家庭菜園初心者におすすめの野菜33選と家庭菜園の基礎知識

山田智美
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家庭菜園を始めてみませんか。自分で育てた野菜は、香りも味も格別です。初心者さんにもわかりやすい家庭菜園の基礎知識と、育てるのが簡単なおすすめの野菜を季節ごとに紹介します。他にも家庭菜園を始めるために揃えたほうがよいおすすめの道具の紹介など、家庭菜園初心者さん必見です。
目次
- 家庭菜園とは?
- プランターで楽しむベランダ家庭菜園!
- 初心者さん向け!家庭菜園基礎知識
- 家庭菜園を始めましょう!用意するもの
- 家庭菜園にあると便利なおすすめの道具
- 家庭菜園におすすめの野菜12選|春夏
- 家庭菜園におすすめの野菜12選|秋冬
- 家庭菜園におすすめ!収穫の早い野菜6選
- 室内で家庭菜園!おすすめ野菜3選
- 自分らしい家庭菜園を作りましょう!
家庭菜園とは?
家庭菜園とは、家庭は家の内部、菜園は野菜を育てる一区画、つまり自宅の敷地内に野菜を育てるスペースを作ること、または実際に育てることを意味します。
家庭菜園を始めるに当たって、様式にとらわれる必要は何もありません。1株でも野菜を育ていれば立派な家庭菜園です。初心者さんでも気軽に始められます。
大切なのは、目的を明確にしておくこと。つまり、自分が食べたい野菜や作りたい料理をはっきりさせておくことです。育てて収穫しても食べたい野菜でなければ、喜びも半減してしまいます。まずは食べたい野菜やよく料理に使う野菜から始めてみるとよいでしょう。
ポタジェガーデンの紹介
家庭菜園は自宅で野菜を育てること、と説明しました。規模の大小は関係ありません。お家で野菜を育てたら、家庭菜園です。
家庭菜園をもう少し発展させて、果樹や野菜、ハーブと一緒に花木や観賞用の園芸植物も育てる、観賞と収穫を同時に楽しめるのがポタジェガーデンです。ポタジェガーデンも家庭菜園の一つです。
プランターで楽しむベランダ家庭菜園!
お庭がないから…なんて言わずにベランダで家庭菜園を楽しみましょう。プランターが1つあれば、家庭菜園はすぐに始められます。
プランターで育てるベランダ菜園にはメリットがたくさんあります。例えば、市販の野菜用培養土を使えばよいので、土作りの心配もいりません。お部屋から眺めて楽しめる上に、収穫が終わった後の片付けも楽です。
日が当たって風が通れば、ベランダ菜園を楽しめます。あまり日当たりが良くないベランダなら、半日陰を好む野菜やハーブを育ててみましょう。例えばミントは明るい半日陰のほうがよく育ちます。
気軽にベランダ菜園を始めてみましょう。
初心者さん向け!家庭菜園基礎知識
これから家庭菜園を始めるという方向けの家庭菜園基礎知識です。
水やりの目安
植物は光合成で生きているので、水やりはとっても大切な作業。図鑑や植物の育て方に書かれている水やりの基本をおさらいしましょう。
表土が乾いたら
土の表面が乾いて、色が白っぽくなった状態を指します。水を含んだ土は濃い茶色になります。反して乾燥すると白っぽいベージュのような色になっていきます。
たっぷりと
たっぷりとは、プランターや鉢植えなら底の穴から水が流れ出てくるくらい、水やりをすることを指します。地植えは株元の土が柔らかくなるくらいたっぷりと与えます。
夏の水やり
気温が30℃を超えるくらい暑くなってきたら、水やりは早朝か夕方に行います。日中は気温の上昇と共に土中に含まれた水分の温度も上がっていくので、根に負担がかかってしまいます。できるだけ午前中か夕方の涼しい時間に水やりを済ませるようにしましょう。
冬の水やり
冬は午前中からお昼くらいまでを目安に水やりをしましょう。冬の夜は土中の温度も下がるので、水分が凍ってしまって根に負担をかけてしまいます。場合によっては根が凍って枯死してしまうこともあります。夕方以降の水やりは控えましょう。
肥料の与え方
家庭菜園の最大の楽しみは収穫です。豊作が理想というものです。だからと言って闇雲に肥料を与えればよいのかというとそうでもありません。肥料の与えすぎは葉ばかり繁って花が咲かなくなったり、病気にかかりやすくなったりする原因にもなります。施肥はそれぞれの育て方を調べて、適切な時期に適切な量を与えるようにしましょう。
土について
野菜によって、肥沃な土壌が好きだったり、水はけの良い土が好みだったり、酸性土壌が好みだったりと様々です。自分が育てたい野菜の好みの土作りをしましょう。
プランターでベランダ菜園をするなら、それぞれの野菜にあった市販の培養土を用意しましょう。
家庭菜園を始めましょう!用意するもの
家庭菜園を始めるに当たって、最低限必要なものです。他は必要になった時に足していけば大丈夫です。
- プランター
- 鉢底ネット(プランターで育てるなら)
- 鉢底石(プランターで育てるなら)
- 野菜用培養土
- 育てたい野菜の種やポット苗
家庭菜園にあると便利なおすすめの道具
スコップや移植ゴテ
植え付けや株分け、移植など、野菜を育てるために大切な土を掘ったりすくったりするのに必要な道具です。
ハサミ
摘心、切り戻し、誘引、とにかく家庭菜園に必須な道具のひとつであるハサミ。切れないハサミでの作業は雑菌が入り込むなど、野菜の生長にも影響します。
グローブ
土を直接触る作業は手に雑菌が付きやすいものです。特に手に傷があるときなどは、グローブをはめて作業を行いましょう。
エプロン
着衣が汚れるのを防いでくれます。気分が上がるようなエプロンがあれば、家庭菜園の作業もより楽しくなります。
ジョウロ
野菜に水やりするのに必須の道具です。ヤカンやペットボトルでじゃばじゃなと水やりをしても問題ありませんが、ジョウロがあると効率よく作業を進められます。
プランツタグ
