たけのこ(筍)とは?種類や特徴、季節、アク抜きからレシピまで

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山田智美

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たけのこ(筍)とは?食べているのはどこの部分?たけのこ(筍)の種類や特徴、旬の季節、アク抜き方法やレシピ、アク抜きしない簡単レシピまで紹介します。

目次

たけのこ(筍)とは?基本情報と種類

たけのこ(筍)とは?基本情報と種類

  • 植物名:竹
  • 学名:Phyllostachys
  • 科名:イネ科

たけのこ(筍)の特徴。たけのこ(筍)はどの部分?

たけのこ(筍)とは、竹の若芽の総称です。

竹はイネ科の草本植物。竹は地下茎で増える多年草です。寿命が長く、種類によっては草丈20mを越えますが、樹木ではありません。

春に地下茎から出てきた新芽をたけのこ(筍)と呼んで食用にします。たけのこ(筍)は竹の新芽であり、根っこではありません。

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たけのこ(筍)の種類

たけのこ(筍)の種類

孟宗竹(もうそうちく)

身近なところで見かけることが多い竹。竹林のほとんどはこの孟宗竹です。孟宗竹のたけのこ(筍)は大きさもあり、柔らかく、食べやすいのが特徴です。春の味覚として親しまれているもっともポピュラーなたけのこ(筍)です。

真竹(またけ)

真竹のたけのこ(筍)は孟宗竹のたけのこ(筍)が終った梅雨頃から出てきます。細く、皮は黒っぽい色で毛がありません。

根曲がり竹(ねまがりたけ)、姫竹(ひめたけ)

根曲がり竹は姫竹とも呼ばれる竹です。主に東北地方で採れます。根曲がり竹のたけのこ(筍)は細くて柔らかく、クセがなく、食べやすいたけのこ(筍)です。

四方竹(シホウチク)

四方竹のたけのこ(筍)も東北や北海道が主な産地。根曲がり竹と同じように細くて柔らかいたけのこ(筍)です。

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たけのこ(筍)の季節。旬の時期や収穫時期

たけのこ(筍)の季節。旬の時期や収穫時期

たけのこ(筍)の旬は春、4月~5月です。この時期になるとスーパーマーケットや青果店の店頭に太くて立派な孟宗竹のたけのこ(筍)が並び始めます。

収穫時期もこの時期。まだ地面から顔を出すか出さないかのものが柔らかくておいしいたけのこ(筍)です。

たけのこ(筍)は1日で数十cmから1mも伸びると言われる植物です。あっという間に大きくなってしまうので、掘り頃の見極めが大切です。

秋が旬のたけのこ(筍)?

四方竹のたけのこ(筍)は秋に旬を迎えます。太さ2cm程度の小さなたけのこ(筍)です。柔らかく食べやすいので煮物にして楽しみます。

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たけのこ(筍)のアク抜き方法

たけのこ(筍)のアク抜き方法

生のたけのこ(筍)を調理するための基本中の基本、たけのこ(筍)のアク抜き方法です。時間はかかるけど、手間はかかりません。春の味を楽しむためのひと手間です。

用意するもの

  • たけのこ(筍)
  • ぬか
  • 鷹の爪

たけのこ(筍)のアク抜き方法

たけのこ(筍)のいぼいぼ

  • たけのこ(筍)の皮を3~4枚むき、下の方のいぼのような突起を削り、根元を少し切り落とす
  • 穂先を斜めにカットし、皮の部分に縦に1筋切れ目を入れる
  • 鍋にたけのこ(筍)、ぬか、鷹の爪、ひたひたの水を入れたら、落し蓋をして30~40分煮る
  • 根元に竹串を刺してみて、すっと通るくらいまで柔らかくなっていたら火を止め、冷めるまでそのまま置いておく
  • 冷めたら鍋から取り出して皮をむき、好みのレシピで調理する

たけのこ(筍)のアク抜きのコツ

たけのこ(筍)を鍋に入れたまま冷ますことでアクが抜けていきます。さらにゆで汁のなかに流れ出た旨味がたけのこ(筍)に戻ります。

「大体冷めたかな」くらいで取り出してしまうと、えぐみが残ってしまいます。コツはしっかりと冷めるまで放っておくことです。

たけのこ(筍)が浮いてくる?

