アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)
- 学名
Allium triquetrum
- 英名
- Three-cornered leek
- 和名
- 三角葱(ミツカドネギ)
- 科名
- ヒガンバナ科
- 属名
- アリウム属
- 原産地
- ヨーロッパ、アフリカ
アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)の特徴
アリウム・トリケトラムは、ヒガンバナ科アリウム属の多年草(球根植物)で、葉や茎はニラの香りがします。アリウム類の中では開花時期が早く、春から初夏にかけて、釣鐘状の白地に緑の筋が入った美しい花が無数に開花します。和名の三角葱(ミツカドネギ)は、花茎の断面が三角形であることにちなみます。
繁殖力が高く、分球のほか種でも増えて次第に群生し、時には舗装した道路の割れ目などでも開花している姿を見かけます。
アリウム・トリケトラムの花、葉、球根は食用にでき、ヨーロッパではハーブとして利用されています。食用として使用する場合は、スイセンやハナニラなどの葉が似た有毒植物の近くに植え付けるのは避けましょう。
アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)の詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 30~40cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 休眠中 |
花色 | 白 |
開花時期 | 3月~5月 |
アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。地植えにするなら、冬から春は日当たりが良く、夏は日陰になるような落葉樹の足元のような環境が向いています。雨が降ったあとにぬかるむような場所は不向きです。
繁殖力が強く、適所に植えれば分球と種の両方で広がります。増やしたくない場合は、鉢植えで栽培しましょう。
用土
水はけと保水性の両方が良い土を好みます。すでに一般的な草花が咲いている土なら、そのまま植え付け可能です。
鉢植えは、草花用か球根用の培養土で栽培できます。
アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)の育て方のポイント
水やり
地植えは、植え付けたらたっぷりと水を与え、その後は降雨に任せます。
鉢植えは、鉢の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをするようにします。過湿になると球根が腐るので、水のやりすぎに注意します。花の開花後、葉が枯れるまでは水やりをし、葉が枯れてきたら夏場は断水します。秋になり、芽が動き出したら水やりを再開しましょう。
肥料
過肥の必要はありません。
地植えは、すでに草花が問題なく咲いている自然の循環ができている土なら、無肥料でも育ちます。与える場合は、花後に緩効性肥料を株元に置きます。
鉢植えは、元肥を少なめに入れて植え付け、花後に少量の緩効性肥料を株元に置きます。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
アリウム・トリケトラム(ミツカドネギ)の詳しい育て方
植え付け
秋が球根の植え付け時期です。地植えは、広がることを想定した場所に植えましょう。食用として使用する場合は、スイセンやハナニラなどの葉が似た有毒植物の近くに植え付けるのは避けましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、数年に一度、秋に新しい土に植え替えを行いましょう。
花
春から初夏にかけて開花します。繁殖力が強く、分球のほか、種でも増える性質です。増やしたくない場合は、花茎をカットすると種で増えるのを防ぐことができます。
収穫
アリウム・トリケトラムの花、葉、球根は、食用として利用できます。
夏越し
花後、次第に葉が枯れて夏は地上部分からは姿を消します。
鉢植えは、葉が枯れたら水やりを中断し、風通しの良い半日陰程度の場所に鉢を移動しましょう。多少の雨が当たる程度は問題ありませんが、常に土を湿らせておくと球根が腐るので注意します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
分球と種で増やすことができます。