種や球根の植え付けなど、芽吹いてきてある程度生長するまで、どこに何を植えたかわからなくなることもあります。そんな時プランツタグに名前を書いて挿しておけば、あとから混乱するのを防げます。
家庭菜園におすすめの野菜12選|春夏
イチゴ
- 植え付け期:10月
- 収穫期:5月~6月
甘くて瑞々しいイチゴを自宅で育てて収穫しましょう。たくさん光合成をさせて立派なイチゴが実ったら、自宅でイチゴ狩りもできます。
イチゴ(苺)
- 甘くて美味しいフルーツとして人気のあるイチゴですが、じつは野菜の仲間です。「野菜とは草本性の植物」という意味で、イチゴはスイカやメロンと同様に苗を植えて一年で収穫することから一般的な野菜と同じ草本性として分類されています。 ハウス栽培が盛んで、夏の一時期を除いてほぼ一年中出回っていますが、春から初夏にかけてが本来のイチゴの旬です。 イチゴは、軸に近い部分より先端の方が糖度が高く、果肉の中心よりも表面の方が甘いとされています。ビタミンCや葉酸が多く含まれます。 イチゴの実と思って食べている部分は、花托(かたく)又は花床(かしょう)といって花の付け根の部分が発達して食用部となったものです。 イチゴの本当の実の部分はイチゴの「粒々(実)部分」です。ちなみに、イチゴを縦に切って、断面図を見てみるとこの粒々(実)部分に1本1本の筋が水分や栄養を送っているのが分かります。この粒々の中に種がありますので、種をまくときはこの粒々部分を土にまきます。 イチゴは、親株からランナーを伸ばし、子株、孫株と株を増やし、越冬して実を付ける多年草です。この親株から伸びたランナーの向きと反対方向にイチゴの花房が出るので、苗を購入して植え付けるときは、ランナーを北側に向けると花や実によく日が当たります。また、ランナーを通路側とは反対方向に向けて植え付けると、イチゴが収穫しやすいように工夫することができます。 イチゴの苗は、通常植え付けてから実がなるまで半年ほどの長い期間を必要とします。最近では、春と秋や、春、夏、秋の長い期間収穫できる二季なりや四季なり品種も流通しています。また、花色も白だけでなく、赤いミニバラのような花を楽しめる品種も出てきました。 現在食べられているイチゴは、近年の品種改良によるものですが、野生のイチゴは、はるか昔から世界的に食べられていました。 野イチゴの種類も豊富で、クサイチゴ、クマイチゴ、バライチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴなど。同じバラ科ですが、これらの野イチゴは全てキイチゴ属です。私たちが現在食べているイチゴは、オランダイチゴ属といいます。野生のイチゴとは違い、栽培された大粒のイチゴが江戸時代にオランダより持ち込まれました。
ミニトマト
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~11月
チェリートマトとも呼ばれます。生食でも加熱しても食べられ、様々な料理に使える食卓の強い味方です。水やりをし過ぎると果皮が破裂してしまうことがあるので注意しましょう。
ミニトマト
- トマトの原種は、大玉トマトではなくチェリートマト(ミニトマト)ということが植物学者たちの調査により分かっています。大玉トマトの方が突然変異として、チェリートマト(ミニトマト)よりも後に生まれました。アンデス高原に自生していたトマトの野生種は、いずれもチェリートマトの種類だったようです。 チェリートマト(ミニトマト)は原産地では多年草ですが、日本のような温帯で育てると一年草として栽培されます。 野生種のトマトは、メキシコから北米に伝わり、実際に栽培されるようになったのは19世紀に入ってからです。ヨーロッパへ伝わるには、コロンブスの新大陸発見が大きく影響し、ヨーロッパでトマトを食べるようになったのは、18世紀以降といわれています。 当初、トマトは観賞用として育てられ、食用とされることはありませんでした。というのも、新大陸からヨーロッパに伝わった時に、トマトの実がとても赤いために有毒植物と信じられていたからです。 日本に伝わったのは、17世紀の江戸時代ですが、同じように観賞用として伝わってきました。やはり「赤茄子」としての価値しか見出せず、しばらくの間観賞用としてのみ育てられていたそうです。 完熟の実にはほとんど含まれていませんが、じつはミニトマトやトマトの花・葉・茎などには、「トマチン」という有害物質が多く含まれています。そのため、ピーマンの葉は食すことはできますが、ニトマトやトマトの葉は食べることができません。 現在では、様々な品種が改良され、青臭さもなく、まるでフルーツのように甘いミニトマトもでき、人気の野菜の一つです。 ミニトマトは緑黄色野菜の1つで、クエン酸、リコピン、グルタミン酸など栄養も豊富。健康や美容に効果があることも人気の理由。サラダから、煮込み料理、ソースなど様々な料理に使えます。 ▼ミニトマトを使ったセミドライトマトの作り方はこちら 簡単!ミニトマトを使ったセミドライトマトのオイル漬け&4種のハーブクラッカー LOVEGREEN編集部のベランダで収穫したミニトマトを使って、セミドライトマトのオイル漬けと、4種のハーブ… 戸松敦子 2021.06.28 料理・レシピ
キュウリ
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~9月
もぎたてのキュウリの瑞々しさといったら!もいだそばからかぶりつきたくなるほどです。キュウリ特有の香りももぎたてが一番。ぜひ家庭菜園で育てたい野菜の一つです。
キュウリ(胡瓜)
