オトメユリ(ヒメサユリ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オトメユリ(ヒメサユリ)
- 学名
Lilium rubellum
- 和名
- 乙女百合
- 別名・流通名
- 姫小百合、姫早百合
- 科名
- ユリ科
- 属名
- ユリ属
- 原産地
- 日本(山形、福島、新潟)
オトメユリ(ヒメサユリ)の特徴
オトメユリは、山形、福島、新潟の県境付近に自生する、日本固有種のユリです。オトメユリの花色はピンク、6枚の花びらはラッパ状に開き、花びらは反り返りません。草丈30~60cm程度、花茎の先に横向きに花を咲かせます。花は直径6cm程度と小ぶりで、開花時期は他のユリよりも少し早く5月~6月です。花の咲く時期が早いことから姫早百合(ヒメサユリ)という名前がついたと言われています。また、学名の種小名である rubellum は、やや赤いという意味のラテン語で、オトメユリの花色が由来となっています。よく似たユリにササユリがありますが、オトメユリは花粉が黄色く、ササユリは赤いので見分けがつきます。
オトメユリの花には芳香があり、小ぶりで控えめな花姿も相まって、ファンの多い花です。自生地が限られており、絶滅が危惧されているので、この美しい日本固有種を大切にしていきたいものです。オトメユリを親に交配された園芸種が流通しているので、可憐な美しさを育てて楽しむことができます。
オトメユリ(ヒメサユリ)の詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 30~60cm程度 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 弱い |
花色 | ピンク |
開花時期 | 5月~6月 |
オトメユリ(ヒメサユリ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け |
オトメユリ(ヒメサユリ)の栽培環境
日当たり・置き場所
風通しの良い明るい半日陰を好みます。秋から春は日が当たり、夏は木陰になるような落葉樹の下などが適しています。
用土
水はけの良い土壌を好みます。
鉢植えは、市販の山野草の土などで問題なく育てられます。
オトメユリ(ヒメサユリ)の育て方のポイント
水やり
根付いてからは降雨にまかせます。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
肥料
植え付け時に元肥、花が終わったらお礼肥を施します。
病害虫
アブラムシ がつくことがあります。見つけ次第駆除してください。
オトメユリ(ヒメサユリ)の詳しい育て方
選び方
苗葉の色つやが良く、株元にぐらつきがないものを選びましょう。
植え付け
植え付けは、3月~5月、10月~12月に行います。購入したばかりの苗は、根に負担がかかる真夏を避けて植え付けるようにしましょう。
剪定・切り戻し
花が終わったら花茎を根元から切り取ります。葉茎は残して、自然に枯れるまで光合成をさせましょう。球根を太らせ、翌年も花を楽しむための作業です。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、10月~12月の休眠期です。土が痩せて花付きが悪くなったときや、鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替える際は、新しい土に入れ換えるようにしましょう。
花
オトメユリは、5月~6月頃にピンクの可憐な花を咲かせます。
夏越し
強い直射日光と高温多湿が苦手です。鉢植えは、風通しの良い半日陰に移動させるようにしましょう。
冬越し
冬は地上部が枯れたようになって休眠します。霜が心配な地域では、マルチングを施すなどして根の凍結を防ぎましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきか鱗片挿しで増やすことができます。