「軽井沢レイクガーデン」で宿根草の魅力を感じよう!|長野県
小野寺葉月
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軽井沢レイクガーデンは軽井沢駅から車で10分弱程度の場所にあります。ガーデンはバラが好きな方にとってはローズガーデンが有名ですが、ローズガーデン以外のエリアも非常に充実しています。今回はローズガーデン以外のエリアについてご紹介します。
目次
軽井沢レイクガーデンについて
軽井沢レイクガーデンは、軽井沢トップクラスの管理面積を誇る別荘地域レイクニュータウンの中にあるガーデンです。
創業者の石井新人さんが「人間と自然の創造的調和=クリエイティブハーモニー」(人間にとっても自然にとっても快適な空間を創ること)を提案され、軽井沢に理想のリゾートを求め、未来を見据えた街づくりをされてきました。
中心にあるレイクガーデンの「レイク」という名の通り、湖を中心に、イングリッシュローズガーデン、ウッドランド、ラビリンスローズガーデン、フレグランスローズパス、フレンチローズガーデンなど8つのエリアに渡る多様なガーデン構成となっています。
初夏のローズガーデンについてはこちらでレポートしています
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噴水のあるエントランス
駐車場に車を停め、こんもりしたバラがある小道を歩いて行くと、クレマチスがたくさん咲いて絡んでいる石づくりの門がありました。奥には白い噴水が見えます。
噴水には黄色いバラが飾ってありました。朝の光に照らされています。
ハニーサックル
まるで花火のような綺麗な花を咲かせていました。いい香りがしています。良く伸びるので絡ませたりするとうまく育つみたいです。
レンガ造りの壁にバラやキヅタがはい、まるで「秘密の花園」のよう!
ウッドランドでは山野草を探そう
ガーデンの見どころはバラ以外にもたくさんあります。イングリッシュローズガーデンから橋を渡って中島に来ると、そこには森の中のような景色が広がっていました。足元には山野草や宿根草が植えられています。
この先には何があるんだろう?とつい進んで確かめてみたくなるような小道。
ナルコユリと沙羅
大きな沙羅の木の下にはナルコユリがたくさん。ナルコユリは山野草で花の時期はすでに終わり。ですが、花のない時期でも茎の赤さと白い縁取りのある葉が絵のような植物です。沙羅の花が葉の上にのっているのがとても美しかったです。
沙羅の花が少しピンクがかったものもありましたが、あとでガーデナーの方に聞いたところ、軽井沢は気温が低くなるので、全体的に花が赤みを帯びるのだそうです。
糸花ホタルブクロ
裂けたような花弁が可憐なホタルブクロです。多年草で寒さに強いのが特徴です。周りの植栽のなかに隠れるようにひっそりと咲いていました。
ホスタ(ギボウシ)
種類豊富に植えられています。斑入りのもの、大葉のもの、などなど・・・花芽が出てくる前のこの時期がホスタは一番きれいだと思うので、うっとりと見てしまいます。
通路に敷き詰められているウッドチップは園内の植物を剪定したあとの木くずをチップにしているんだそうです。
「青いケシ」メコノプシスが咲いているロックガーデン
岩や石を組み合わせて自然な景観を創るロックガーデンには、山野草や宿根草と針葉樹を組み合わせて。
去年作られた新しいガーデンです。宿根草の株もまだそれほど大きくはありませんが、その分いろいろな種類の花植物を見ることができます。
針葉樹の青葉が本当に美しく、外国に来ているような気持ちになりました。
メコノプシス
珍しい青いケシで「ヒマラヤの青いケシ」などと言われています。
西ヨーロッパと中央アジア、ヒマラヤの高山地帯で生育するケシの仲間です。一年草、多年草がありますが継続して発芽し、生育するのが難しいため希少だと言われています。
ネクタロスコルダム(アリウム・シクラム)
色味の美しさが雨上がりに際立ちます。
ユーフォルビアの一種
ロックガーデンに登っていく道のわきに群生していました。雨上がりに萼(がく)が水滴をうけ、きれいに光っています。
新しいガーデン! グラスガーデン
オーナメンタルグラスを使ったガーデンは、ロックガーデンと同じように創られてまだ間もないガーデンです。
これから大きくなるのが楽しみなグラス類たち。小さい色とりどりの株がかわいいです。
レイクサイドパス
人工池とは思えない自然な池。ちょうど霧が出てきてまさに幽玄・・・といった雰囲気です。
グラス類や宿根草で美しい池の周りの道は、キク科のお花で区切られています。
アサザ
ぱっと一つだけ咲いていました。
7月にかけて沢山咲いていくんだそうです。
奥のガゼボには薔薇がからみつき、咲き始めていました。手前の紫の花がムラサキセンダイハギ。群青に近い紫の花や萩より大きい丸い葉がきれいです。
株の立派さにため息が出てしまいます。カラーリーフの組み合わせが湖畔の道を彩ります。
まるで絵画のような睡蓮の池
睡蓮が開花していました。絵画のような光景です。
ウッドランドとフレンチローズガーデンの間に睡蓮の池があります。
睡蓮の池が背の高いグラス類に囲まれていて、間からのぞき込むように睡蓮の池を眺めることができます。
通路と植物を植えているスペースに柵などを設けていないため、ユリの球根などが植えてある場所には手書きの注意書きが。
園内のあちこちにガーデナーさんたちの工夫や仕掛けが詰まっていることを感じました。
ガーデンショップで苗も買えます
こちらはいろいろな種類のホスタ。ガーデンの中であれだけ魅力的なホスタをたくさん見ると、この苗たちが家の庭で大きく育つところを想像してニコニコしてしまいます。
グラス類も豊富に揃っています。グラス類は特に、苗の状態からだと成長したときの姿が想像しにくいので、ガーデンの植物を見ながらグラスの苗を選ぶと良さそうです。
軽井沢レイクガーデンへのアクセス
車で来るとき
碓氷軽井沢ICから車で約15分
カーナビゲーションに入力するときは
「レイクニュータウン」もしくは電話番号「0267-48-1611」で設定
電車で来るとき
北陸新幹線はくたかで東京から約1時間。
軽井沢駅南口からタクシーで約10分、約2500円。
バスでは軽井沢駅から乗り、ニュータウン入口で下車。約10分、片道200円です。
所在地
軽井沢レイクガーデン
住所 | 〒389-0113 長野県北佐久郡軽井沢町レイクニュータウン |
電話番号 | 0267-48-1608 |
開園期間 |
4/20~11/4 |
営業時間 |
通常期 9:00〜17:00 トップローズシーズン6/16~7/1 8:00~17:00 オータムシーズン10/13~11/4 9:00~16:00 ※最終入園時間は、閉演30分前となります。 |
公式サイト | http://www.karuizawa-lakegarden.jp/index.html |
軽井沢の立地を活かしたガーデンでは宿根草の株が大きく育っていたり、寒暖差で花色が鮮やかな発色になります。また、宿根草と自然樹形を活かしたバラとのコントラストが非常に美しいです。この場所でしか、見ることが出来ない山野草とナチュラルガーデンの組み合わせをぜひ見に行ってみて下さい!
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