- キュウリはつる性の植物で、そばにあるものに巻き付くように伸びて生長していきます。未熟果を収穫する野菜のため、関東地方では5月初旬に植えつけると、6月には収穫時期を迎え、代表的な春夏野菜の中では一番最初に収穫できる野菜です。種から育てても、収穫するまでの日数は2か月間位しかかかりません。果実の生長は著しく、1日で3cm以上も大きくなるため、採り遅れると巨大化してしまいます。 キュウリの外側の表面の白い粉のようなものは、ブルームといって乾燥や雨などからキュウリを守るために自然にできた物質です。最近のキュウリの品種は、このブルームがあまりない、艶々のキュウリが市場に多く出回っています。 キュウリの歴史は3000年ほど前と言われており、日本では1000年前から栽培されていたとされています。そんな歴史あるキュウリも、切り口が徳川家の葵の紋に似ていたことから江戸時代には大変不人気の野菜だったそうです。
ナス
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~10月
ナスは煮ても焼いても揚げてもおいしい野菜、洋から和までレシピもたくさんあります。植え付け時に元肥をしっかり施して栄養たっぷりの土で育てれば、おいしいナスが収穫できます。
ナス(茄子)
- ナスの原産はインドです。日本には奈良時代に中国から伝わり、古くから日本人に親しまれた野菜のひとつです。ナスの形は、丸や卵、中長、長形など様々な品種が栽培されています。幅広く料理にも使えるので和洋中問わず、味を楽しむことができます。 みなさんがよくご存じの縁起の良い初夢の順番「一富士、二鷹、三茄子」ですが、江戸時代の初物のナスは1個がなんと1両。そのため庶民が正月に初物のナスを食べることは、夢のまた夢…叶わぬ夢でした。初夢にナスが登場すると縁起が良いとされるのもこのことからうかがえます。 現在のようにハウス栽培がない江戸時代で、冬に高温作物のナスを作るためには、油紙障子でハウスのようなものを作り、馬糞や麻屑(あさくず)などを踏み込んだ発酵材でエコに温度を上げるなどして、手間暇かけて栽培していたそうです。
ピーマン
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~10月
ピーマンは実はナス科の野菜です。さらにトウガラシの仲間でもあります。ピーマンの苗は若い頃はトウガラシの苗とよく似ています。混乱を避けるためにも近くに植え付けないように注意しましょう。
ズッキーニ
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~8月
ズッキーニはかぼちゃの仲間のウリ科の野菜です。ズッキーニというと加熱調理して食べるイメージが強いようですが、実は生でサラダにしてもおいしく食べられます。
ズッキーニ
- ズッキーニは、見た目はきゅうりのようですが「ペポかぼちゃ」の変種です。原産地は北アメリカ南部~中南米ではないかと考えられています。16世紀頃にヨーロッパに伝わり、19世紀後半にイタリアで改良されたものの中からズッキーニが誕生したと言われています。 別名「つるなしカボチャ」といわれ、分枝が発達することはなく、親づるがどんどん生長します。整枝といって、ズッキーニの実の下の葉を処理したり、支柱などでぐらつく株元を支えながら管理しながら栽培します。 ズッキーニは日本ではまだ歴史が浅く、普及し始めたのは1980年頃からですが、家庭菜園ではお洒落で人気の野菜のひとつです。花がついたままの未熟な果実も食用にするため、エディブルフラワーとしての一面もあります。 緑色の他、黄色、まだら模様、ツートンカラーなど、品種が豊富です。一般的なズッキーニの形のほか、丸型やUFOのような形のものなどユニークなものもあります。
枝豆
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~9月
枝豆は昔は田んぼの畔で育てていた、というくらい土壌を選ばず育ってくれる丈夫な野菜です。枝豆は熟して大きくなる前の大豆です。採れたての枝豆は甘みがあって、とてもおいしい野菜です。
枝豆(エダマメ)
- エダマメは大豆を未成熟の時期に収穫したものをさします。主茎と分枝に分かれ、それぞにエダマメの実がなります。エダマメの花は白や紫色で、房から3~4つほどの花が咲きます。分類としてはエダマメは野菜類とされ、大豆になると穀類(穀物)になります。エダマメのさやにはうぶ毛が生えており、2~3粒ほどの実が入っています。 大豆は一般的には、中国原産とはいわれていますが、日本に自生する野生のツルマメとよく似ており、そのツルマメから栽培されたとも考えられ、中国・日本それぞれの地域で栽培化されたという説もあります。 エダマメは古くは奈良、平安時代から食べられていました。江戸時代には枝がついたまま茹でて売られ、食べ歩くという光景が見られたことからエダマメという名がついたとされています。 外国人観光客が、日本料理で好きなものといえば「お寿司、ラーメン、刺身、天ぷら…」は、もはや常識といってもおかしくないような日本のおもてなしメニューですが、数年前に海外のインターネット検索で日本食についての検索ランキング上位に、エダマメが浮上しました。美味しさだけでなく、健康食としてエダマメが海外セレブ達に注目されたのがきっかけといわれています。 しかも、英語の「Soybeans」ではなく、「EDAMAME」という名で浸透しています。エダマメは、今や国際語といっても過言ではない存在になっています。
モロヘイヤ
- 植え付け期:4月~5月
- 収穫期:6月~10月
モロヘイヤは栄養価が高いことでも有名な、ネバネバが特徴の葉物です。モロヘイヤのサヤや種子には有毒物質が含まれています。誤って食べると吐き気などの中毒症状を起こす危険があるので、間違って食べないように注意してください。
モロヘイヤ
