した時の喜びはもちろん、気に入ったその作品をずっと使うことができるのは幸せですよね。DIYをすることで、毎日を大切に暮らせるように思いました。
DIYと多肉植物、ぜひ、皆様も組み合わせてお楽しみください。
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