カマッシアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カマッシア
学名

Camassia

和名
ヒナユリ、オオヒナユリ
別名・流通名
カマシア
科名
クサスギカズラ科(ユリ科)
属名
カマッシア属
原産地
北アメリカ

カマッシアの特徴

カマッシアは北アメリカ原産の球根植物です。秋に球根を植え付けると、春から初夏に6枚の花弁の星型の花が開花します。丈夫で育てやすく数年間は植えっぱなしにでき、日向から半日陰程度までで栽培可能です。

春になると花茎を長く立ち上げ、1本の花茎に30~50程度の花をつけ、下から順に咲き進みます。花色は青、紫、白などがあります。

派手さはありませんが清楚な花は、周囲を引き立ててくれる存在になります。庭や花壇に「まとめて植える」「点在させる」……など、植え付け方の違いでも雰囲気が変わります。いくつか品種があり、それぞれ草丈が違い、矮性種もあります。品種に応じた場所に植え付けるとよいでしょう。

カマッシアの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 30~120cm(品種による)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 青、紫、白
開花時期 4月~5月

カマッシアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

カマッシアの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりが良い場所が適していますが、半日陰程度でも植え付け可能です。真夏に強い光が当たり続けるような場所や水はけが悪い場所への植え付けは不向きです。

用土

水はけが良い土が適しています。球根専用の用土か草花用の培養土を利用するのもよいでしょう。

酸性土壌を嫌うため、酸性に傾いている場合は植え付け2週間以上前に土壌改良をするようにしましょう。

カマッシアの育て方のポイント

水やり

地植えは、水やりをすると球根が腐ってしまう可能性があるため、植え付け直後以外は水やりの必要はありません。

鉢植えは、葉が出るまでに時間を要するため、水やりを忘れがちになります。鉢の表面の土が乾いたタイミングで、たっぷりと水やりを続けます。花芽ができる頃に極端に乾燥させてしまうと、花が咲かないことがあるので注意しましょう。

開花後の水やりは、葉が黄色くなって枯れるまで続け、夏の間は断水します。

肥料

地植えは、充実した球根で一般的な草花が育っている庭ならば無肥料でも開花します。与える場合は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込みながら植え付けましょう。

鉢植えも植え付け時の元肥を与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

カマッシアの詳しい育て方

選び方

カビの生えていないきれいな球根を選びましょう。

植え付け

球根の植え付けは、10月~11月が適期です。秋の気温の変化は地域によって差があるため、目安としては「紅葉の見ごろ」を目安に植え付けるとよいでしょう。花壇に植える際は、草丈を確認してから植える場所を決めましょう。

深さは10~15cm、間隔は15~20cm程度が目安です。品種によって草丈が様々で、小型から大型種まであり、球根の大きさが違います。深さや間隔は説明書で確認してから植え付けるようにしましょう。

植え替え・鉢替え

地植えは、数年は植えっぱなしにでき、分球で増えていきます。

鉢植えは、1~2年に1回、秋に植え替えをしましょう。

カマッシア

4月の後半から5月に開花します。頂点の花が咲き終わったら、花茎を株元で摘み取りましょう。鉢植えは、葉が黄色くなって枯れてくる6月頃まで水やりを続けます。

夏越し

夏は休眠期のため、地上部分からは姿を消します。数年間は植えっぱなしで管理できます。掘り起こす場合は、葉が黄色くなってきたタイミングで掘り起こして乾燥させてから、風通しの良い場所で秋まで保存します。

鉢植えは、葉が枯れたら断水し、風通しの良い半日陰から日陰程度の場所に移動させましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球で増えます。こぼれ種でも増えることがありますが、種から育てると開花までには数年かかります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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