唯一自慢できるとしたら、みんなが避けたいことを一番力を入れてやってることかな。
LOVEGREEN編集部
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花や植物の知識をどのように調べたり勉強したりしましたか?
親方の元で修業し、盆栽のいろはを教えてもらいました。
その後に修業が終わった後、「植物研究所」を立ち上げたときに一度頭を全部クリアにするようにしてゼロから、うちが一番力を入れている植物の治療をものすごく試行錯誤しました。
いまお気に入りの花や植物を教えてください
なんでも好きですが、やっぱりこれもトクサですね(笑)
普段のボタニカルライフを教えてください
仕事場と自宅が同じ場所なのですが、「これは売らない!!」と決めて育てている子たちが居ます。
あと、奥さんがはじめて植えて育てている桜があります。
これは絶対売れないです(笑)
でも、植物はとても美しいから出来るだけ多くの人に愛でてほしいので、商品と自分たちのものってゆうのはあまり区別してないですね。
よく行くショップやおススメのショップを教えてください
京都の「田中実穂植物店」さん。
ここは植物の個性をとっても大切にしていて、面白くてユニーク。
木の実から鉢物まで色々あります。
あと、代々木の「隆龍RYU-RYU」さんは、植物の佇まいがとても美しくて、とても愛情をかけて育てているお店です。
どういった経緯で、今の仕事に就いたのか?
独立当時、植物の治療を一番の売りにしているお店ってなかなかありませんでした。
なんでかってゆうと、本音としてはみんな「避けたい」「怖い」ことだから。
治療をする植物はお客様のものだし、治療に2年かかることもあります。
中には「おじいちゃんの形見」なんてケースもあります。
そんな大切な植物を預かったら、もう絶対枯らせないですよね。
でも、「弱っちゃいました…」と言って持ってこられる植物は、その時点で既に手遅れなケースが多い。
だからリスクが大きいので、なかなか難しいことなんです。
だから普通の花屋さんはやらない。
でも盆栽の技術は植物の培養技術に秀でていて、鉢の中で1000年生きてる松だってあるんです。
何代も何代も職人が完璧な技術で受け継いでいるからです。
平安時代からこの2016年の間に職人たちが編み出してきた技があります。
その技でどんな植物も育てられる・治せるんじゃないかなと思って、「植物のお医者さん」として沢山調べて研究してきました。
でも、僕だけがやっている唯一の事なんて実はないんです。
平安時代からの盆栽の世界には、いくらでも技が存在していて、資料もごまんとあります。
たかだか10年の僕しかやっていないことなんてありません。
唯一自慢できるとしたら、みんなが避けたいことを一番力を入れてやってることかな。
買ってくれた植物は、最後まで面倒みたいんです。
仕事場の様子や過去の作品、商材などのご紹介をお願いします
植物研究所では、日本各地の様々な場所から集め育てた山野草木たちを購入することができます。
「枝がくにゃくにゃ」「花がぴかぴか」「苔がもこもこ」全て一点ものばかりです。
季節によっても植物が変わります。
陶芸家による鉢や、 植物を育成するための資材も取り扱っています。
あとは教室をやっています。生きている植物を教えるためには、直接会って直接やってみることが必要だと思っているからです。
-育てたいと思う植物の事を知ること-
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