たけのこ(筍)|旬の季節、種類、あく抜き方法とあく抜き不要レシピ
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たけのこ(筍)の旬の季節や種類、収穫時期、あく抜き方法やレシピ、たけのこ(筍)ごはんの作り方、あく抜き不要のレシピを紹介します。
目次
- たけのこ(筍)とは?基本情報
- たけのこ(筍)の種類
- たけのこ(筍)の季節|旬や収穫時期
- たけのこ(筍)のあく抜き方法
- たけのこ(筍)ご飯の作り方
- 旬に食べたい!たけのこ(筍)のレシピ
- あく抜き不要レシピ!たけのこ(筍)のオーブン焼き
たけのこ(筍)とは?基本情報
- 植物名:竹(タケ)
- 学名:Phyllostachys
- 科名:イネ科
たけのこ(筍)の特徴
たけのことは、竹の若芽の総称です。竹はイネ科の草本植物で、地下茎で増える多年草で、樹木ではありません。数十年生育するほど寿命が長く、種類によっては高さ20mを越えます。
春に地下茎から出てきた竹の若芽を、たけのこと呼んで食用にします。たけのこは竹の若芽であり、根っこではありません。収穫せずに放っておくとあっという間に数mの高さに生長し、夏が来る頃には立派な竹になっていきます。
たけのこ(筍)の種類
孟宗竹(もうそうちく)
孟宗竹は、身近なところで見かけることが多い竹。竹林のほとんどはこの孟宗竹です。孟宗竹のたけのこは大きくて太く、柔らかくて食べやすいのが特徴です。春の味覚として親しまれているもっともポピュラーなたけのこです。
真竹(またけ)
真竹のたけのこは、孟宗竹のたけのこが終った梅雨頃から出てきます。細く、皮は黒っぽい色で毛がありません。
根曲がり竹(ねまがりたけ)、姫竹(ひめたけ)
根曲がり竹は、姫竹とも呼ばれる竹で、主に東北地方で採れます。根曲がり竹のたけのこは細くて柔らかく、クセがなく、食べやすいのが特徴です。
四方竹(シホウチク)
四方竹のたけのこは、東北や北海道が主な産地。根曲がり竹と同じように細くて柔らかいたけのこです。
たけのこ(筍)の季節|旬や収穫時期
たけのこの旬は、4月~5月です。この時期になると、スーパーマーケットや青果店の店頭に、太くて立派な孟宗竹のたけのこが並び始めます。収穫時期も4月~5月です。収穫のタイミングは、まだ地面から顔を出すか出さないかくらいの時です。大きく育ってしまうと、固く、えぐみが強くなって、食べてもおいしくありません。たけのこは、1日で数十cmから1mも伸びるといわれる植物です。あっという間に大きくなってしまうので、収穫の見極めが大切です。
秋が旬のたけのこ(筍)もある?
四方竹のたけのこは、秋に旬を迎えます。太さ2cm程度の小さなたけのこで、柔らかく食べやすいので煮物にして楽しみます。
たけのこ(筍)のあく抜き方法
生のたけのこを調理するための基本中の基本、たけのこのあく抜き方法です。時間はかかるけど、手間はかかりません。春の味を楽しむためのひと手間です。
用意するもの
- たけのこ
- ぬか
- 鷹の爪
たけのこ(筍)のあく抜き方法
- たけのこの皮を3~4枚むき、下の方のいぼのような突起を削り、根元を少し切り落とす
- 穂先を斜めにカットし、皮の部分に縦に1筋切れ目を入れる
- 鍋にたけのこ、ぬか、鷹の爪、ひたひたの水を入れたら、落し蓋をして30~40分煮る
- 根元に竹串を刺してみて、すっと通るくらいまで柔らかくなっていたら火を止め、冷めるまでそのまま置いておく
- 冷めたら鍋から取り出して皮をむき、好みのレシピで調理する
たけのこ(筍)のあく抜きのコツ
たけのこを鍋に入れたまま冷ますことで、あくが抜けていきます。さらに、ゆで汁のなかに流れ出た旨味がたけのに戻ります。「大体冷めたかな」くらいで取り出してしまうと、えぐみが残ってしまいます。コツはしっかりと冷めるまで放っておくことです。
たけのこ(筍)が浮いてくるときの対処法
あく抜きの際にたけのこが浮いてきてしまうのは、落し蓋がないから。たけのこは丸ごと茹でると浮いてきてしまいます。落し蓋が無ければザルを乗せて茹でるという方法もあります。冷ますあいだも乗せたままにしておきましょう。
米ぬかがない時のあく抜き方法