- モロヘイヤは、アジア~アフリカ北部の熱帯で広く栽培されているシナノキ科の植物。高温や乾燥に強く、砂漠地帯でも育ちます。葉物野菜の作りづらい夏の時期に栽培できる貴重な野菜として原産地では古くから大切にされてきました。日本では1980年代から栽培されるようになりました。 病害虫にも比較的強く、自生力の強い丈夫な性質です。寒さには弱いため、春に十分暖かくなってから植え付けて、秋に花が咲く頃まで収穫します。 モロヘイヤという名前の由来には、アラビア語で「王家のもの」という意味があります。それは古代エジプトの王様が病気になった際、モロヘイヤのスープを飲んで回復したことが由来だそうです。エジプトで王家といえばクレオパトラ。彼女もこのモロヘイヤのスープを飲んでいたのかもしれません。エジプトには、扇形の刃の左右に取っ手が付いているモロヘイヤ専用のマハラタという包丁が昔から存在しています。 モロヘイヤの栄養と食べ方|簡単レシピ モロヘイヤの栄養と食べ方をご紹介!モロヘイヤは日本では比較的新しい野菜ですが、きわめて栄養価が高く注目されて… 戸松敦子 2022.10.01 料理・レシピ
オクラ
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~10月
オクラは夏が旬のネバネバ野菜です。オクラは花が可愛らしいのも特徴です。オクラの花は朝開いて午後には萎れてしまう1日花です。オクラを育てるなら、花の可愛らしさも楽しんでください。
小玉スイカ
- 植え付け期:5月
- 収穫期:7月~8月
スイカは日本の夏を代表するような甘く瑞々しいフルーツ。甘く食べやすいのでフルーツとされていますが、ウリ科の野菜です。小玉スイカは育てる過程で摘芯や整枝、人工授粉といった作業があり、家庭菜園のレベルとして中級者以上の難易度です。水やりを控えめに管理するのがコツ。つる性の植物なのでグリーンカーテンとして栽培もできます。
ゴーヤ
- 植え付け期:5月~6月
- 収穫期:7月~9月
最近ではグリーンカーテンの定番として人気のゴーヤ。生長も早く実もよくなるので、育てやすい野菜です。独特の苦みが特徴で、食べ続けているうちにクセになってきます。
ゴーヤ
- ゴーヤの正式和名は「ツルレイシ」といいますが、沖縄本島では「ゴーヤー」、宮古島では「ゴーラー」、八重山地方(石垣島や西表島など)では「ゴーヤ」、九州では「レイシ」「ニガゴリ、ニガゴイ」などと呼ばれており、本州などでは「ニガウリ」とも呼ばれています。 テレビ番組をきっかけに全国的に普及し、ゴーヤという名前で親しまれるようになりました。独特な苦味のあるゴーヤは、暑い地域の夏バテ解消のメニューとしても全国的に有名です。 ゴーヤのグリーンカーテン 家庭菜園としてゴーヤを育てる以外にも、つる性植物の特性を利用して夏の緑のカーテンとしても人気のゴーヤです。 ネットに絡ませてカーテンやシェード風に仕立てるゴーヤのグリーンカーテンは、緑の森の中にいるような気分を味わえるだけでなく、室温を下げる効果もあり、暑い夏を乗り切るための人気のガーデニングアイテムになります。
インゲン
- 植え付け期:5月
- 収穫期:6月~7月
インゲンにはつる性と、つるにならないつるなしがあります。植え付け場所のスペースに合わせて適切なものを選びましょう。
家庭菜園におすすめの野菜12選|秋冬
カブ
- 植え付け期:3月~6月、8月~10月
- 収穫期:5月~7月、9月~1月
カブは白く丸い形が特徴の根菜です。加熱すると甘みが増しておいしくなります。カブは種から育てます。
カブ(蕪)
- カブはアブラナ科の大根と並ぶ代表的な一年草の根菜で、日本書紀(日本の歴史書)にも記録されているほど、栽培の歴史が古い野菜です。地方に応じた独特の品種が多数栽培されています。 カブの葉=すずなと言われ、鈴菜、菘(すずな)と書きます。これは丸くて白い根の形を鈴に見立てたものです。すずなは春の七草にも数えられていて、大根とは異なり、葉がついた状態で販売されることが多いです。 収穫適期になると、カブは土の上にその姿のほとんどをさらしています。普段食べているのは、じつは胚軸という部分で、根は土の中のヒゲ状のものをさします。 丸い胚軸の大部分は水分ですが、ビタミンCやカリウム、消化酵素のジアスターゼが含まれています。それよりも栄養価が高いのが葉の部分で、カロテン、ビタミンC、カルシウムなどが豊富に含まれています。
アサツキ
- 植え付け期:8月~9月
- 収穫期:3月~4月、10月~11月
アサツキはネギを小ぶりにしたような野菜で、独特の香りがあります。薬味として活躍するので、自宅で育てて、必要な時に少し摘んできて使うようにするととても重宝します。
家庭菜園で栽培するときは、休眠からあける8月中旬から9月上旬ごろにアサツキの種球(鱗茎)を植え付けることで、10~11月、3~4月ごろに収穫時期を迎えます。
アサツキ(あさつき・浅葱)
- 現在栽培されている野菜のほとんどは外国原産のもので、日本原産とされる野菜はわずかしか確認されていません。その貴重な日本原産の野菜の一つがアサツキです。アサツキは多年草で冬は浅い休眠期に入りますが、0℃近い低温でも停滞しながらも生育することができます。耐寒性に優れていたために、東北地方のような寒いところで栽培されていました。 冬が過ぎ、春になると活発に生育しだし収穫時期になります。4月下旬にはだんだん生育が衰えだし、5月にかけて花茎が伸び、6月上旬頃にアサツキの花が開花します。開花後は地上部が枯れ、7月には種球(鱗茎)の状態で休眠期に入ります。家庭菜園で栽培するときは、休眠からあける8月中旬から9月上旬頃にアサツキの種球(鱗茎)を植え付けることで、10~11月、3~4月頃に収穫時期を迎えます。
白菜
- 植え付け期:8月~9月
- 収穫期:10月~1月
白菜はお鍋料理には欠かせない、冬を代表する野菜です。植え付けから収穫までの期間が短いのも魅力です。
