料理を彩る花あしらい・育てた花で食卓を飾ろう。

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金子三保子

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LOVEGREEN編集部のベランダでは、サボテン、多肉、野菜、ハーブ、草花など、たくさんの種類の植物を育てています。

春からは色々な野菜も育てていて、今は最初の収穫時期。

その収穫したハーブや野菜を使って、編集部メンバーがランチタイムにお昼ご飯を作ってくれたので、料理にあわせてベランダで摘んだ植物でアレンジをいくつか作ってみました。

 

ネモフィラの花あしらい

5月の終わりから6月上旬は、ネモフィラの花の終わりの時期。

シーズン終わりになると、ネモフィラの茎は結構伸びて、花丈20~30cmくらいになるので、小さなアレンジを作るにはもってこいのサイズです。

今回はミントアイスキューブを入れた器の周りをネモフィラで飾ってみました。

お水を張った水色のボウルの中に、アイスキューブを入れたガラスの器を重ね入れてあります。

作り方は器を二つ重ねてセットしてから、外側のボウルに水を適量入れます。水色のボウルと内側のガラスの器の隙間に、外側に向けてネモフィラを生けていきます。

アレンジが出来たら氷を入れて完成です。

 

白い花はコリアンダー(パクチー)の花。

 

 

▼コリアンダー(パクチー)

 

▼ネモフィラ

シーズンの終わりになると、花も小さめになってきます。東京だと5月の終わりごろから6月上旬くらいまでの花です。

 

ビオラの花あしらい

ネモフィラと同じくビオラもそろそろ終わりの時期です。

初冬から半年以上も咲き続けているという驚異的な花の期間のビオラ。処分する前の最後のビオラを使って小さなアレンジを作りました。

黄色・オレンジ系のビタミンカラーで明るく

オレンジや黄色のビオラにあわせて明るめのグリーンや白い小花をガラスのコップにアレンジ。

 

寒色系で爽やかに

紫色のビオラ、ブラキカム、ゼラニウム、ラベンダー。

少量の花でアレンジを作りたい時は、口が狭い器の方が花が思ったところにとまりやすいです。

 

ナスタチウムとカラーリーフの花あしらい

春から育て始めたハーブや野菜は、初夏になるとモリモリに株が茂ってきます。特に日当たりの良いスペースだと、成長が早くて葉っぱが混みあってきます。

葉っぱが触れ合っている部分をすいてあげると、風通しのよい元気な株で夏を迎えられます。切った葉っぱは、料理や小さな花あしらいの花材として利用します。

今回は赤いナスタチウムとトマトにあわせて、スイスチャードや深い色みのミント、赤系の葉のオキザリスとヒューケラをガラスに生けてみました。

料理は「セミドライトマトのオイル漬け&4種のハーブクラッカー」

 

▼ナスタチウム

以前はオレンジや黄色系がメインでしたが、最近は写真の様な赤系やアプリコットなどの中間色もあります。

 

▼スイスチャード

葉っぱを育てすぎると固くなってくるので、若い葉っぱのうちに収穫したほうがおいしいです。料理の他、ご覧のように茎がカラフルなので、観賞用のカラーリーフとしてもおすすめです。

鉢の中央に植えてあるのはズッキーニです。

 

▼ミント

明るい色からダークグリーン、斑入りなど色々なミントがあります。

ミントは水に挿していると根が出てくるほどの強さのせいか、水が汚れにくくなります。

草花と一緒に生ける組み合わせとしておすすめです。アレンジの花材としてお気に入りのミントを育てておくとよいですよ。

伸ばしておくと花が咲いてしまうので、花を見たい方は切らない方がいいですが、どんどん摘んだ方が茎の数が増えてしっかりと株のしまった苗姿になります。

 

 

▼ナスタチウム、オキザリス、ミント、ヒューケラ、スイスチャード。

明るい感じがよいなら明るめのグリーン、ちょっとシックで大人の雰囲気にしたいなら、今回の様なシックな葉と組み合わせると、同じ赤系でも色合わせ次第で仕上がりががらりと変わります。

オキザリスやヒューケラのようなシックな色味の葉っぱは、生けても素敵です。

 

お料理の色や使っている材料にあわせて作った花あしらい。

 

ちょうど今は春苗から夏苗への交換、成長旺盛なハーブのすき込み剪定、切り戻しの時期です。切ってしまった材料を使って小さなアレンジを作ってみませんか。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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