アク抜きの際にたけのこ(筍)が浮いてきてしまうのは落し蓋がないから。たけのこ(筍)は丸ごと茹でると浮いてきてしまいます。

落し蓋が無ければザルを乗せて茹でるという方法もあります。冷ますあいだも乗せたままにしておきましょう。

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たけのこ(筍)ご飯の作り方

たけのこ(筍)ご飯の作り方

手間が少なく、とっても簡単でおいしいたけのこ(筍)ごはんのレシピです。鰹節を混ぜて炊くことで出汁を取る手間を省きました。忙しい時にさっと作ることができて、化学調味料を使用しない自然なおいしさも魅力。ぜひ試してみてください。

材料

  • 米 2合
  • アク抜き済みのたけのこ(筍) 100g程度
  • 鶏皮 1枚
  • シイタケ 2つ
  • 酒 大さじ1程度
  • しょうゆ 大さじ1と1/2程度
  • みりん 大さじ1/2程度
  • 鰹節(削り節) 適宜(5gくらい)

作り方

  • 米は研いでから30分程吸水させ、水気を切っておく
  • たけのこ(筍)は短冊切り
  • 鶏皮は茹でて油を抜き、5mmくらいの細切り
  • シイタケは2~3mmの細切り
  • 炊飯器にすべての材料を入れて、規定の目盛りまで水を入れ、全体を混ぜてからスイッチを入れる
  • 炊き上がったら、ごはんを潰さないように全体をさっくりと混ぜ、器に盛って召し上がれ

鶏皮は鶏のムネ肉やモモ肉でもおいしく出来上がります。鶏皮を使うことで油揚げが入っていなくてもコクと奥行きが出ます。さらに鶏皮、鰹節、シイタケから味が出るので、出汁を使用しなくてもしっかりとした味になります。

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簡単、おいしい。たけのこ(筍)のレシピ2種

たけのこ(筍)のおかか煮

たけのこ(筍)のおかか煮

材料

  • アク抜き済みのたけのこ(筍) 500g程度
  • みりん 大さじ2
  • しょうゆ 大さじ3
  • 鰹節(削り節) 10g程度

作り方

  • たけのこ(筍)は穂先はくし型、根元の方は1cm程度の半月型に切る
  • 鍋に切ったたけのこ(筍)、ひたひたの水、半分の量の鰹節(削り節)を入れて煮立てる
  • 煮立ったらみりんを加えて5分程度煮る
  • しょうゆを入れ、落し蓋をして水分が半分以下になるくらいまで煮詰める
  • 火を止めて器に盛り、残りの鰹節(削り節)をかけたら出来上がり

鰹節と一緒に煮るだけでこんなにおいしい煮物ができるなんて!と感動してしまいます。とってもシンプルで和食らしい一品です。

姫皮のごま油合え

たけのこ(筍)の姫皮とは?

たけのこ(筍)の姫皮とは?

姫皮とは、たけのこ(筍)の皮の柔らかい部分のこと。

たけのこ(筍)の皮をむいていくと、上の方は茶色く毛が生えていて硬いのに対して下の方は柔らかく瑞々しい皮が出てきます。この下の方だけを切って食べます。

姫皮はほんの少ししか取れませんし、売っていることもありません。たけのこ(筍)を自宅で調理したときにだけ味わえる春の味です。

 

姫皮のごま油合え

材料

  • 姫皮
  • ごま油 少々
  • しょうゆ 少々
  • 砂糖 ほんの一つまみ

作り方

  • たけのこ(筍)の皮をまな板に置き、下の柔らかい部分だけを千切りにする
  • この時、少しでも硬い手ごたえを感じたら止める(分からない場合は試しにかじって確認してみる)
  • 姫皮をボウルに入れ、砂糖をほんの一つまみ、ごま油、しょうゆを垂らし、さっと混ぜたら出来上がり

しょうゆとごま油の加減は味見しながら調整してください。他にもわさびじょうゆや、からしじょうゆでも楽しめます。

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アク抜きなし!簡単たけのこ(筍)のオーブン焼き

アク抜きなし!簡単たけのこ(筍)のオーブン焼き

材料

  • たけのこ(筍)
  • アルミホイル

作り方

  • オーブンを200℃に予熱しておく
  • たけのこ(筍)は生のまま皮を2~3枚むき、洗ってからアルミホイルでしっかりと包む
  • 200℃のオーブンで1時間程度焼く
  • 根元に竹串を刺して、すっと入ればOK
  • 縦半分に切り、皮をむいて出来上がり

オリーブオイルとハーブソルトをかけるだけでおいしく食べられます。わさび醤油でいただくのもおすすめです。

アク抜きの手間がなく、オーブンに入れたら1時間放っておくだけ。アルミホイルで包んでいるので香りも閉じ込めて香ばしく焼きあがります。試してみない理由はありません。

▼手作りハーブソルトもおすすめ

 

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たけのこ(筍)は生長が早く、春の一瞬しか楽しめない旬の野菜。だからこそ一年に一度は食べたい春の味です。意外と手間をかけずに楽しめるたけのこ(筍)を今年は味わって、楽しんでみませんか。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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