水菜
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:5月~6月、10月~12月
水菜はシャキシャキとした歯ごたえが人気の野菜です。サラダなど生食でも加熱しても食べられます。
水菜(ミズナ)
- 水菜の名前の由来は、畝間に水を溜めて栽培されたことから「水入り菜」と呼ばれ、そこから水菜と呼ばれるようになりました。水菜は昔から主に京都を中心に栽培されてきたので、関西以外では「京菜」と呼ばれることがあります。同じ水菜でも品種によって、株の形が横に広がる広茎の水菜や上に伸びる縦長の水菜があります。 水菜はアブラナ科特有の黄色い十字の形の花を咲かせます。花が咲いた後、水菜が種を作る時、自分以外の花粉を付けることによって受粉します。そのため、他の植物や他の品種と交雑しやすい性質があります。種を採取するときは、他の種類と交雑しないように、隔離して栽培する必要があります。 これだけ親しまれている水菜の歴史は、いつどの時代にどこから伝わってきたのか判明していません。この一つの要因として、水菜の交雑する特性のため、記録文書と照らし合わせ、同じ植物と特定できないことが考えられます。 水菜にとても似ている野菜として、同じく京都の伝統野菜「壬生菜(みぶな)」があります。違いは葉がギザギザしているか、していないかの違いです。ギザギザしている葉が「水菜」で、丸みのある葉が「壬生菜(みぶな)」です。
ジャガイモ
- 植え付け期:3月~4月、8月~9月
- 収穫期:6月~7月、11月~12月
ジャガイモは根菜として有名です。食用になるのは、肥大した地下茎です。葉や茎は食べられません。
ジャガイモ(馬鈴薯)
- 主な春夏野菜の栽培の植え付けのトップバッターといえば「ジャガイモ」です。 ジャガイモはサツマイモに比べて先端が丸く、表面もツルツルとしています。サツマイモのような根の部分とは違い、ジャガイモは地下茎の先端が肥大したものです。その証拠に、ジャガイモが日に当たると緑色に変色します。緑色に変色したものや小ぶりなものは毒性が強いので食べないようにしましょう。 ジャガイモの芽にはソラニンという毒性の成分があるため、調理前に取り除く必要があります。包丁の角でえぐるように取ると簡単に取れます。 ジャガイモの栄養価はカリウムや、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンCなどでビタミンがでんぷんによって調理の熱から守られているため、効果的に栄養を体内に取り入れることができます。比較的乾燥した地域でも生育し、一年中栽培されるため世界中で好まれて食されています。 見た目がふっくらとしてしわがなく重量感があるものがおいしいとされています。新じゃがはみずみずしく皮が薄いのが特徴です。春、秋、冬作と一年中収穫されており、収穫したあと乾燥させて保存すれば長く保存できます。
タマネギ
- 植え付け期:8月~9月、11月~12月
- 収穫期:4月~6月
タマネギは土中の球根部分を食べる野菜です。タマネギは加熱調理すると甘みが増しておいしくなります。タマネギがなければ始まらないくらい、あらゆる料理の材料として活躍する野菜です。
タマネギ(玉ねぎ)
- タマネギ(玉ねぎ)の起源は古く、中央アジアといわれていますが、野生種については未だ発見されていないため、原産地が特定できていません。 ピラミッド建設時代にはエジプトで栽培され、建設に従事する労働者に「にんにく」、「だいこん」と一緒に「タマネギ」が配給されていたという記録が残されています。 タマネギ(玉ねぎ)は日本へは江戸時代に南蛮船によって長崎に伝えられますが、観賞用にとどまり、あまり普及しませんでした。 本格的にタマネギ(玉ねぎ)の栽培が始まったのは明治時代で、コレラが流行した際に「タマネギ(玉ねぎ)を食べるとコレラにかからない」という噂が広まり、その後広く食べられるようになったと言われています。 ちなみに、日本で一番タマネギ(玉ねぎ)を生産されているのは北海道です。その中でも北見地域は半分近くを占めており、タマネギ(玉ねぎ)栽培地として有名です。全国の中でも日照時間が長く、降水量が少ないため、たくさんの太陽をあびて生長し、球のしまりがよく、熱を加えることでとても甘くなるという特長があるそうです。
ブロッコリー
- 植え付け期:3月、9月
- 収穫期:1月~3月、11月~12月
ブロッコリーの食用にする部分は花蕾(からい)という花のつぼみです。ブロッコリーはカリフラワーと同じアブラナ科の野菜です。
ブロッコリー
- ブロッコリーはアブラナ科のケールの仲間です。そのため、ケールやその仲間であるカリフラワーなどと、幼苗の形がとても良く似ています。 このケールから、突然変異や品種改良を経て、花の蕾を食用に改良したのがブロッコリーや茎ブロッコリー、カリフラワーになります。 ブロッコリーは野菜ではありますが、花蕾(からい)を食べるため「エディブルフラワー」ということもできます。 ブロッコリーの花蕾(からい)は、モコモコとした濃い緑色をしています。花蕾のため収穫をせずに育て続けると、黄色やクリーム色の花をたくさんつけます。 ブロッコリーは古代ローマ時代から親しまれていた野菜ですが、15世紀くらいになってようやく栽培されるようになりました。日本に来たのは明治の初期で、第二次世界大戦後に本格的に栽培されはじめ、1980年頃から普及しました。
カリフラワー
- 植え付け期:3月~4月、8月~9月
- 収穫期:5月~6月、11月~12月
カリフラワーはブロッコリーと同じくアブラナ科の野菜です。カリフラワーの食用にする部分は花蕾(からい)といって、花のつぼみです。
カリフラワー
