【育苗って何?】〜エディブルガーデン用語集

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古幡真恵

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Illustration:小野寺葉月

家庭菜園をスタートしよう!そんなはじめてさんに向けた「育ててワクワクたのしいエディブルガーデン」では、毎月野菜・ハーブ・食べられるお花を育てる楽しみを紹介しています。もちろんWEBのLOVEGREENでも毎月連載中!

みなさんは野菜の育て方を調べる時によくわからない単語にぶつかったことはありませんか?そんな” 家庭菜園はじめてさん”にエディブルガーデン用語集では、このコーナーで活躍している猫の” ハチワレ ”と” チャトラ ”が家庭菜園のちょっと難しい園芸用語についてご紹介するコーナーです。

育苗(いくびょう)とは?

ブロッコリーの幼苗 いかがですか?先ほどのケールとなんだか似ていませんか?まだまたケールの仲間は続きます。

直に畑やプランターに種をまかずに、育苗ポットといわれる小さな鉢にピートモスやバーミキュライトなどの清潔な土を入れて、種をまいて苗を育てることを育苗(いくびょう)といいます。

種を直にまかずに育苗(いくびょう)する理由

育苗(いくびょう)とは様々な状況に応じて種のまき方を工夫できるアイテムの一つなんです。

 

病害虫が付いていない。 葉の表だけでなく、裏面もチェックしながら虫がついていないか確認しましょう。

1. 畑やプランターで育てる野菜を効率よく育てることができる

ミニトマトやキャベツなどの野菜を自宅の畑やプランターで種から育てると、苗が大きくなるまでとても時間がかかり、他の野菜を育てる期間が少なくなります。

しかし、育苗ポットなどに種をまいて野菜を育苗(いくびょう)することで畑やプランターで他の作物を育てる期間を伸ばすことができます。

 

越冬した蛹(さなぎ)が春に孵化(ふか)してモンシロチョウ(成虫)になります。モンシロチョウ(成虫)は葉の裏に卵を産み付けます。 卵からかえったアオムシ(若齢幼虫)が、葉の食害を始めます。その後アオムシは3cmほどまで成長し、どんどん食欲旺盛になります。そして、このアオムシが蛹(さなぎ)になり、孵化(ふか)してモンシロチョウ(成虫)になると、また卵を産み付け、また孵化(ふか)してアオムシによる葉の食害が始まります。

2. 初期生育時に病害虫から苗を守る

野菜の苗が小さい頃(幼苗期)生育が良いものは、その後も比較的順調に育ちます。

清潔な土で、しかも気温や水分がしっかり管理しやすい育苗(いくびょう)は元気な苗を育てることに適した栽培方法です。

 

3. 直まきにすると雑草に生育が負けてしまう

発芽したての野菜の苗はとても弱いので、畑などに生えている雑草に養分を取られてしまいます。

育苗(いくびょう)することで、土壌の栄養分をしっかり吸収できるくらい野菜の苗を大きくしてから植え付けることができます。

 

4. 鳥の被害から種を守る

豆類は種となるいわゆる「豆」を土に植え水をやって発芽させるので、鳥にとってはおいしそうな柔らかい豆の状態で土に埋まっています。そのため、鳥に豆をまいたことが知られてしまうと食べられてしまいます。

豆の芽が出た状態では、鳥は食べないので豆類は育苗(いくびょう)して発芽させるのがおすすめです。

▼育苗に向いている土、鉢についてはコチラ

 

 

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古幡真恵

農業研究センターで6年間、大豆と稲の研究作物の栽培及び実験助手業務に従事。その後、屋上ガーデン・屋上菜園などの管理業務、エディブルフラワー事務局を経て、植物ライターに。植物・園芸サイトやフリーペーパーなどで活動。

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