米ぬかがない場合は、米のとぎ汁や一つかみの生米で代用できます。米ぬかの代わりなので、生米は洗わずに使用しましょう。無洗米はぬかがついていないので使用できません。
たけのこ(筍)ご飯の作り方
手間が少なく、とっても簡単でおいしいたけのこごはんのレシピです。鰹節を混ぜて炊くことで出汁を取る手間を省きました。忙しい時にさっと作ることができて、化学調味料を使用しない自然なおいしさも魅力。我が家で毎年作っているおすすめのレシピです。
材料
- 米 2合
- あく抜き済みのたけのこ 100g程度
- 鶏皮 1枚
- シイタケ 2つ
- 酒 大さじ1程度
- しょうゆ 大さじ1と1/2程度
- みりん 大さじ1/2程度
- 鰹節(削り節) 適宜(5gくらい)
作り方
- 米は研いでから30分程吸水させ、水気を切っておく
- たけのこは短冊切り
- 鶏皮は茹でて油を抜き、5mmくらいの細切り
- シイタケは2~3mmの細切り
- 炊飯器にすべての材料を入れて、規定の目盛りまで水を入れ、全体を混ぜてからスイッチを入れる
- 炊き上がったら、ごはんを潰さないように全体をさっくりと混ぜ、器に盛って召し上がれ
鶏皮は鶏のムネ肉やモモ肉でもおいしく出来上がります。鶏皮を使うことで油揚げが入っていなくてもコクと奥行きが出ます。さらに鶏皮、鰹節、シイタケから味が出るので、出汁を使用しなくてもしっかりとした味になります。
旬に食べたい!たけのこ(筍)のレシピ
たけのこ(筍)のおかか煮
材料
- あく抜き済みのたけのこ 500g程度
- みりん 大さじ2
- しょうゆ 大さじ3
- 鰹節(削り節) 10g程度
作り方
- たけのこは穂先はくし型、根元の方は1cm程度の半月型に切る
- 鍋に切ったたけのこ、ひたひたの水、半分の量の鰹節(削り節)を入れて煮立てる
- 煮立ったらみりんを加えて5分程度煮る
- しょうゆを入れ、落し蓋をして水分が半分以下になるくらいまで煮詰める
- 火を止めて器に盛り、残りの鰹節(削り節)をかけたら出来上がり
鰹節と一緒に煮るだけでこんなにおいしい煮物ができるなんて!と感動してしまいます。とってもシンプルで和食らしい一品です。
姫皮のごま油合え
材料
- 姫皮
- ごま油 少々
- しょうゆ 少々
- 砂糖 ほんの一つまみ
作り方
- たけのこの皮をまな板に置き、下の柔らかい部分だけを千切りにする
- この時、少しでも固い手ごたえを感じた部分は取り除く(分からない場合は試しにかじって確認してみる)
- 姫皮をボウルに入れ、砂糖をほんの一つまみ、ごま油、しょうゆを垂らし、さっと混ぜたら出来上がり
しょうゆとごま油の加減は味見しながら調整してください。他にもわさびじょうゆや、からしじょうゆでも楽しめます。姫皮は、薄く柔らかい歯ごたえを楽しむものなので、ちょっとでも固さやざらついた感じがしたら、そこは取り除きましょう。無理して食べてもおいしくありません。
たけのこ(筍)の姫皮とは?
姫皮とは、たけのこの皮の柔らかい部分のこと。
たけのこの皮をむいていくと、上の方は茶色く毛が生えていて硬いのに対して下の方は柔らかく瑞々しい皮が出てきます。この下の方だけを切って食べます。姫皮はほんの少ししか取れませんし、売っていることもありません。たけのこを自宅で調理したときにだけ味わえる春の味です。
あく抜き不要レシピ!たけのこ(筍)のオーブン焼き
材料
- たけのこ
- アルミホイル
作り方
- オーブンを200℃に予熱しておく
- たけのこは生のまま皮を2~3枚むき、洗ってからアルミホイルでしっかりと包む
- 200℃のオーブンで1時間程度焼く
- 根元に竹串を刺して、すっと入ればOK
- 縦半分に切り、皮をむいて出来上がり
オリーブオイルとハーブソルトをかけるだけでおいしく食べられます。わさび醤油でいただくのもおすすめです。
あく抜きの手間がなく、オーブンに入れたら1時間放っておくだけ。アルミホイルで包んでいるので香りも閉じ込めて香ばしく焼きあがります。試してみない理由はありません。
▼手作りハーブソルトもおすすめ
たけのこは生長が早く、春の一瞬しか楽しめない旬の野菜。だからこそ一年に一度は食べたい春の味です。意外と手間をかけずに楽しめるたけのこを今年は味わって、楽しんでみませんか。
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