フロックスの育て方|植物図鑑
- 植物名
- フロックス
- 学名
Phlox drummondii
- 科名
- ハナシノブ科
- 属名
- フロックス属
- 原産地
- 北アメリカ
フロックスの特徴
フロックスは、1年草と宿根草があり、それぞれ開花時期や花丈などが、まったく違います。1年草のフロックスは春早くから梅雨の頃まで開花し、適切な手入れをすると次々と花が開花します。花色がとても豊富で、最近ではベージュなどのシックな花色の品種や、スターフロックスと呼ばれる花の形が星形のものなどもあります。花壇でも鉢植えでも育てることができます。
フロックスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~40cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白、ピンク、赤、紫、ベージュ、アプリコット、複色 |
開花時期 | 3月~7月 |
▼フロックスの花言葉はこちら
フロックスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 |
フロックスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりが良く、風通しの良い所で育てます。フロックスは、うどん粉病に弱いので、水はけのよい場所に植えるのも大切です。
用土
地植えの場合は、すでに草花が育っている場所なら、問題なく育ちます。鉢植えの場合は、草花用の培養土で大丈夫です。乾燥気味の方がよく育つので、水はけのよい土が適しています。
フロックスの育て方のポイント
水やり
冬から春にかけて開花する草花なので、水をあげる時間帯は午前中に渇いたらたっぷりと水やりをします。これは午後に水をあげると、夜までに土が適度に乾かず、その日の晩に霜がおりるような気温になると、根っこが霜でやられてしまう可能性があるからです。また、フロックスは、葉がうどん粉病になりやすいので、水やりは鉢の表面にあげることを意識して、葉っぱに極力水がかからないようにするとよいでしょう。乾燥気味に育てた方が、よく育つ草花です。
「乾いたらたっぷりと」って?
乾いたら・・・最初に植えこんで水やりをした時の土の表面をよく見ておいてください。使う土の種類によりますが、黒だったり、茶色だったりと、ダーク系の色のはずです。それが乾いてくると、元の色より白っぽくなります。この状態が「乾いたら」です。
たっぷりと・・・株に、と言うよりは、土の表面に優しく何回かに分けて水をあげると、しばらくすると鉢底から水がこぼれてきます。この状態が土に水がたっぷりと浸透したサインです。
暖かくなると毎朝で大丈夫ですが、冬の水やりは特に上記を意識してみてください。土に注目していると、水をあげるタイミングがわかるようになります。
肥料
花がたくさん咲く草花なので、定期的に肥料を追肥します。肥料が足りないと、葉が黄色くなったり、花付きが悪くなったりします。
フロックスの詳しい育て方
選び方
葉が生き生きとした緑で、つぼみがたくさんついた若い苗を選びましょう。徒長してぐらついた苗は、うまく根付かないので、注意しましょう。
種まき
たくさん苗が欲しい場合は、育苗トレーなどに種まきします。ポット苗に数粒ずつ蒔くのも移植の手間がないので、簡単な種まき方法です。直まきでも蒔くことができます。いずれも種を蒔いたら、軽く土をかぶせて発芽を待ちます。ポット苗の蒔いたものは、本葉2~3枚の時に、一番よい芽を残して間引きます。
植え付け
本葉5~6枚になったら植え付けます。花壇に植え付ける場合は、寒さにやや弱いので、霜が降りる前にした方が無難です。
剪定・切り戻し
春の1年草のため、大幅な剪定はしなくてもよいのですが、種から育てている場合は、摘芯(ピンチ)を繰り返していくと、そこから分枝してたくさん花芽がついた株に仕立てることができます。また、冬の間にたくさん開花している苗で購入した場合は、早春までに切り戻しをすると、春にしっかりした株でたくさんの花が楽しめます。
植え替え・鉢替え
1年草のため、植え替えの必要はありません。
花
3月後半くらいから梅雨入りくらいまでの開花です。
たくさんの花を咲かせる秘訣
終わった花をまめに摘み取ると、開花期間が長く、ワンシーズンでたくさんの花を楽しむことができます。
収穫
草丈が30㎝くらいにはなるので、切り花としても楽しめます。
夏越し
湿気に弱いことから、梅雨に入ると弱る1年草のため、夏越しの必要はありません。
冬越し
冬の間に苗を購入した場合は、春暖かくなるまでは花は少ないですが、暖かくなると急に花が増えてきます。乾燥気味が好きなので、水をあげすぎないよう、乾燥気味に育てましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。たくさん花を咲かせたいなら、終わった花はまめに摘み取った方がよいですが、種を採る場合は終わった花をそのままにしておきます。