- カリフラワーは、もともとはケールの野生種がルーツだといわれています。ブロッコリーの突然変異で花蕾(からい)の部分が白くアルビノ化したものといわれています。 カリフラワーは、日本では明治初期に鑑賞用として伝わり、1960年代に食用として一般的に普及し、白い綺麗なお野菜として、メインディッシュのつけ合わせに使われてきましたが、1980年代に「緑黄色野菜ブーム」が広まり、現在ではカリフラワーよりもブロッコリーの方が一般的になっています。 癖のない味で、生でも食べられるため、サラダやスープ、シチューなど幅広く利用でき、最近ではオレンジ色や紫色など様々な種類のカリフラワーをスーパーで手にすることができます。 ブロッコリー同様、食べている部分は花蕾(からい)のため、花揶菜(はなやさい)という別名があります。広い意味での食べられるお花「エディブルフラワー」の一種です。
サヤエンドウ(絹さや)
植え付け期:10月~11月、3月
収穫期:4月~6月
サヤエンドウは、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。花もかわいいので園芸植物としても楽しめます。つるあり、つるなしの性質があるので植え付け場所に合わせて品種を選びましょう。花は紅花種と白花種があります。
サヤエンドウ(絹さや)
- サヤエンドウ(絹さや)は、エンドウの未熟な莢を食用とする場合の呼び方です。エンドウは大きく分けて、若い莢(さや)を食用とする「サヤエンドウ」と、未熟な豆を利用するグリーンピースのような「実エンドウ」完熟した豆を乾燥させて利用する「エンドウ豆」があります。最近リボベジとしても人気なスプラウトの一種「豆苗(とうみょう)」も、エンドウの若芽です。 エンドウ豆は歴史が古く、紀元前7000年頃から南西アジアで栽培されていました。エジプトの有名なツタンカーメンの墓から出土するなど古代ローマやギリシャで栽培されるほど、歴史的にも大変古く重要な作物だったようです。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と言われていますが、日本でエンドウが食べられるようになったのは江戸時代。関東地方では「絹さや」関西で「サヤエンドウ」と呼ばれることが多いようです。その他にも呼び名が色々とあり、ぶんこ、さやまめ、さんどまめ……など、地域によって様々な呼び方があります。 サヤエンドウ(絹さや)を大きく2つに分けると、草丈200cmほどのつるあり種、草丈40~100cmほどのつるなし種があります。支柱を立てるときの目安となるので、種袋の裏などで品種の確認をしましょう。
実エンドウ(グリーンピース)
植え付け期:10月~11月、3月
収穫期:4月~6月
実エンドウは、豆を食べるエンドウです。収穫してすぐの豆は味わいが格別です。花もかわいいので園芸植物としても楽しめます。つるあり、つるなしの性質があるので植え付け場所に合わせて品種を選びましょう。
エンドウ(えんどう豆)
- エンドウ(えんどう豆)は大きく分けて、若い莢(さや)を食用とする「サヤエンドウ」と、未熟な豆を利用するグリーンピースのような「実エンドウ」、そして完熟した豆を乾燥させて利用する「エンドウ豆」とがあります。 エンドウ(えんどう豆)は歴史が古く、紀元前7000年頃から南西アジアで栽培されていました。エジプトの有名なツタンカーメンの墓から出土するなど古代ローマやギリシャで栽培されるほど、歴史的にも大変古く重要な作物だったようです。後にインドから中国へ伝わり、日本へ入ったのは8~10世紀頃と言われていますが、日本でエンドウ(えんどう豆)が食べられるようになったのは江戸時代以降。 エンドウ(えんどう豆)は早い時代からヨーロッパ系とアジア系に分かれて発展していきましたが、大豆があったためにアジアではあまり広がらなかったようです。 エンドウ(えんどう豆)は、生物を習った方ならご存知の遺伝子学で有名な「メンデルの法則」の実験に用いられた植物です。 エンドウ(えんどう豆)の種類 エンドウ(えんどう豆)は莢(さや)の硬さで硬莢種(こうきょうしゅ)と軟莢種(なんきょうしゅ)に分かれます。 硬莢種(こうきょうしゅ) ・赤エンドウ豆(成熟豆)…みつまめやゆで豆 ・青エンドウ豆(成熟豆)…煎り豆、煮豆、餡(鶯餡) 軟莢種(なんきょうしゅ) ・サヤエンドウ ・グリーンピース(未成熟豆) 最近リボベジとしても人気なスプラウトの一種「豆苗(とうみょう)」も、エンドウ(えんどう豆)の若芽です。
春菊
- 植え付け期:4月~5月、9月~10月
- 収穫期:5月~7月、10月~12月
春菊は青々とした葉と独特の香りが特徴のキク科の野菜です。鍋料理には欠かせない冬の野菜です。春菊は花も可愛らしく、観賞価値があります。
春菊(シュンギク)
- 春菊(シュンギク)は原産地が地中海沿岸地域のキク科植物で、独特の香りがあり、鍋料理によく利用される緑黄色野菜です。 原産地のヨーロッパでは食用ではなく、主に観賞用として栽培されるほど、春に咲く黄色い花は美しく、春菊(シュンギク)という名前がぴったりです。ほうれん草に匹敵するほど栄養価が高く、アクも少ないので加熱はもちろん生でも食べられます。 四国や九州では葉に切れ込みの少ない大葉品種、それ以外の地域では切れ込みのある中葉品種が栽培されています。関西では菊菜とも呼ばれます。 春菊(シュンギク)は葉の切れ込みの程度によって大葉種、中葉種、小葉種に分類されます。中葉種がもっとも多く栽培されていますが、その中でもあまり分枝せず茎が伸びやすい品種と、株元からよく分枝する品種に分かれます。育てやすいものとしては、きわめ中葉春菊、菊次郎、株張り中葉春菊などがあります。 株ごと収穫せずに順次わき芽を収穫できる摘み取り型の春菊(シュンギク)の方が、長い期間楽しめるため家庭菜園に向いています。
ワケギ
