フジバカマ(藤袴)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • adobe stockフジバカマ
植物名
フジバカマ(藤袴)
学名

Eupatorium japonicum, Eupatorium fortunei

英名
Thoroughwort
和名
藤袴
別名・流通名
蘭草(らんそう)、香草(かおりぐさ、こうそう)
科名
キク科
属名
ヒヨドリバナ属
原産地
東アジア

フジバカマ(藤袴)の特徴

フジバカマ(藤袴)は、東アジア原産のキク科の多年草です。秋の七草の一つで、万葉集、源氏物語、徒然草の中にも登場します。古来より日本に自生していた草花ですが、今では絶滅が危惧されています。現在フジバカマ(藤袴)として流通しているものは、絶滅危惧種のフジバカマ Eupatorium japonicum ではなく、育てやすい近縁種です。

フジバカマ(藤袴)の花は、つぼみの状態は淡いピンクから淡い紫、開くと白く細い花びらが花火のように広がります。葉は3つに裂けたようなフォルムで、色は濃い緑、ツヤがあり、葉の裏に斑点はありません。よく似た種類のヒヨドリバナは、葉の裏に斑点があるので、見分ける際のポイントになります。葉に含まれるクマリンという成分には桜餅に似た香りがあり、生乾きくらいの時が一番強くなるといわれています。

フジバカマ(藤袴)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~150cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 つぼみは淡いピンクから淡い紫、開花すると白
開花時期 8月~10月

フジバカマ(藤袴)の花言葉

フジバカマ(藤袴)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
開花

フジバカマ(藤袴)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しが良い場所が適しています。半日陰程度なら栽培可能ですが、日当たりが良い場所に比べると花つきが悪くなります。

用土

地植えは、乾燥しすぎなければ特に土壌は選びません。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

フジバカマ(藤袴)の育て方のポイント

水やり

地植えは、基本的には降雨に任せて問題ありませんが、極端な水切れを起こすと葉が痛みます。雨が降らず土が乾燥しているようならたっぷりと水やりしましょう。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。

肥料

地植えは、特に肥料を施さなくても育ちます。生育が悪いと感じたら、様子を見ながら施しましょう。

鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を施します。葉ばかりが茂る場合は、肥料の与えすぎが原因です。花や葉の様子を見ながら施肥を行うようにしてください。

病害虫

タバココナジラミの被害にあうことがあります。付着するのは葉の裏側なので、葉裏を見て害虫が付着していないかを確認しましょう。薬剤を散布するか、付着した葉ごと切り落とすなどで対策しましょう。

フジバカマ(藤袴)の詳しい育て方

選び方

葉の色が良く、下の方の葉が黄色くなっていないものが良い株です。花芽の上がっているものを選べば、すぐに開花が楽しめます。

植え付け

植え付け適期は、3月~4月です。株で大きくなり、草丈も1m以上になるので、周囲との調和を考えて、スペースの確保をするようにしましょう。

剪定・切り戻し

晩春から初夏に低く切り詰めておくと、草丈を抑え、たくさんの花を楽しめるようになります。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は、3月~4月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。

フジバカマ

フジバカマ(藤袴)の花が咲く季節は、7月~10月です。秋の七草に数えられていますが、実際には夏から咲き始めます。

冬越し

冬は、地上部が枯れたようになって越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けと挿し芽で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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