原種シクラメン・ヘデリフォリウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 原種シクラメン・ヘデリフォリウム
- 学名
Cyclamen hederifolium
- 和名
- 秋咲きシクラメン
- 別名・流通名
- 原種シクラメン
- 科名
- サクラソウ科
- 属名
- シクラメン属
- 原産地
- 地中海沿岸
原種シクラメン・ヘデリフォリウムの特徴
原種シクラメンとは、品種改良されていない野生のシクラメンで、園芸種のシクラメンよりも花が小ぶりです。種類によって開花時期が異なり、ヘデリフォリウムは秋に花が咲くことから秋咲きシクラメンの別名があります。
原種の中でも特に強健で寿命が長く、地植えにすることもでき、環境に合うとこぼれ種でも広がります。ひとつひとつは草丈10cmほどの可愛らしいサイズですが、群生すると一面グランドカバーのようになり、開花時は見事な光景になります。
原種シクラメン・ヘデリフォリウムの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 10cm前後 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 9月~12月 |
原種シクラメン・ヘデリフォリウムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
原種シクラメン・ヘデリフォリウムの栽培環境
日当たり・置き場所
半日陰程度の風通しの良い場所が適しています。春や秋冬は日当たりが良く、真夏は日陰になるような落葉樹の株元などもよいでしょう。真夏に強い日差しが長時間当たるような場所に置いたり、植えたりするのは避けましょう。
用土
水はけが良い土が適しています。一般的なシクラメン用の培養土でも栽培可能です。
原種シクラメン・ヘデリフォリウムの育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらい与えます。与えすぎは球根(塊茎)が腐るので注意しましょう。葉が生育している間は球根が栄養を蓄えている期間なので、忘れずに水やりをしましょう。
休眠期は完全に断水する方法と月に数回与える方法があります。
肥料
原種シクラメンは、園芸種のシクラメンより少なめの肥料で栽培できます。
地植えはほぼ不要ですが、生育が悪い場合のみ与えましょう。
鉢植えは、生育期間中の9月~12月に薄めにした液体肥料を1か月に2~3回程度与えます。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
原種シクラメン・ヘデリフォリウムの詳しい育て方
選び方
ヘデリフォリウムは、球根と苗の流通があります。
実生で育てられた株も多いため、花の色の濃淡や葉の形に個体差があります。こだわりのある方は、色や葉を確認できる苗での購入がよいでしょう。
植え付け
休眠期の夏に植え付け、植え替えとも行いましょう。球根(塊茎)から植え付ける場合は、球根(塊茎)が隠れる程度の深さに植え付けます。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
ヘデリフォリウムは、まず花が先に開花し、花の後に葉が出てきます。地域やその年の気象にもよりますが、9月の中旬ごろから開花し始め、初冬くらいまで次々と開花します。
夏越し
夏は休眠期です。休眠期は完全に断水する方法と月に数回水を与える方法があります。植え付け、植え替えなどは休眠中に行いましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けと種で増やすことができます。こぼれ種で増えることもあります。
実生で増やした場合、花の色や葉の形は親株とまったく同じであるとは限りません。