- 植え付け期:7月~10月
- 収穫期:3月~4月、10月~12月
ワケギは独特の香りが特徴のネギの仲間の野菜です。非常に育てやすいので、家庭菜園初心者さんにおすすめの野菜です。
ワケギ(分葱)
- ワケギ(分葱)はネギによく似た形状をしていますが、ネギと玉ねぎ(エシャロット)の交雑種です。その証拠に根元の部分が少しふっくらとしています。 薬味として食卓によくのぼるネギ属の植物で、育てやすく何度も収穫できることから、野菜の栽培入門として初心者の方におすすめです。 秋に球根を植え付けておけば、あとはほとんど放置していてもどんどん生長してくれます。 一般的なネギは種で育ちますがワケギ(分葱)は鱗茎から増える野菜です。そのため、ワケギ(分葱)の名前の由来が株分けで増えていくことから「分葱」と名付けられられたようです。 ネギと同じように、ワケギ(分葱)も根に病原菌の拮抗微生物が共生しています。この拮抗微生物は、土壌における病害を防ぐことができるうえ、独特なワケギ(分葱)の臭気が害虫を遠ざけるため、コンパニオンプランツとして他の野菜と混植することができます。混植する作物の例として、ウリ科、アカザ科、ナス科などの野菜と相性が良いようです。
家庭菜園におすすめ!収穫の早い野菜6選
クレソン
- 植え付け期:4月~5月、9月~11月
- 収穫期:3月~7月、9月~12月
クレソンはきれいなグリーンの葉茎と独特の風味が特徴の野菜です。水が好きな野菜なので、水耕栽培でも育てられます。土に植えて育てる場合は、水切れを起こさないようにこまめに水やりをしましょう。
クレソン
- クレソンはヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布する多年草の水生植物で、繁殖力が旺盛なため日本国内でも水辺でよく見られます。クレソンの和名はオランダガラシやオランダミズガラシと呼ばれています。 クレソンは横に這うように伸びて茎の途中から根を出しながら水深があるところでは水面に横たわるように浮いています。春には5~6ミリの小さな白い小花を茎の先に咲かせます。味はさわやかな苦みとピリッとする辛みが特徴です。水切れしないように注意をして土で栽培する事もでき、水耕栽培も容易です。冬場に5度を下回らないように管理すれば、真夏や真冬を除きほぼ1年中収穫できます。環境が合えばとにかくよく育ちます。
ラディッシュ
- 植え付け期:3月~5月、9月~10月
- 収穫期:4月~6月、10月~12月
ラディッシュは真赤な色が可愛らしい、カブの仲間の根菜です。別名ハツカダイコンとも呼ばれるくらい、収穫までの期間が短いのが特徴です。
ラディッシュ
- ラディッシュの草丈は20~30cm弱、2~4cm弱の球または楕円の根が肥大します。一見するとカブに見えますが、ダイコンの仲間で、葉をみるとダイコンであることがわかります。 一般的なラディッシュの色は赤ですが、それ以外にも白、紅白、黄色や紫色、黒色の品種もあります。 ラディッシュは、種をまいてから20日くらいで収穫できることから、日本では「二十日大根(はつかだいこん)」と呼ばれていますが、品種にもよりますが、実際には収穫までに春夏で1か月ほど、秋冬で1~2か月ほどかかることが多いようです。 ラディッシュは小さな球体のため、プランターで育てる場合も深さをあまり必要とせず、ベランダなどの省スペースで栽培することができます。また、他の野菜と比べて短期間で収穫できることもあり、家庭菜園初心者にもおすすめの野菜のひとつです。
ベビーリーフ
- 植え付け期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
ベビーリーフとは特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜の若い葉のことを指します。種まきから30日くらいで食べられるようになるので、家庭菜園初心者さんに向いている野菜です。
ベビーリーフ
- ベビーリーフはサラダに入る野菜として今やお馴染みですが、直訳すると「赤ん坊の葉」。葉野菜の若葉のことをベビーリーフといいます。そのため、使われる種類は特に決まりがなく、彩りが良い種が配合されています。色あいも赤・緑・黄色系など、葉形も長卵形・ギザギザ形・縮れ葉などの葉の種類がバランスよく配合されています。 ベビーリーフは種をまいてから30日前後の栽培で収穫することができるため、ガーデニング初心者の方にも、おすすめな野菜です。 ベビーリーフの葉は柔らかく、いろいろな葉野菜の若葉の色あいには濃淡があり彩として楽しめ、栄養価にも優れた野菜です。 株ごと収穫することもできますが、1株を少し大きめに育てて外葉から収穫することもできます。 また、他の種類の余った種をまいて草丈が10cm前後になったら収穫すると自家製ベビーリーフMIXとして楽しむことができます。 ベビーリーフを外で栽培できない冬場は、室内のキッチンガーデンとしてプランター・水耕栽培でも育てることができ、一年中栄養価の高いベビーリーフを育てることができます。ベビーリーフは本当にいろんな栽培方法が楽しめます。
バジル
- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
バジルは食欲をそそるような香りが魅力の、シソ科のハーブです。春に種をまいて、初夏から秋まで収穫できます。気温の上昇と共にどんどん繁っていくので、プランターでも贅沢な量が収穫できます。寒さに弱いので、地面への植え付けは5月に入ってからが安心です。
バジル
