にんにくの保存方法(常温、冷蔵、冷凍)。芽を出さないコツや保存食レシピ
山田智美
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にんにくはいろんな料理に活躍する、常備しておきたい野菜のひとつ。にんにくを上手に保存して、長く楽しめる保存方法を紹介します。生活サイクルにあった保存方法を見つけておうちごはんを楽しんでください。
目次
にんにくとは?基本情報
- 学名:Allium sativum
- 科名・属名:ヒガンバナ科ネギ属
にんにくの特徴
にんにくは、ネギの仲間の球根植物。私たちが食用にしているのは球根です。葉にんにくやにんにくの茎のように、葉や芽の部分を食用にすることもあります。
野菜としては、玉ねぎなどと同じく球根部分を食用とする野菜なので、葉野菜に比べて長持ちするのが特徴です。
にんにくの芽が出ないようにするコツ
にんにくが発芽する理由
にんにくは球根なので、自然に発芽しようとします。これは植物が生きている証なので、自然なことです。そうは言っても芽が出てしまうと、球根の養分を使ってしまうため、栄養や水分が抜けてしまい、味や香りが落ちていきます。さらににんにくの芽は、加熱すると苦味が出ます。食用にするにんにくは、発芽させないように管理したほうが懸命です。
にんにくを発芽させないコツ
にんにくは暖かい環境に置いておくと発芽しやすくなります。発芽させないコツは温度の低いところで管理すること。
冷蔵庫のチルド室が最適です。にんにくの芽が出ないようにするなら、野菜室よりも温度が低く、凍ってしまう心配のないチルド室で保存するようにしましょう。
にんにくの芽の取り方
にんにくの芽は、調理をすると苦味が出ます。調理の際に取るようにしましょう。
にんにくの芽の取り方は簡単。縦半分に切ったにんにくの中心にあるのが芽です。これを竹串や楊枝の先でほじるように取り除きます。
にんにくの保存方法と期間|常温
にんにくの常温保存方法
にんにくはネットなどに入れて、風通しが良く、日が当たらない場所で保存しましょう。
ネットに入れる理由は蒸れないようにするためです。カビが生えたり腐ってしまうのを避けるために、風通し良く管理するようにしましょう。
にんにくの常温保存期間
買ってきたにんにくなら、この方法で2~3週間保存できます。
にんにくの冷蔵保存と期間|冷蔵
にんにくの冷蔵保存方法
にんにくは丸ごと、あるいは小房に分けて、キッチンペーパーや新聞紙で包んでから、密閉容器やポリ袋に入れて野菜室かチルド室で保存します。
キッチンペーパーや新聞紙で包むのは、にんにくが蒸れて傷んでしまうのを防ぐためです。
にんにくの冷蔵保存期間
1か月程度を目安に使い切るようにしましょう。
にんにくの冷凍保存と期間|冷凍3種
皮付きにんにく、皮をむいたにんにく、切ったにんにくの3種について、それぞれの冷凍保存方法と期間を紹介します。
1.皮つきにんにくの冷凍保存方法
にんにくの皮をむかずに冷凍保存する方法です。にんにくは皮つきのまま小房に分けます。1個、あるいは2~3個ずつ使いやすい数をまとめてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。
調理するときは、少し水に浸けておくと皮がむきやすくなります。
皮付きにんにくの冷凍保存期間
6か月を目安に使い切ります。
2.皮をむいたにんにくの冷凍保存方法
小房に分けたにんにくの外側の皮をむき、1個、あるいは2~3個ずつ使いやすい数をまとめてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。調理する際は、解凍せずに冷凍のまま切ったり潰したりします。
皮をむいたにんにくの冷凍保存期間
1~2か月を目安に使い切ります。
3.切ったにんにくの冷凍保存方法
スライス、みじん切りなど、切ったにんにくも冷凍保存できます。切ったにんにくは使いやすい量に分けてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存します。冷凍のまま調理できます。
切ったにんにくの冷凍保存期間
1か月を目安に使い切ります。
にんにくの保存食|にんにくのオイル漬け
にんにくと唐辛子をオイル漬けにした保存食です。にんにくだけでなく、唐辛子を入れることで長持ちするようにしました。
にんにくのオイル漬けの材料
- 唐辛子 適量
- にんにく 適量
- オリーブオイル 適量
にんにくのオイル漬けの作り方
- にんにくはみじん切り
- 唐辛子は輪切り
- 唐辛子とオリーブオイルを密閉容器に入れ、ひたひた強程度のオイルを注ぎ、しっかりと蓋をする
- 一晩寝かせて香りが移ったら出来上がり
唐辛子とにんにくの香りが移ったオイルは、オイル蒸し、料理の仕上げの香りづけ、ドレッシングと、様々な料理に使用できます。オイルは時間が経つと酸化してしまうので、保存は冷蔵庫で。固まっても常温に戻せば問題なく使用できます。
にんにくのオイル漬けの冷凍保存期間
冷蔵庫で1か月程度を目安に使い切るようにします。
にんにくは、和洋中問わずあらゆる料理で活躍します。1度にたくさん使うものではないけれど、ないとちょっと困る野菜の一つです。
にんにくを上手に保存しておけば、いざというときに困ることはありません。にんにくを常備して、自宅で料理をする時間を楽しんでみませんか。
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