- バジルはシソ科の爽やかな香りのするハーブ。原産地では多年草として扱われている種類もありますが、耐寒性がないため、日本では一年草として扱われていることが一般的です。 バジルの薬草としての主な効用は胃腸の機能の促進として使われます。料理の中でのバジルは、イタリア料理には欠かせないハーブの一つ。フランスでは L’Herbe Royale、ハーブの王様とも呼ばれています。人気のタイのガパオライスのガパオは、本来はホーリーバジルのことですが、日本ではスイートバジルが使われることが多いようです。 日本でも年々バジルの流通量は増え、最近は八百屋さんやスーパーでも葉もの野菜として販売されています。爽やかな香りが食欲をそそり、肉や魚料理の風味付け、サラダ、パスタ、ピザの彩り、バジルを使ったソース、ジェノベーゼソースなど様々な料理に活用されています バジルにはたくさんの種類があり、新品種も続々と登場しています。最も一般的な品種、スイートバジルをはじめ、葉がダークカラーなものや小葉の品種、斑入り種などもあります。最近の新品種では、シナモンバジルなど、本来のバジルの香り以外の香りがするものもあります。
シソ
- 植え付け期:5月~9月
- 収穫期:5月~10月
シソは日本が誇る和ハーブとも言われる野菜です。爽やかな香りがあり、薬味の他、お肉やお魚のシソ巻き、天ぷらなど、食べ方も豊富です。
シソ(大葉)
- シソ(大葉)は草丈約70~80cm位の日本に昔から生育している植物です。シソ(大葉)の葉は柔らかく、とてもさわやかでよい香りが特徴的です。 シソ(大葉)は一度育つとたくさんの葉が茂り、収穫してもわき芽から次々と葉が生えてきます。こぼれ種でも発芽し、まいた記憶もない場所から生えてきたりもします。 青紫蘇は別名大葉とよばれています。その他に赤紫の赤紫蘇があります。赤紫蘇は梅干しの色付けなどに利用されたり、シソジュースの材料としても使用され鮮やかな赤色が魅力的です。 シソ(大葉)は、中国、ベトナム北部、韓国、日本に分布しています。日本では縄文時代の遺跡からも発掘されていることから、古くからシソ(大葉)が生育していたことが分かります。中国後漢末期の名医「華佗」が食中毒の治療に使ったことから、蘇りの薬草として世に広められたといわれています。そのことから紫蘇と名付けられたとも伝えられています。
スイスチャード
- 植え付け期:3月~10月
- 収穫期:通年
スイスチャードはホウレンソウに似た葉とカラフルな茎が魅力のアカザ科の野菜です。春から秋まで種まきができ、ほぼ一年中収穫できます。スイスチャードの若く柔らかい葉は生でもおいしく食べられます。葉が生長して固くなってきたら、加熱調理しましょう。
スイスチャード
室内で家庭菜園!おすすめ野菜3選
クレソン
- 植え付け期:4月~5月、9月~11月
- 収穫期:3月~7月、9月~12月
収穫が早い野菜でも紹介しましたが、クレソンは日当たりの良い窓辺など、室内でも栽培できます。クレソンはきれいなグリーンの葉茎と独特の風味が特徴の野菜です。水が好きな野菜なので、水耕栽培でも育てられます。
クレソン
- クレソンはヨーロッパからアジアの温帯にかけて広く分布する多年草の水生植物で、繁殖力が旺盛なため日本国内でも水辺でよく見られます。クレソンの和名はオランダガラシやオランダミズガラシと呼ばれています。 クレソンは横に這うように伸びて茎の途中から根を出しながら水深があるところでは水面に横たわるように浮いています。春には5~6ミリの小さな白い小花を茎の先に咲かせます。味はさわやかな苦みとピリッとする辛みが特徴です。水切れしないように注意をして土で栽培する事もでき、水耕栽培も容易です。冬場に5度を下回らないように管理すれば、真夏や真冬を除きほぼ1年中収穫できます。環境が合えばとにかくよく育ちます。
ベビーリーフ
- 植え付け期:3月~6月、9月~10月
- 収穫期:4月~11月
収穫が早い野菜でも紹介しましたが、ベビーリーフは日当たりの良い窓辺など、室内でも栽培できます。ベビーリーフとは特定の野菜の名前ではなく、葉物野菜の若い葉のことを指します。種まきから30日くらいで食べられるようになるので、家庭菜園初心者さんに向いている野菜です。
ベビーリーフ
- ベビーリーフはサラダに入る野菜として今やお馴染みですが、直訳すると「赤ん坊の葉」。葉野菜の若葉のことをベビーリーフといいます。そのため、使われる種類は特に決まりがなく、彩りが良い種が配合されています。色あいも赤・緑・黄色系など、葉形も長卵形・ギザギザ形・縮れ葉などの葉の種類がバランスよく配合されています。 ベビーリーフは種をまいてから30日前後の栽培で収穫することができるため、ガーデニング初心者の方にも、おすすめな野菜です。 ベビーリーフの葉は柔らかく、いろいろな葉野菜の若葉の色あいには濃淡があり彩として楽しめ、栄養価にも優れた野菜です。 株ごと収穫することもできますが、1株を少し大きめに育てて外葉から収穫することもできます。 また、他の種類の余った種をまいて草丈が10cm前後になったら収穫すると自家製ベビーリーフMIXとして楽しむことができます。 ベビーリーフを外で栽培できない冬場は、室内のキッチンガーデンとしてプランター・水耕栽培でも育てることができ、一年中栄養価の高いベビーリーフを育てることができます。ベビーリーフは本当にいろんな栽培方法が楽しめます。
豆苗
- 植え付け期:4月~5月、9月~11月
- 収穫期:通年
豆苗は栄養一杯の豆の新芽です。日当たりの良いキッチンに置いておけば、水耕栽培ですくすく育ちます。
▼豆苗の育て方
自分らしい家庭菜園を作りましょう!
家庭菜園にチャレンジしてみたくなったでしょうか。家庭菜園はそんなに仰々しいものではありません。自宅で野菜を育てれば、それはもう家庭菜園です。採れたての野菜は香りも味もが違います。ぜひ自宅で家庭菜園を楽しんでみてください。
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